SECRET 第45回 ■ グッドスマイルカンパニー「WHITE ALBUM 緒方理奈アニメVer.」

2010年2月21日 更新

 ここでは、タイトル画像に利用したフィギュアをご紹介。

 7ヶ月ぶりのPVC完成品フィギュアレビューは、近年になって突然アニメされた「WHITE ALBUM」のサブヒロイン・緒方理奈。
 ゲーム版発売当時は同人誌で本作のレビューを書いたこともある筆者ですが、理奈は当時からのお気に入りキャラで、今回の立体化まで実に11年待ったことになります。
 うおぉ、なんか昔とデザインが変わってるけど、そこがいい!
 というわけで、最近めっきり完成品フィギュアを買わなくなった筆者も、こいつばかりは自制が効きませんでした。

 

 緒方理奈の代表的スタイルでもあるステージ衣装での立体化。
 2010年1月27日発売で、価格は6,500円(税込)。
 原型師は、「宇宙をかける少女・獅子堂秋葉」などで尻造型に定評のある横田健氏。
 アニメ版ホワルバはあまり人気がなかったそうで(観てないからわかんないけど)、この理奈もかなり古いキャラだからそんなに売れないだろうと高をくくっていたら、通販専門店は軒並完売状態で個人的に驚かされました。

 この他にも、同規格で森川由綺(価格も同じ)も発売されていますが、由綺は好きじゃないので買ってませんごめんちゃい。

 

 緒方理奈。
 おおまかなデザインはゲーム版と大差ありませんが、髪にウェーブがかかってたり(絵柄の変化もあり)等身が高まり、結果スタイルがめちゃくちゃ向上しています。
 んでもって、今回の立体化はその辺りの魅力をいかんなく発揮されています。

 

 まずは、定番の旋回撮影。
 尚、今回から撮影に使用するカメラが変わりましたので、色々試行錯誤しながら調整してます。
 一部お見苦しい点があるかもですが、平にご容赦ください。

 

 ミニスカートから覗く絶対領域と尻肉が、最大のチャームポイントってか。

 チャームポイントってのも、もういい加減死語だよなぁ……

 

 背面。
 スカートは確かにマイクロミニではあるんですけど、実はパッと見の印象より丈は長めです。
 動きに合わせて端が広がっているため、更に短く見えているわけです。

 

 個人的には、もう一回りくらい短い方が良かったなぁ。
 具体的には1センチ弱くらい。

 

 バランス崩れて見えますが、この角度はデフォ。
 ちなみに脚部は定番のABS製なので、当面は歪みの心配はなさそうです。
 けどこれ、ずっとこのままだと間違いなく後ろに逝くよね……

 

 旋回一枚目と微妙に違う角度で。
 両脚の合間がものっそエロいです。
 けど健康的な色気だからいいよね。

 

 顔の出来については文句なしです。
 目はアイプリですが、その分ズレや斜視もありませんからハズレ感は少なく、実に絶妙なバランスです。
 きつめの表情が好きな人にはたまらんかもしれません。
 個人的には、脚や尻に並ぶ魅力ポイントと考えます。
 また、髪の毛のグラデーションが本当に綺麗で、しかもパーティングラインも目立たず本当にウットリ。

 

 今度は俯瞰で。
 右手に持っているマイクは取り外し可能ですが、最初に持たせる時はちょっと戸惑うかも。
 というのも、マイクの下側を親指側から差し込まないとならないのですが、マイク自体の長さが災いして顔と手の隙間に通しづらく……
 ちょっとしたコツを見出す必要があります。

 

 左腋辺りから横顔を。
 今更ですが、本商品はキャストオフギミックはありません。
 まぁ今更キャストオフもないか。

 

 続いて、斜め煽り。
 今回の里奈は、角度による表情の変化などがあまり明確に感じられません。
 また、目の面が少し平らな作りのせいなのか、角度によってはちょっとデッサンが狂ったように見える場合もあります。
 この写真はそこまで行ってませんが、反対側から見ると「ん?」ってな感じに思えたり。

 

 塗装や細かい末端部の処理については、さすがはグッスマというところです。
 この写真では、額と前髪が一体成形っぽくも見えますが、実際はちゃんと隙間と段差がありますのでごご心配なく。
 浮き上がったコスチューム上着と髪の処理が素敵。

 

 ……と書きましたが、ものすごく細かい所までこだわると、さすがにブレや乱れも見て取れます。
 特に、全身の金色ラインの塗装ムラは気にする人は気にしそうな感じで、特にバストラインにかかっているものは下地の青が浮いてしまっている部分もあります。
 この辺をどのくらい許容できるかは、実物を直接見て判断するしかないでしょうね。
 ちなみに筆者は全然気になりません。
 言われてみれば、確かにそうだけどいいんじゃね? って程度。

 

 躍動感のあるポージングなので、全身を見てナンボという気もする本商品ですが、細かい所の作り込みも良いので、こうして部分部分を見ていく楽しみにもあふれています。
 腕と脚のグラデーションも、上品な仕上がりで高級感があります。

 

 スカートの作りですが、プリーツが実に細かく作られていて感心させられます。
 鮮やかなブルーの表現も、末端に近づくにつれ濃いグラデーションをかけるなどメリハリも充分です。
 また丈の長さも絶妙で、ほぼ真横から眺めた場合ギリギリで下着が見えないようになっています。
 チラリズム堪能派の人は、目線より少し高い位置に飾ることをオススメします。
 あくまで、少しだけ高い位置。
 それ以下になると、丸見えだものね。

 

 左手の形がまるで何かを持てそうな雰囲気だったので、出来心で持たせてみたところ、気味悪いほどベストマッチしてしまいました。
 青の人だしまさにこれぞカメンライド。

 

 更に調子に乗ってみる。
 怖いくらいしっかり安定してますが……

 

 なんとなく撮った一枚なんですが、ちょうど口元が隠れてしまいました。
 写真加工しながら見ていたら、頭の中にあの声が響いて来たのだぜ。

 「元気がないぞぉ、もいっちょ! オイッス―――ッ!!」

 

 さて、そろそろお楽しみの方にシフトしてみましょう。

 アングルをやや下げて、と。

 

 はいアップ。
 肉感はヤバすぎなくらいバッチリです。

 

 別アングルから。
 少し下着が食い込んで、その分肉厚加減が引き立っているのがよくわかってらっしゃるなポイントです。
 肌は成形色で、部分的にグラデが入っています。

 

 下着はこんな感じ。
 腰幅がしっかりあって、安定感のある実によろしい尻。
 全体的に細身の理奈ですが、こういうメリハリは実にありがたやです。

 

 先の写真のチラリ部分ズーム。
 絶対領域とオーバーニーの境界の辺りの「肉ムッチリ感」も、しっかり再現されてます。
 ただ、オーバーニーは厚みがある生地というイメージなのか、ブーツのように起伏の乏しいラインになっているのがちょっと残念。

 

 正面斜めから。
 スカートの影が……うちの照明器具の限界じゃのぅ。

 

 定番の脚で下着隠しアングル。
 パンツ見えてないから恥ずかしくないもん。

 

 おまけ。
 しまった、左側から撮影するの忘れてた……

 

 サービスタイム終了。
 台座は、直径約10センチ。
 よく見るとEPレコードを模した形状になっています。
 芸コマなんだけど、CDメディアじゃないのかよと。

 

 参考に、同じ原型師さんが担当された「獅子堂秋葉」をば。
 「宇宙をかける少女」公式イラストの、躍動感あるポージングで立体化されています。
 こちらもグッドスマイルカンパニー製で、2009年7月29日発売、価格は6,800円(税込)。
 大きさは約20センチ(台座含まず)。

 

 そしてこれが、冒頭で触れた「尻造詣」。
 こだわりの違いが嫌になるくらい伝わってくるではありませんか。
 尻原型師の素晴らしさが少しでも伝われば幸いに思います。
 やっぱり、マイクロミニとオーバーニーの組み合わせは宇宙の真理に通ずるものがありますね。

 

 理奈に戻って、と。
 手近にあった「S.I.C.極魂・仮面ライダーファイズ・ブラスターフォーム」と比較。
 ブラスターが素立ちで約11センチ(ツノ含む)に対し、理奈は台座含め約21センチ。
 それにしてもポーズに無理があった、スタンド使ってもファイズが傾く……

 

 ボックス正面。
 サイズは縦約27センチ×横約15センチ、奥行約12センチ。
 フィギュア本体のサイズを考慮すれば、可もなく不可もなくといった大きさです。
 ちなみにサイドにもウインドゥが開いているので、パッケージ外から後ろ姿を確認する事も出来ます。

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【買ってみて一言】

 

 出来についてはほぼ文句なし、問題点もあえて挙げるならという程度で、個人的にはほとんど満点に近い満足度です。
 理奈好き補正を抜きにしても、実に良くまとまっていて、しかも注目ポイントはしっかり確保されているという、お得感の高いアイテムです。
 更に、パーティングラインも目立たず仕上げも丁寧で、しかも躍動感のあるポージングが冴えています。
 これならネットで在庫ゼロ連発になるのも頷けるというものでしょう。
 筆者は購入前から良いなぁと思っていたものですが、実際に手に取ったらそれ以上に素晴らしかったと実感しました。
 というわけで、ここしばらく見てきた物の中では、かなりのオススメといえます。

 反面、先にも挙げた細かいラインの塗装問題や、特定角度から見た場合の顔のズレ(左側から両目が見える角度で見ると目が上下にズレて見える)、また頬のラインがかなり深い角度で側面へ流れているせいか、もみあげの影がかかると頬がコケたようにも見えてしまうといった、いくつかの難点も見受けられます。
 特に、頬コケと目のズレは見た人によっては著しく印象を悪化させかねないもので、ここが特に気になる点と言えます。
 
 可能であれば、実売商品または展示物を色々な角度から確認の上、納得が行ったら早めに購入を、という感じです。
 また、森川由綺とは背中合わせで対象になるポージングになっており、二つ揃えると更に映えるという特典もあります。
 ですから、先に由綺を押さえたという人はこちらも是非にといったところでしょう。

 

 キャストオフは当然なく、またスカートの着脱も(無改造では)ありませんので、その辺の需要を求める人にはいささか勧めかねる面もなきにしもです。
 しかしまあ、キャストオフギミット搭載フィギュアもいい加減頭打ちっぽくなってきた感もありますし、ここらで初心に還るのもいいのかも?! なんてふと考えてしまいました。

 それにしても、緒方理奈、本当に嬉しいなあ。
 由綺は他メーカーから別商品が出てたけど、こちらも色々なバリエーションが欲しいと思う筆者です。
 その際はもっとスカート丈を短ry

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