SECRET第23回 ■ 2006年冬ワンダーフェスティバル会場限定品 CM'S「舞-HiME&舞-乙HiME」

2006年3月1日 更新

 ここでは、タイトル画像に利用したフィギュアをご紹介。
 今回は、2006年2月19日に東京ビッグサイトで開催された、「ワンダーフェスティバル」会場限定品。
 CM'Sの「舞-HiME&舞-乙HiME」 フィギュアセット。
 AセットとBセットがあり、両方とも基本ポーズは同じなのですが、コスチュームと一部パーツ構成が異なっています。
 価格は各3,000円。
 今回は両方のセットをまとめてご紹介します。
 そういえば、イベント限定品を扱うのはこれが初めてですな。

 で、当然これも現在は大変入手困難。
 オークションなどでは、両方合わせて12,000円以上(執筆当時)くらいになったこともありました。
 まあ、市販されないものだからプレ値は仕方ないとは思うけど…

まずはAセットから。
「舞-HiME」の主人公・鴇羽舞衣(左)と、「舞-乙HiME」の主人公アリカ・ユメミヤ(右)のフィギュアセット。
舞衣は風華学園高等部制服、アリカはオトメ養成学校・ガルデローベの制服。
二人の触手(違)も見事に再現。

サイドビュー。

バックビュー。
このセット、かなり組み立てが困難で、二人を組み合わせるのに相当なコツが要ります。
このページの画像撮影時も、しょっちゅう位置ズレを起こしてしまいました。
うまくいくとキッチリ固定されるんだけど、なかなかね〜。

それにしても舞衣のスカート、不自然なまでにめくれてるな〜。

このセット、AもBもなんですが、ポージングの関係で二人の顔を、目線キッチリ合わせた状態で写すのが難しいです。
その理由は、舞衣の右腕。
これがすぐに、アリカの顔にかかってしまうんですね。
まあ、フィギュア自体の問題じゃないんですが。

また位置ズレ起こしてしまっていて、舞衣の手が宙に浮いてます。
本当はアリカの後ろ頭に当てている筈なのに。

てなわけで、分離させて、まず舞衣から個別に。
極真仕込みの目潰しが決まっています。
相手の鼻筋に中指を当ててガイドにするのがコツです。

――指が違うじゃん!

アップ。
髪のエッジがたるいですが…ま、これについては後ほどフォローを。
個人的には大好きな表情。

早速お約束。
意外にもっさりしたパンツでした。
ピンクの縁取りは何?!

もっさりしている割には、お尻付近のしわには妙に気合い入っていたりして。

引き続き、アリカ単独。
エマージェンシーを彷彿とさせるポージングが秀逸です。
(ヒント…声:菊地美香)

アリカのアップ
これも大変可愛らしくていい出来です。
情報の省略具合も悪くありません。
何より元気の良さが伝わってくるのがいいです。

左横と背面を。
このフィギュアは全体の構図の都合で、単独だとやや傾いた形になります。
なので、撮影時はその気がなくても自然にお約束に…。

背中の翼模様は、艶のある銀色塗装で、なんか妙にメタルな質感。

で、A・B両セットのアリカ共通の難点がこれ。
右脚側面部に、無視できないデッカイ穴が開いてます。
これはポージング構図の都合でアリカの姿勢が斜めに傾くため、これを支持するスタンドを差し込むためのもの。
舞衣と身体が密着しているため、胴体挟み込み型のスタンドパーツが使えないための、苦肉の策ですかね。
それにしても、こりゃなんとかならんかったのかと思うくらい、豪快な…

お約束GO!!
…はいいんだけど、スカート裏側の塗料が色移りしちゃってるよ!(右写真参照)
頼むから、色移り避けのためになんか対策してよシーエムズ〜。
スカートの裏塗らないとか、梱包時にはスカート別に分けるとか。

しかし、かと思うとこんなボーナスパーツも入っていたりしてサービス満点。
これは、「舞-HiME」最終回ラストのモブシーンで、一瞬だけ登場した“風華学園中等部”制服を着たアリカバージョン!
上半身とスカートパーツを交換する事で、こんなマニアックな姿に変更させられるわけです。

で、こちらは舞衣(高等部制服)とアリカ(中等部制服)の組み合わせ。
この構図は、「舞-HiMEファンディスク(DVD)」のパッケージイラストと同じものになります。
う〜む、面白い凝り方してるなあ。
さすがは限定品。

ここからは、Bセットの紹介です。

こちらは、マイ(「舞-乙HiME」に登場する、舞衣と良く似た別キャラ)と、アリカの「マイスターローブ」姿。
メタリック塗装のせいか、見た目の豪華さはAセットを遙かにしのぎます。
こちらの方が飾り映えするかな?

マイの音撃鼓もしっかり再現されていますね。

別角度。
Aセットに比べ、凸凹が多いモンだから、もう加工に時間がかかることかかること。

マーックース!!×2

背面撮影。
ちなみに両方ともスパッツ着用なので、お約束はありません。
残念でしたね。
もちろん、スカート自体は取り外せます。

マーックース!!×2(もぉええ)

アリカのみ分離。
腰の触手がえらい事になってます。
これのせいで…このパーツのせいで、画像加工が…(泣言)

右脚の穴は、もう諦めましょうね。

マイ単体。
黄金聖衣(のHG)を連想させる質感の装甲がいい味出してますね。
極真の目潰(だからもぉええと)

左横・後ろからだとこんな感じ。
で、この右写真だとちとわかりづらいですが、マイの腰の後ろにはちょいと秘密が…

こちらの写真をご覧ください。
ありえない位置から、女性のものと思われる手が生えてきていますね。
これは、被写体の女性の身体に危機が訪れるという警告の意味をこめて背後霊が以下略

真面目な話、スカート裏側にダボ穴がありまして、アリカの右腕の内側にある凸ジョイントが食い込みます。
この保持のため、Bセットのマイとアリカは本当に良く身体が固定される事になります。
もうAセットとは比較にならない組みやすさ。

ちなみに、梱包段階でアリカの手はマイの腰にくっついているので、開封時、一瞬アリカの腕が欠品しているかのように見えてしまいます。
筆者はモロにそのパターンにハマりました。

A・B両セットを並べて撮影。
意地でもスタンドを使わないで撮影したかったので、少し並びがずれてしまいましたが、ご容赦ください。
とにかく、これらを同時に並べるとかなりのボリュームになります。

こちら、付属のスタンドパーツ。
一つのセットに二つ(舞衣用・アリカ用)入っています。

実はこれ、成形色こそ黒ですが、モノ自体は同社製品「ToHeart Remember My Memoriesコレクションフィギュア」等に付属していたものと、まったく同じです。
ですから、もしToHeartのダブりを持っているなら、ピンク色のスタンドを流用できることになります。

で、この商品、実際はどれくらいの大きさがあるのかというと…

装着変身・宇宙刑事シャイダー(約14.5センチ)と比較すると、こんな感じ。
――そう、実はこの商品、ガシャポンサイズなんです!

Aセットの舞衣は約10.5センチ、アリカは約10センチ弱。
Bセットのマイは約10センチ、アリカは約9.5センチ。
(両方のサイズ差は、つま先の伸ばし具合の違い)
ユージンガシャポンのサイズが、だいたい12センチ前後なので、どれくらい小さいかは想像してもらえるかと思います。

正直な話、出来は良いけれど「高すぎる」という印象がぬぐえません。
実際、会場に展示されていた実物を初めて見た時も「ぎゃっ! こんなに小さいの?!」と驚愕してしまい、つい保存用のセットを別途購入するのをためらってしまいました。

まあ、お祭り物だから…という考え方も出来ますが、こりゃあせいぜい1500円くらいが関の山っていう内容じゃないでしょうか。
正直な話。

で、こちらがパッケージ。
サイズは、13×14×6センチ。
A・B両セット共通で、上面部分に「A・B」と印刷された部分があり、これのどっちに丸が付けられているかで、セットが区別されていました。
…正直、ショボ。
同じ限定の「黒セイバー(グッドスマイルカンパニー・1500円)」は、あんなにしっかりしたパッケージだったのになあ。

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【買ってみて一言】

 ワンフェスの限定品を、並んで購入したというのは、実は今回が初めてでした。
 知人に依頼され、当初は代行購入だけの予定だったのですが、午前六時半から並んで(開場は午前10時)、実際に購入出来たのが午後12時10分頃という長々蛇の列に並ぶうち、こりゃ自分用のも買わないと損だなと思い立ち、購入した次第です。
 ちなみに、その後の情報によると、筆者が購入した約20分後に完売してしまったとか。
 もうちょっと家を出るのが遅かったら、完全な無駄足になってしまうところでした。
 ううむ、危ない危ない…

 さて、このガシャポンサイズなのに3000円もするというすごい暴●に見える商品、実際に現物を手に取ってみると、「確かに高いけど、それなりのグレードを維持している」事を思い知らされ、第一印象よりかなりお得感が感じられると思います。
 上では難癖付けていますが、品物としては決して悪い物ではありません。
 むしろ、このサイズでよくまあここまで細かく良好なコンディションで仕上げたなと、感心することしかり。
 情報密集度も大変高いため、このページの写真を見て、現物のサイズがそこそこ大きい物だと勘違いされた方も多いのではないでしょうか。
 小さいのに、アップ写真だとそのサイズが把握できないアイテムというのは、かなり優秀なものなのです。
 そういう意味からも、この商品は決して「粗悪品」ではなく、「いい物」ではあります。
 問題は、人によって「価格に釣り合ったグレードであるかどうか」の基準に差が出ることで。
 筆者は、これだけ良い点を見出しつつも、やはりまだ割高であると考えざるをえない心境ですね。

 しかし、冒頭で述べた通り、現在はかなりのプレミアが付いてしまっているため、すでに「たかが3000円」という感覚になってしまっています。
 ううむ、恐ろしい話。
 こうなっちゃうと、3000円なんてめちゃくちゃ安いじゃん! っていう感覚になってしまいますね。

 2006年冬のワンフェスは、他にも「おねがい☆たらくコレクション 風見みずほ(シークレット)色違い四種セット」「Fate/Stay night 黒セイバー」などをはじめとして各種ありましたが、いずれも長蛇の列が出来、あっという間にさばけたようです。
 過去のワンフェスなら、最後まで売れ残っていてもおかしくなさそうな数があったにもかかわらず、です。
 筆者も、可能な限り早く家を出たにもかかわらず、結局本商品だけしか購入出来ませんでしたし、それにしてもギリギリでした。
 もし、次回限定品を複数種、それも複数個必要だとしたなら、朝イチで出かけたとしても間に合わないのでしょうね。
 いいのかな〜、そんな、徹夜並び推奨的な素地が出来ちゃっても…ま、ここで論じても仕方ないけれど。

 てなわけで。
 「人生に玩具あり2式」初のイベント限定アイテムは、こんな感じでした。
 さて、次回はどんなものを紹介できるのか…それ以前に買えるのか。
 こりゃ当分は、市販品のレビューに留めた方がよさげです。
 それでも、最近は妙に手に入れづらいアイテムが増えたというのに。
 ふーやれやれ。

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