SECRET第22回 ■ コトブキヤ To Heart2「ルーシー・マリア・ミソラ」

2006年2月5日 更新

 ここでは、タイトル画像に利用したフィギュアをご紹介。
 今回は、人気のプレイステーション2用ソフト(最近18禁PC版も発売)「To Heart2」の不思議系?!ヒロイン“ルーシー・マリア・ミソラ”です。
 実は筆者、積みゲー状態でまだプレイしてないんだけど、なんか今回のコレ買ってやる気出てきました。
 最初、筆者もあまり気にとめてなかったんですが、ある事が判明してから、突然完売に至ってしまいました。
 果たして、なぜ?
 こちら、2006年1月21日発売、定価は税込3,990円
 サイズは1/8だそうです。

ルーシー・マリア・ミソラ。
世間では「るーこ」の愛称で親しまれています。
最初にキャラデザ見た時、「こいつは本当はHMXシリーズに違いない」と、スタッフ間で噂していたのはナイショです。

全然関係ないけど、ルーシーの名前、なぜか「LUCY」と書かれるケースが多いですが、るーこの場合、これは間違いになります。
実はルーシーとは男女両方にある名前で、「LUCY」は男性名義で、女性の場合、正しくは「LUCIE」となります。

色気のない、緑の台座。
これだけだとちょっとどうかなと思いますが、その上に木の台座が乗ることで少しだけマシになりました。
木自体は、るーこ同様PVC製。
三カ所に穴があり、台座からの凸パーツで固定されます。
なお、木の台座とるーこは接続箇所なし。
ただ上に乗せているだけです。

で、それがものすごーくヤバかったわけですが(後述)。

顔のアップ。
そのまま画面から抜け出てきたかと思わされるくらい、雰囲気をうまくつかんで立体化しています。
この辺は、さすがコトブキヤの仕事ですね。
元々立体化しやすい素材なのかもしれませんが、これはお見事。
なんともいえない独特の表情が、とても良いです。
筆者としては、これだけで買って良かった!

で、なんでこれが短期間で完売するほどの人気を獲得したのか。
それは、少しずつアングルを変えてみるとわかります。
先の旋回撮影でもわかる通り、このるーこ、実はかなりの美脚です。
ということは…

無防備なんです。
木の台座に、こんなミニスカートでまたがっているわけですから、当然ひっくり返すと露出はすごい事に。
そう、実はるーこは、むっちり系ではないにも関わらず、下半身の魅力でファンを魅了したという、恐るべきアイテムなのです。

ま、確かに、他のるーこの立体物より肉付きいいし、これだけ原作準拠ではないような気もするわけですが…

超お約束。
ちなみに、下着はしっかり……のモールドが刻まれております。
こんな格好で木の台座に直座りしているわけですから、当然、股間は木の台座の瘤部分に密着しているのです。

はい、もうわかりましたね、これが売れた理由が。

要するにコレ、一見清楚なんですが、実は異常にマニアックなシチュエーションなんです。
それに気づいた人は、即反応したわけですね。
なるほど、これなら売れるわけだ。

ちなみに筆者はやってませんが、るーこのスカートを無理に外すと、かなり後悔させられるハメに陥るそうなので、あまりお奨めはしません。

パッケージ…って、で、デカあっ!!
比較に使用している装着変身・宇宙刑事シャリバンが、この体勢で高さ約13センチ(通常時で約14センチ)ですから、この過剰とも言えるパッケージサイズをご想像ください。

るーこ本体は、つま先から頭頂部まで約16センチ、最大幅約15センチ。
台座直径15センチ。
対してパッケージは、高さ25.5×幅18×奥行き17.5センチ。
これなら、郵送時に梱包材なんか要りませんね。

体積、何倍差なんだよ。

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【買ってみて一言】

 筆者は、各店舗で完売告知が目立ち始めてから、ひょんな事で手に入れてしまったのですが、その時点では(良い出来だなとは思ってましたが)なぜそこまで売れまくるのか、理解が及びませんでした。
 前回レビューした「メガハウス 戦国キャノンこより」で、入手困難状態が発生したため、この手のフィギュアを買う人はちょっとでも興味を持った物を即ゲットするようになったのかな、とも思ったのですが、どうやらに違う様子。
 で、色々な所を見てみたら、つまりは「お色気下半身」「実はとんでもないシチュエーションのポージング」というのがツボだったという事がわかりました。
 あらためて手元の物を見てみると……

 うん、確かにヤバイわ、これ。

 その上、るーこの無感情的表情が、いわゆる綾波属性系の人達のハートブレイクにつながったのかもしれませぬ。

 何はともあれ、現実じゃ絶対ありえないようなポージングですからね。
 これはアイデア勝ちだと思います。
 なお、完売はしましたがすでに再販が決定し、各所で予約が始まっていますから、興味を覚えた方は早めに手を打ちましょう。

 で、肝心の完成度なのですが、ほとんど文句なしだと思います。
 サイズに対する情報密集度、塗り分け、パーティングラインの処理、パーツ分割、塗装、サイズ、価格、ほとんど文句の付けようがない万全の出来です。
 確かに、細かい所まで目を配れば色々粗は見えてくるかもしれませんが、それはほとんど粗探しのレベルでしょう。
 約四千円でこのグレードだったら、もう充分ではないでしょうか。
 あとは、この元ネタへの理解ですが…今回は、えちぃシチュエーションがそれを上回ってしまったからなあ。

 うん、なんかすごくいい。和む。
 これだけは、三日間くらい飾っておこうっと。

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