SECRET第14回 ■ コトブキヤ To Heart「HMX-13 セリオ」
2005年6月10日 更新
ここでは、タイトル画像に利用したフィギュアをご紹介。
2005年5月発売、「ToHeart」の疑似ヒロイン「HMX-13 セリオ」。
おお、このコーナー初の非生命体キャラだっ!
…前回紹介した、来栖川綾香のページを掲載したその日に届きやがんの。
セリオは、本作中1・2を争うほど有名なアンドロイドヒロイン「HMX-12 マルチ」と同時期に開発されたメイドロボットで、テストケースとして学校に通わされていた。
衛星通信によってあらゆる情報をダウンロードし、様々な技能をエキスパートクラスで使いこなせるという性能を持っているが、その代わり、マルチにはある「人間性」が無く、無感情でまさに人形のような対応しかできない。
で、このフィギュアも、当然無感情状態が再現されているわけです。
決して、表情の出来が悪くて無機質なんではないのです。
なお、この商品はマルチ(レオタードVer)と同時発売。
前回も書きましたが、このペア販売ではセリオの圧勝でした。
本来セリオなど及びもしないほどの人気がある筈のマルチは…ちょっとクセのある造形のせいか敬遠さけがちだったみたい。
でも、東鳩バブルの時は絶対に売れまくっただろうなあ。
というわけで、ロボットじゃありませんアンドロイドのセリオ。
よく、黙って立っていればそれだけで云々という表現がありますが、セリオの場合はまさにそのものズバリなので、無駄なくいい感じにまとまっています。
でわでわ早速、いつものようにぐるりと旋回撮影。
マルチと違って、シャープで長い耳のバイザーがかっこいいです。
やはりセリオも、バイザーの下は普通の耳があるのでしょうか?
昔ユージンから発売されていたガシャポン版では、バイザーなしの前髪パーツも付属していて、なかなか重宝したものですが。
なんとなく、綾香よりも肉付きがいい?
って、肉じゃないんだけどさ。
誤差の範疇とも言う。
先の通り、セリオには表情らしい表情がないので、この写真のようにちょっと変わったアングルから見ても、あまり大きく印象が変わらないというイメージがあります。
目に無理矢理ハイライトを入れて、感情が灯っているようにしたら、それはそれでまたいい雰囲気になるかもしれませんね。
その段階で、セリオではなくなってしまうわけですけども。
顔のアップ。
さて、こうして見るとごく普通にいい感じのアイテムに思えるのですが、実はたった一カ所だけ、とんでもない処理を施されている部分があります。
それは……
矢印部分に注目。
手に持っているバッグの紐が…指から生えてますな。
いつものお約束と一緒に、後ろからも手を見てみましょう。
ぬぬぬ、この位置からでもかなり目立つ…
こ、これさえなければ最高だったんだけどなぁ〜。
ま、我慢できないほどでもないか…
最後に、同シリーズ来栖川綾香とのツーショット。
台座の大きさの関係で、二人の大きさにパースがかかってしまいましたが、だいたい二体とも同じくらいのサイズです。
二体のポーズに関連性はないのですが、やっぱり本編をやっていると、この二体を並べて飾ってみたくなりますよね。
…筆者は、当然すぐに片づけて封印しちまったわけですが。
(だってー、どーせ倒れてくるんだし)
【買ってみて一言】
実は、前回紹介した綾香を買ったのは、元々このセリオの購入予定があったからでした。
そう、セリオのオプションとして綾香が欲しかったのです。
結果的に、なんだか逆になってしまった感がありますけど。
さてこのセリオ、出来は大変いいですし値段もお手頃という事もあって、思い入れのある方には大変オススメなアイテムなわけです。
もちろん、それはセリオに限った話ではなく、このシリーズのアイテムほぼすべてに言える事なのですが。
セリオは、さりげに根強い人気があるせいか立体化も結構されているようで、ユージンでも過去二回ガシャポン化されています。
ただし、そのどちらも今となっては……な感もあるため、今回のこちらを、そのガシャポン版の延長として考えてみるというのも、一つの手かなと思いました。
もちろん、メーカーも企画も値段も違うのでそのままイコールでは繋がりませんが、なんとなく通じる部分があるような気がしませんか?
これとだいたい同時期に、CM'Sから「To Heart Remember my memoriesコレクションフィギュア」というものが発売され、セリオはそちらでも立体化された訳ですが、プレイバリューなどを対象外とすると、やはり総合的な完成度はこちらの方が高いみたいです。
個人的には、今の時点ではセリオのファイナルアイテムと考えているのですが、どうでしょう?
この後、もっと良い造形のものが出てくるかもしれませんが、それだけこれの出来は良いという事を述べたいのです。
…が、やっぱりただの突っ立ちですからね。
オマケに無表情。
原作を知らない人にとっては、これがどういう存在に映るものか、大変興味があったりします。
最後に、製品データを。
本体はPVC製で、1/8サイズ。
台座を含む高さは約20センチ前後、台座の直径は9.5センチ。
パッケージサイズは、26×13×10.5センチ。
原型師は、白髭創。
価格は、税込で3,654円。
もちろん、コトブキヤ恒例のパターンで、元々はガレージキット商品だったんだけど、そちらは2005年1月発売ってマジ?