SECRET 第8回 ■ ユージン SR「R.O.D -THE TV-」
2005年3月24日 更新
ここでは、タイトル画像に利用したフィギュアをご紹介。
今回は、2005年3月15日発売されたガシャポン「R.O.D -THE TV-」。
2001年にOVAで展開し、その後フジテレビで全26話(まだ噛みつくなよ!)製作されたアニメ番組のフィギュアです。
「紙」を自在に操り、拳銃の弾は止めるわ巨大な竜を作り出すわ鋼鉄を切り裂くわ…というとんでもない超能力を持ったエージェント達の物語。
香港に居を構える三姉妹探偵社のリーダーにして長女のミシェール。
通称ミー姉。
紙使いの能力は、遠距離攻撃や切断等に用いられ、弓矢を作り出して使う。
本編内ではナンシー幕張に次ぐお色気担当だが、その性格はかなりのスットコドッコイ。
このチャイナドレスも、実は紙で作り出しているというシロモノ。
本シリーズでも、一番のムハー。
顔部分のアップ。
本編内で震わせまくっていた胸もしっかり健在。
ただしこのシリーズ、ちょっと胸が「とってつけた」かのようで若干造形に違和感があります。
なんというか…まるでつるぺた作り慣れた人が無理に巨乳系をつくったかのようなわざとらしさ。
三姉妹探偵社の無口で根暗の次女・マギー。
通称マー姉。
紙使いの能力は主に「傀儡(くぐつ)」操作。
ジャンボジェットを中に包み込むほど巨大なドラゴンやゴーレムを作り出せる。
一番の長身とスマートさは本シリーズでは再現されず、菫川のマンションの「物置」内で本を読んでいる時のような、体育座り姿勢。
でも、マギーはこれがとても良く似合うポーズだし。
実は、結構顔の出来は良いです。
ほのかに色気もあるし。
でも、やっぱり戦闘服バージョンが欲しかったなあ。
三姉妹探偵社の三女であり、「THE TV」では実質的な主人公格だったアニタ。
紙使いの能力は接近格闘戦にのみ活用され、ミシェールやマギーのようには使えない。
見たまんまのヤンチャな小娘って感じで、本シリーズはよく特徴を捉えてます。
なお、これをひっくり返して覗くと、とんでもない事に…
「ニカッ」という感じの笑顔。こういうのなんか好き。
本編内では、意外に笑っている場面が少なかったから、なんか印象的です。
「-THE TV-」の中心人物であり、三姉妹の大家的存在である、菫川ねねね。
“すみれがわねねね"…平仮名で書くとすごいインパクトの名前。
四年(劇中では五年になった)も新作を書き上げられない、売れっ子作家。
性格は超過激。
本シリーズでは、そんな性格のカケラも見せぬ、大人しいスタイルで立体化。
特に目立つものはないんですが、良く見ると出来の良さがわかります。
で、シークレット版が存在し、こちらはノーマル。
メガネパーツは、このように前髪部分と一体化している構造。
後に紹介する読子リードマンも、同様のパターンです。
で、この前髪パーツをちょっとだけ改修して…
こちらがシークレット版。
そう、つまりメガネなしバージョン。
前髪からメガネパーツがなくなっただけです。
以前のユージンなら、絶対前髪は2つ入っていてコンパチになっていただろうなあ…
こんなの入れるくらいなら、ナンシーを(以下略)
R.O.Dシリーズの顔であり、OVA版三作の主人公だった、読子リードマン。
「-THE TV-」では中盤から登場し、実はとんでもない事をしでかしていた。
緊張感ナシ、身だしなみ最悪、おまけに極度のピブリオマニア(蔵書狂)。
しかしその正体は、本シリーズ最強の紙使いで、能力はほぼオールマイティ!
元・大英帝国図書館特殊工作部の秘密エージェントで、当時のコードネームは「ザ・ペーパー」。
本シリーズでは、なんとご丁寧に寝ぐせまで再現。
さりげに、最強クラスのプロボーションも再現されているようだけど、これじゃ全然目立たないよ。
顔のアップ。
今にも、あの舌足らずな口調が聞こえてきそう。
それくらい出来がよろしいかと。
で、本当ならメガネを外したものも撮影すべきなんですが、読子からメガネを外すなんて言語道断なので、やりません。
超お約束。
スカート四人組の構造は、こんな感じになってます。
ツーピースのチャイナドレスって、なんか新鮮。
ミー姉、こんなとんでもないもん履いてたのね…。
わざわざコートを二分割している読子もすごいけど、なんだか奇妙にいやらしくなったねねねも素敵☆
ちなみに、スカートの裏側は無彩色で塗料移り対策済み。
【買ってみて一言】
出来は良いのですが、イマイチ作品の知名度が及ばず(いえ、名作だし人気はとてもあるんですが)、玩具者にはなんとなく浸透度が薄いような感がある「R.O.D
-THE TV-」。
そのせいか、どうしてもブレイクタイトルになりきる事ができませんでした。
まあ、テレビ版が終わってもう結構経つからねえ…
個人的には、三姉妹は戦闘コスチューム版が欲しかったのですが、それはすでにSRDXシリーズで発売されてますからね。
まあしょうがないかと…
ちなみにこの「R.O.D -THE TV-」、当初はフジテレビ系で放送開始したのですが、なんと20話で突然打ち切られ、続きはスカイパーフェクTVの「フジテレビ721」に持ち越されました。
他にもこのパターンをやった作品があるのですが、つまりはこれ、フジテレビが視聴者をCSに引っ張ろうとして行った凶行でして、当時はものすごいバッシングがあったそうです。
なにせ、ミシェール、マギー、ねねねを拉致誘拐したヘリが墜落炎上し、アニタと読子は彼女達の生死を確認できない、という展開で打ち切られたんですから。
そりゃ、怒らない方がどうかしてます。
幸い、筆者はその後の「フジテレビ721」の一挙放送で観る事が叶ったのですが…20話を見終わった時点で、「ここで途切れたんかい」と、呆然とさせられました。
「R.O.D」シリーズは、近年希に見る緻密な設定と深い物語、そして意外な伏線とどんでん返しが魅力の活劇アニメで、一度見るとぐいぐい惹きつけられる事必至の名作です。
DVDレンタルですべて見られる筈なので、機会があれば是非一度視聴してみてください。
それによって、この商品に対する思い入れがダントツに上がる筈です。
そして、筆者同様「なぜナンシー幕張がラインナップにないんじゃ!!」と、絶叫したくなるでしょう。