古物倉庫 第9回 ■ タカラ バトルホーク「バトルジープ」

2007年9月23日 更新

 このページは、現在絶版の商品またはドエラい昔に発売されたアイテムをご紹介します。

 古物倉庫今回のネタは、1976-77(昭和51-52)年にかけて放送された特撮番組「バトルホーク」から、恐らくメイン商品だったと思われる合金玩具「バトルジープ」をご紹介!
 メーカーはタカラ(現・タカラトミー)。
 この頃のタカラはいわば黄金期で、ミクロマンやマグネモ等の玩具シリーズを精力的にリリースしていた。
 そんな中、いくつかの「主力シリーズとは言い難い玩具商品」がポロポロと発売された訳だが、今回紹介するのはそんな中の一つだったり。

 「バトルホーク」は、ダイナミックプロによる企画で製作された特撮番組で、東京12チャンネル(現テレビ東京)系で全26話が放送された。
 製作は、創通エージェンシー・ナックで、永井豪(原作)・石川賢(作画)による漫画版も存在する※。

 テロリスト集団「兇鬼の掟」によって武道家の祖父・楯哲舟を殺された楯三兄弟の彰吾、大二郎、ユリカは、かつて祖父がアメリカ修行時代にインディアン・シャスタ族の酋長から託された三本の「ゴッドホーク」を使って復讐を誓う。
 三人は、ゴッドホークの力でバトルホーク、ビッグホーク、クイーンホークに変身(化身)し、「兇鬼の掟」が送り出すテロル闘人と激しい戦いを繰り広げる。

 本作は所謂「複数人幹部制の敵組織」と戦うパターンで、途中で極東支部長が紅鬼大人から白虎道士に変わっている。
 しかし、本当は更に三人の幹部が存在している設定だった上、「兇鬼の掟」も極東支部だけが壊滅という、「グレートマジンガー」同様“実は全然解決していない”顛末となっていた。
 このように、やや尻切れトンボ的な作品となってしまったが、巨大な斧をガンガン振り回したり、武器に本当に火を着けたりする殺陣は、等身大ヒーロー物としてはかなりのインパクトがあり、今見ても斬新に思える。
 但し、当時は所謂特撮・アニメ作品の煩雑期であり、また裏番組に「一休さん」という長寿人気番組が存在した事もあってか、今ひとつメジャーになり切れなかった感がある。
 ごく最近になるまで、映像化・デジタル音源化が叶わなかったという現実も、それを裏付けていると言える。

 尚、漫画版は本作とはまったく異なる内容で、石川賢テイストバリバリのバイオレンステイストてんこ盛りの作品だった。
 なんと、三人がたった一度しか変身しなかったり、身体の中から巨大なトマホークを取り出したり、ラストは紅鬼大人が最終奥義「天破落とし(建物の大黒柱を途中で分断、その間に入り込み自らの体で柱を支え、力尽きたら建物の崩壊に敵を巻き込んで道連れにしてしまうという荒業すぎる荒業)」というとんでもない事をやって見せたりと、本作とは異質な凄み(というかトンデモなさ)を見せてくれた。

※この漫画版は、正しくは「原作」ではない。
 バトルホークとアステカイザーはあくまで映像化企画先行で、漫画版はむしろコミカライズに近い位置付けにある。
 ただし永井・石川両氏は映像作品企画側にも関わっているため、コミカライズ作者でも「原作者」である事には違いない(これは仮面ライダーにとっての石森章太郎にも当てはまる)。

 えっ、何をいきなりドマイナーに走っているのかって?
 そりゃまあ、主題歌のCD音源化は21世紀に入ってからだったし、誰も主人公の顔や名前を覚えてなかったり、原作が石川賢だって事も知られてなかったり、覚えられているのはインパクトのデカい紅鬼大人の顔だけだったりしたもんだけどさぁ…
 やっぱ、アステカイザーばっか贔屓してこっちを度外視するのって、良くないと思うんだな僕は。

 さて、バトルジープ。
 劇中で主人公の楯三兄弟のうち長男彰吾・と長女・ユリカが主に搭乗する移動用マシンで(次男・大二郎はビッグカートという別マシンを単独で使用)、車体後部にユリカ用のバイク・クイーンバイクを格納している。

 普段は彰吾が運転し、ユリカが助手席に乗っているが、クイーンバイク使用時はユリカが席を立って後部に移動。
 後部ハッチを展開してクイーンバイクを切り離し、個別に行動が可能になる。
 何故いちいちクイーンバイクを収納する必要があるのかという疑問もあるが、本編を見る限りでは結構バイク単独では走りにくい場所を移動していたりもするので、適所で用いるという目的があるとすればそこそこ意味ありげかも。

 ジープとバイクには、それぞれ固定武装があり。
 各装備については、後述。

 フロントビューとバックビュー。
 フェイス部分にある、トマホークの意匠がカッチョイイ。
 ハッチから顔を覗かせてるバイクと、明らかに対比が狂っているシートの大きさが愛らしい。
 撮影に使われた実物は、リアハッチ部分に巨大なノズル状のパーツが生えていたけど、本商品ではオミット。

 わかってると思うけど、この頃の玩具に精密なパーツ対比や精度なんか求めてはいけないのである。
 むしろ、この大雑把さを愛せなければ、古玩具コレクターとは呼べないのだ。

 サイドビュー。
 フロントフェンダー部分のミサイルは、玩具オリジナル……ではなく、れっきとした原作準拠武装の再現。(注:この場合はテレビ作品の意)
 対比については以下略。
 原作では炸裂弾とスモーク弾の二種類があって、炸裂弾では実際に敵を倒した事があるという、実用性の高さが証明されている。
 つまり、単なるハッタリ装備じゃないってことね。
 …でも確か、離れた位置にいる「兇鬼の掟」戦闘員を遠距離狙撃して、一方的に皆殺しにするという外道殺法を使った事もあったような記憶が…えぐいなあ。

 後ろ斜めから俯瞰で。
 銀メッキ部分のリアハッチは、手動で開閉可能。

 ボディは亜鉛合金製、シャーシやタイヤ、シート周辺はプラ製。
 ボディの赤いマーキングはシールで再現されているが、これはデフォルトで貼られているもので購入者が説明書を見ながら貼るわけではない。
 ただ、玩具シールの避けられない運命というか、シール末端部に劣化が進んでいて、(写真ではわからないが)端部分に妙なグラデーションが出来てしまっている。
 出来れば剥がしたいところなんだけど、しかしこのマーキングがないと、バトルジープって感じじゃなくなるしなぁ、うーむ…。

 斜め前から。
 搭乗可能なフィギュアの類は付いてない。
 というか、このパーツ対比ではそもそもフィギュアを乗せるのは無茶だろうと。
 それにしても、バイクの存在感が際立ってるなあ。

 クイーンバイク分離行程。
 まず助手席シートの背もたれ部分を押す。
 これがスイッチになっていて、ハッチが左→右の順で展開(実際は一瞬だから判別できないけど)。
 ただしこの部分、経年劣化で開きにくくなっている場合があり。
 筆者所有のものは、購入当時既に左側ハッチが開閉困難になっていた。
 どうも軸受け部分に不純物が溜まったか細かなゴミが詰まったらしいのだが、残念ながら分解して掃除する事は不可能。
 なぜかというと、この商品は各パーツが 溶 接 によって分解できない構造になっているためだ!
 うん、思い返せば当時はプラパーツが絶対外れないように、該当部に差し込んだ後末端部をいちいち溶かして固めてたんだ。
 なので、もしハッチが開き辛いものを入手した場合は、手で何度もグリグリ開閉させて、軸可動を無理矢理スムーズ化させるしかない。
 或いは、大幅な改造か…

 ちなみに劇中では、助手席の左脇に引き上げ式レバーがあり、ユリカがこれを引いてハッチを開き、それからバイクに乗り込む。

 ハッチ展開直後。
 クイーンバイクは、バトルジープ内ではまったくロックされていない。
 単に閉じたハッチで一部を支えられている程度で、一見固定に役立ちそうな前輪周辺のシートも、単に軽くあてがっているだけで、カッチリとはまっているわけではない。
 うーん、当時はガッチリ固定されていた印象があったんだけどな。
 でも、どう見てもそんなギミックないし…。

 ちなみに実物のハッチは、ペラッペラの金属板一枚だけで、見ていて色々みっともなかった。

 クイーンバイクを取り出した状態。
 劇中では、バトルジープ後方に移動したユリカがバイクにまたがり、「クイーンバイク、スタート!」の掛け声でスイッチを入れジェットエンジン(と思われる動力)を起動後、ジープからホバーで垂直離陸!
 「仮面ライダーX」のクルーザー大回転を彷彿とさせる空中回転を行った後(効果音まで同じ)、着地してやっと通常走行に至るという、なんだか妙にハッタリが効きまくっている演出が行われていた。
 かけ声なしって事もあったけどね。

 この一連シーンの見所として、ユリカが後部に移動する際になぜか彰吾が振り返るため、その度にスカートを覗いているようなアングルになってしまっているという笑える場面がある。
 それはいいけど、バトルジープ走行中にも上記の流れを平気で行うため、危なっかしいなんてもんじゃない。
 彰吾はよそ見をせず運転に専念していただき、ユリカ嬢は、せめて停車時に移動を行って欲しいものである。
 つか、その前にシートベルト締めろよ!

 クイーンバイク。

 ぶっといタイヤは合金製で、スタンドがなくても普通に自立可能。
 タイヤ幅肥大化に伴って、色々と横幅が増しているけど、それはご愛嬌。
 当時よくあったよね、こういう横に太ったバイク玩具って。
 本当は前輪上部にミサイルが突き出ているんだけど、本商品ではオミットされている。

 収納時と形状が違う点に注目。
 実は、透明カウルパーツはバトルジープ搭載時は余剰パーツになってしまう。
 そのため、分離後にカウルをいちいちはめ直してやる必要がある。

 クイーンバイク、別角度。
 経年劣化で、若干カウルの透明度が落ちてます。

 かろうじてバイクとして必要なラインを保っているという程度で、劇中のクイーンバイクとは似ても似つかないスタイルになってしまっている。
 ここは、ギミック優先のためにSD化を計ったと解釈すべきなんだろうね。
 こういうアレンジからも、本商品のウリが「ジープとバイクの合体・分離」であった事がよくわかる。

 サイドビュー。
 とってもかわいい。

 ちなみに劇中クイーンバイクは、バトルジープ搭載時と分離時であからさまに形が変化してしまうのも有名で、本当はマフラー周辺に巨大なウイングが付いているのだが、これがあったりなかったり…。
 細かい事はともかくとして、そんなえー加減さも魅力の一つだった。
 勿論、B級チックという意味で。

 リアハッチから昇降?

 多分、本編を見ていない人はこんな風に昇降するものだと思ってしまうだろう(事実そう解釈しているページが他所で散見される)。
 でも、実際にはこのリアハッチはあまり関係がない。
 本当は閉じたままでもまったく問題ないんだけど、それでも開閉できるようにちょっと工夫してくれているのが実に泣かせる。

 クイーンバイク収納状態を後ろから。
 先の通り、バイクのカウルは余剰パーツになるので、本来は外して放置するしかない。

 ところが、ここにかなり大きな、無視し難い難点がある。
 古玩具関係を漁ってみるとよくわかるが、本商品の中古品の多くはこのカウルパーツが欠損していたりする。
 そりゃまあ、合体分離を行うためにいちいち取り外すなんて面倒だし、ましてカウルパーツの左右結合ジョイント(真正面部分)は結構細いので、取り扱いにも結構神経を使うし。
 だから、当時これで遊んでいた子供達がカウルパーツをないがしろにしていた可能性は凄く高い(事実、筆者も当時は早々になくしていた)。
 近年のハイエイジ向け玩具なら、取り外したカウルパーツを収納するギミックなども仕込まれていそうなものだけど、何せこれは今から30年前の商品。
 そこまで気を遣ってもらえる筈がないわけで。

 とりあえず、カウルパーツ紛失を避けるためにどうすればいいか。
 クイーンバイクをバトルジープに搭載後、その周囲にいくらかの隙間ができるので、そこにパーツを適当に積み込んでおくと良い。
 ただ、パーツ形状の関係で一部がハッチに引っかかってしまう事があるので、配置に拘らずハッチが閉じれば良しと割り切って適当に並べるのが良いかと。

 ちょっと出来心で、運転席からの視界がどんななのか見てみる事にした。

 ご覧のとおり、ミサイルランチャーが素敵な死角を生み出している。
 しかも、このままじゃ進行時の左右確認がほとんどできないじゃん!

 …いやまあ、撮影に使われた実車はさすがにこんなにグレートじゃなかったけどさ。
 ボンネットと同じ高さしかなかったし。

 ローアングルで撮影。
 かっこいいなぁ、バトルジープ。

 ここまで見てわかる通り、バトルジープは実際にはあまり過剰なデコレーションが施されておらず、実車(多分三菱ジープ?)のラインがそのまま色濃く残っているマシンだった。
 逆に、それが「科学組織的なバックボーンを持たない楯三兄弟」のイメージにマッチしていて、結構似合っていたから面白い。
 特撮マシンの中でもあまり例のない「主役がメインで乗るジープ」なので、印象深く覚えている人も多いかも?

 たまたま傍にあった、S.I.C匠魂のロボコン・アーティストカラー版と比較。
 ほぼ同じ大きさ。
 全長約11センチ(ミサイル先端含まず)、全幅約6〜8センチ(ミサイルの翼含む)。
 クイーンバイクは、全長約5センチ。

 外箱正面。
 当時のタカラ的配色バリバリのパッケージ。
 STマーク付きってのが良いね。
 どことなく、マグネモシリーズチックだよね。
 彰吾が変身したバトルホークが描かれている。
 でも、よく考えたら楯三兄弟って変身後はほとんどマシンに乗らないんだよね。

 外箱上面と裏面。
 大きさは、縦8センチ、横13センチ、奥行6センチとかなりコンパクト。  
 発泡スチロールなどの内箱は存在せず、本体や備品を入れたビニールを丸ごとスポンジでくるんで箱に収めている。
 所謂、旧ポピニカ的な収納方法。
 意外に衝撃吸収性は高そう。

 色々と搭乗。
 何か乗せようとしても、これくらいが限度かなー。
 クイーンバイクのは、かなり無理矢理乗せてるけど。

 取り扱い説明書・表面。
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 このレイアウトや配色が、どこか当時のミクロマン的テイストを感じさせる。
 内部図解は、これだけ見ると凄いスーパーマシンっぽく感じるけど、よくよく見ると色々と無駄な機構が付いているような…?!

 更に裏面。
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【買ってみて一言】

 ここまで書いてきた内容でだいたい検討が付くと思いますが、筆者は本放送当時にこれを所有していて、つい最近になってあらためて買い直したパターンです。
 筆者は、子供の頃持っていた玩具のディテールやギミックをほぼ完全に記憶していて、このバトルジープもほぼ完全に覚えていましたが、唯一クイーンバイクの固定方法だけ記憶の相違がありました。
 そんな事もありましたが、基本的には「懐かしい物を手に入れた」という感慨の方が大きく、固定方法の違和感も含め、ほとんどの難点が気になりません。
 あくまで個人的な感想になりますが、これは「懐かしさを買った」という感覚そのものでしょうね。
 なので、正直かなり評価が甘くなっている自覚があります。
 もっとも、古物倉庫では元々あまり厳格なレビューはしていないんだけど。

 できるだけ客観的に本商品を批評してみると。
 当時の基準で見ても感じる造りの拙さや、派手なギミックの乏しさ、プレイバリューの少なさは気になる点で、ましてバトルホーク自体さほど強い人気を得ていたわけではなかったため、商品的魅力に乏しい感は否めないようです。
 それは30年後の現在においても、せいぜい3000円〜4000円程度でそこそこ状態の良い物が容易に手に入ってしまうという現実が物語っています。
 この当時、タカラから発売されていたマグネモ等の商品群はいずれも高いプレイバリューや商品バリエーション、そしてそれらのコラボレーションが徹底しており、他メーカーも大きな進歩を始めていた頃でした(ポピーも、この頃に変型機構を持つ超合金や、合体可能なコンバトラーVのポピニカを販売しています)。
 だから、「30年前の玩具だったら、こんなもんだろ?」という言い訳は通用しないわけで。
 まあ、色々と厳しい商品だったというのは否めないでしょう。

 ただ、先の解説の通り「バトルホーク」は当時の基準で見ても商品化材料に乏しい作品だったため、むしろ「出してくれただけでも嬉しい」という評価も成立すると思うのです。

 実は、「バトルホーク」のメイン玩具スポンサーはタカラではなく、今は亡き「タケミ」でした。
 タケミは、「ブロッカー軍団IVマシーンブラスター」や「超合体魔術ロボ・ギンガイザー」をはじめとした“あまりメジャーとはいえない作品”のスポンサー・メーカーで、本作ではキャラクター人形(フィギュアっていうより人形、だな)を主に販売していました。
 しかし、なぜかバトルジープだけはタカラから発売されており、どうしてこうなったのかはいまだ不明瞭のままです。
 別に、タケミに合金玩具を作れる地力がなかったわけではなく(ビッカー合金というブランドもあったくらいだし)、またタカラもバトルジープの原型として流用できる金型があったわけではない(バトルジープは新規金型という情報あり)ので、本当にわかりません。
 また、これを発売したのにビッグカートは未発売だったりと、これもまた良くわからなかったり。
 何か色々と複雑な事情があったのかもしれませんが、このような販売スタイルだった事もあるのか、ただでさえ商品化材料に乏しい原作(しつこいけどTV作品の方ね)から複雑な商品間コラボは行えなかったようです。

 難しい話は抜きにして、本商品はバトルホークが好きだった人、当時これを持っていた人にはオススメできるものです。
 先の通り、今でも比較的容易に手に入りますしね。
 だけど、バトルホークをあまり知らなかったり、また本商品のディテールやギミックを知らない人には、色々と厳しいかも。
 この辺の温度差は、古玩具系コレクター間でもありうるかもしれませんね。
 まー、ただ買い集めているだけの人には関係ないと思いますが。

 安価で手に入る、想い出の一品としてなら、充分すぎる価値があると思います。
 銀色の亜鉛合金ボディと、黒プラのコントラストも悪くないし、飾るには良い配色だとも思えますからねー。

 昨今、古い特撮キャラやメカニックが現在の技術で製品化されるというケースが多々あるわけですが。
 差し当たり、今再商品化されたとしたら、バトルジープとクイーンバイクが別々に、しかも搭乗フィギュア付きで販売されたりしそうですなー。
 その上、色々な部分がリアルな造形になって……な、なんか違うなぁそれ!

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