古物倉庫 第6回 ■ バンダイ 電磁戦隊メガレンジャー「DXポピニカ デジタンク」

2005年10月30日 更新

 さて、前回の超神ビビューンから、いきなり時代を20年以上繰り上げてみましょう。

 今回ご紹介するのは、97年度放送のスーパー戦隊シリーズ「電磁戦隊メガレンジャー」から、デジタンク
 「秘密戦隊ゴレンジャー」のバリタンク、「ジャッカー電撃隊」のジャックタンクに続く(何年間が空いてんだよ)、四角くて丸みのある、重装甲車であります。

 まーこんな感じで、このコーナーはたまーに平成ネタもやりますので。
 今回は、「習慣鷹羽」の「スーパー戦隊の秘密基地」で、メガレンジャーが新規更新されたため、そのタイアップの意味もあるんですけどね。

 というわけで、メガレンジャー作品評にご興味のある方は、上記リンクから移動どーぞ!

 では早速。
 パッケージと本体を並べてみました。
 箱の大きさは、17×10×9センチ。
 内箱は、今はもう珍しい発泡スチロール製です。
 かなりみっちりな状態で、本体が収納されています。

 左斜め前方から撮影。
 デジタンクのスタンダードな構図でしょうか。
 巨大なデジハンドが特徴的です。

 今度は右斜め前方から。
 ものすごい左右非対称なデザインのため、見る角度で印象が様変わり。
 こちらから見ると、戦闘機風のコクピット形状のせいで、すごくスマートな印象を与えます。

 正面から撮影。
 コクピットの内部も一応再現されており、ハンドルが確認できます(右写真)。
 この撮影ではうまく撮れなかったのでオミットしましたが、奥にはちゃんとシートまで組み込まれています。

 後ろから。
 なかなか可愛らしいヒップです。

 第一のギミック。
 サイドのスライドドアが展開。

 ちょっと接近して、中の様子を…
 良く見えなくて申し訳ないですが、内部空間には、横二連式でシートが配置されています(しかもシートベルト付き)。
 向こう側の壁(ドアの反対側)には、メッキシールで内部メカが再現されています。
 シートの前部と背面部には、残念ながら何もありません。

 こんな手の届きそうにないところにまでシールが貼ってあるとは…
 なんか感動じゃのう。
 ついでに、てっぺんのアンテナの角度も変えてみました。

 俯瞰で撮影。
 よくよく見ると、大変良く考えられた、完成度の高いデザインだという事がわかります。
 シャープな部分と丸い部分、そしてタンクらしさを際立たせる膨らみが共存していて、なおかつアンバランス極まりない筈のデジハンドが前面部にドッカと居座っている。…にもかかわらず、統一感がある。
 実はメガレンが超大嫌いな筆者なんですが、このデジタンクだけは本放送当時から欲しくて欲しくてたまりませんでした。

 ええ、手に入れたのは、もちろんつい最近ですけど。

 第二のギミック・デジハンドを伸ばしてみました。
 アームの保持力はそこそこなんですが、黄色のクロー部分の保持力は、あまり強くはありません。

 でも、コツさえ掴めば、ある程度のものは持ち上げられます。

 第三のギミック。
 後面部下側にある、ジャッキ状パーツを軽く引っ張ると、デジタンク本体上側がポップアップして、車高が上がります。

 シャーシ側を見てみましょう。
 ええ、もちろん今回のお約束(サービスショット)です。
 なぜこんなのをいちいち写すのか、その意味がわからない貴方には車両フェチを名乗る資格はありません。
 さっさと宿題済ませて寝ましょう。

 前輪部に二つ、後輪四つの“タイヤ”で構成させる「タンク」。
 タンク=戦車といえばキャタピラ(無限軌道)だろうという常識観念をさりげなーく覆す、このマニアックなところがたまらないのです。

 パッケージ正面。
 なかなかいい感じのレイアウトです。

 パッケージ裏面。
 これだけで、ほとんど取扱説明書兼ねてます。
 どーでもいいけど、「デジタンク」なら、スペルは“DIGITANK”が正しいんじゃないの?
 これだと「ディギィータンク」って発音になるような…

 あ、造語。

 取扱説明書です。
 クリックで拡大表示します。
 まあ、見てもあまり面白くないですけどね。

 なお、今回撮影に使用した商品は、筆者(所有者)のポリシーの都合上一切シールを貼っていません。
 実際の商品には、銀のメッキシールが付属して、ブルーの本体にイエローのラインが入ります(デジハンドにも模様あり)。
 シール、スキャンしようと思ったけど、反射で真っ黒になっちゃうからオミットしました。

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【買ってみて一言】

 先にも記した通り、「電磁戦隊メガレンジャー」については、ここで語るよりも「習慣鷹羽・スーパー戦隊の秘密基地」を参照していただいた方がいいと思うので、そちらを是非ご参照ください。

 このデジタンク、はっきり言って「DXポピニカ」というカテゴリ名称は“大きく出過ぎ”と思えてなりません。
 確かに、これ以上サイズを大きくしたり、モールドやギミックを追加増設する必要はないとは思いますが、これだけでデラックスというのは…
 実はこれ、放送終了7年半以上経過した今だからこそ思う事ではなく、当時からずっと気にしてました。
 シャーシはほぼ全体が合金製でずっしりとした手応えもあり、なかなかの高級感もあるのですが、プレイバリューは並以下です。
 何かフィギュアを搭乗させる事も出来ませんから、本当にこれ単体で、手にとって飾るだけ、なんです。

 これで定価2,980円の価値があるのかというと、かなり微妙。
 決して悪い商品ではないのですが、このように「何かが微妙にズレている」アイテムだったわけですね。
 筆者みたいに、その造形自体に惚れない限り、手を出すのは危険かと。
 あるいは、“平成時代に発売された、昭和ポピニカテイストの珍商品”として愛でるか。
 見直してみると、このデジタンクには、昭和ポピニカに通じるものがあるんですよね。
 なんか、ポピニカのライドロンを買った時のような感慨がありました。
 「この時代のこの価格帯の商品で、ギミックこれだけかよ!」という、怒りの一歩手前あたりのもどかしさと、そこから生まれる独特の愛着というか…。

 いずれにしても、定価以上のプレミア価格のものを必死こいて購入する必要性は、かなり希薄かもしれません。
 実際、これかなり品余りしていましたし…。

 で、こちらは現在、ヤフオクで(←こればっか)大変安価で手に入れられます。
 一部、無茶な高値出品を見受けられますが、うまくしたら3ケタ価格帯で落札できる場合も。
 筆者が見る限り、平均的な価格は1,000円前後ではないかと思います。

 気に入ってはいるんだけど、以前買い逃したものだし、今更定価前後で買うのもなあ…とお考えの方は、ちょっといろいろ調べてみるのも悪くないかもしれませんよ。
 オークション以外でも、ひょっとしたら安価なものがあるかも?!

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