番組人気以外の別な理由

 以前別なページでも書いたと思うが、91年度放映作品のキャラクター玩具は翌年92年の1〜2月頃にはいずれも凄まじい品余り状態となり、各大型商店でたたき売り状態となってしまっていた。
 もちろんこの中にジェットマンが含まれている訳だが、その他にも「機甲警察メタルジャック」「太陽の勇者ファイバード」「絶対無敵ライジンオー」「特救指令ソルブレイン」「ゲッターロボ號」なども含まれており、これらのほぼすべての商品が各500円から1000円、2000円前後で購入する事が出来た。
 そう、グレートイカロスが2000円で完成するだけでなく、ゴッドライジンオーも同じくらいで完成してしまうという、現在ではとても信じられない状況だった。

 なぜこんな事態が起こったのだろうか?

 時期を見てピンと来た人も多いと思われるが、実はこの頃はちょうどバブルの崩壊期に当たっている。
 前年度の「地球戦隊ファイブマン」の「DXマックスマグマ」が定価16800円という高額設定だったことからもわかるように、この頃のデラックス系玩具はかなり高額設定される傾向にあり、その伝統を引き継いでしまったこの年の作品群がまとめてワリを食ってしまったのだ。

 玩具店関係者に聞いた話によると、この次の年の頃から、流通や商品の返品制度などの大幅な見直しが行われたらしく、その後こういったとんでもない事態は発生していないようだ。

 だけど、こんないれぐい状態であるにも関わらず、ほとんど見かけない商品というのも中にはあった。
 「DXテトラボーイ」「DXグレートイカロスセット」等がその一例だが、さすがにこれは当時からもレア扱いされていたようだ。

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