「聖闘士大系」を越える人気を得た商品が存在していない事実

 「そんな事はない! 装着変身シリーズの方が人気が高かっただろう!」と唱える人がいるかもしれないので、一応理由を説明しておこう。
 
 商品数の違いなどの現実的な部分をあえて避けて考えたとしても、残念ながら装着変身は、聖衣シリーズを越えてはいない。
 それどころか、比較する事すら馬鹿馬鹿しいほどの差があるのだ。

  • 放映期間(「聖闘士星矢」は2年以上)
  • 主役級または人気商品の市場販売数
  • 国内・海外での人気と商品需要(プレミア価格の高騰ぶりと、それでも売れる現実との比較)
  • ファンの反応(女性ファンでも、玩具商品を購入した人はかなり多かった)

 当時の星矢人気の大ブレイクぶりを直接体験した人なら理解いただけるとは思うが、もはや土台そのものが異なる次元に達するレベルで、これに匹敵する過熱ぶりを見せたものは、本当にごく限られてしまうのが現実だ。
 番組終了後、十年以上経ってもまだ人気の片鱗が見えたりするし、海外での需要はまったく衰えを知らない。
 もはや「社会現象」の一歩手前にまで達したほどのものだったのだ。
 そんな作品の関連商品だから、(商品個別の販売成績は別として)売れ方も尋常ではない。
 ましてや、フランスなどをはじめとする海外人気の大きさは、日本人の予想を大きく覆すほどで、もちろんそれは書籍やアニメグッズのみならず、玩具系にも飛び火している。
 そして、筆者自身これまでの経験や業務でこういった流れを体感してきた。
 これほどの人気誇る物を、他と比較する事自体がナンセンスなのだ。

 近年になって、聖衣大系のリニューアルとして「聖闘士聖衣神話」シリーズが発売されたが、これもそんな人気を裏付ける証拠の一つだ。
 こちらも国内外問わずかなりの人気を獲得している。
 また、アジア方面では過去の聖衣大系シリーズの復刻が積極的に行われ、その一部が国内にも逆輸入されている上、ここに至って「スペクター・天猛星ワイバーンのラダマンティス」という新作まで作られた。

 2004年に新シリーズとして装着変身は復活を果たしたものの、聖衣大系などと比べると需要はあまりにも少ない。
 比較して考えると、どうしても局所的な人気にしかならないのである。

 とはいえ、ここでこれ以上「人気の差」「販売実績の違い」を比較しても仕方ないので、ここからの本文では、純粋に商品についてまとめていきたいと思う。

筆者注:この文章は2001年に執筆、2004年に追記を行ったもので、2010年現在はいささか事情が変わってきている点をご留意願います。

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