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更新日:2004年1月3日 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
さて、三日間に渡ってお送りしてきた「余計な事をわざわざ無駄に考えてみる」コラム、最終回。 今回は、現段階で放映がすべて終わっている作品を対象として、「未来戦隊タイムレンジャー」から「爆竜戦隊アバレンジャー」までを振りかえってみたい。 …あ、失礼。アバレンはこの時点ではまだ終わってないですな…(汗) 年を重ねるごとに益々訳がわからなくなっていく、戦隊ロボットや合体メカの数。 貴方はどこまで把握している?! さて、この辺りの作品に触れるにあたって、ちょっとだけさらなるお断りを。 実はこの時期の戦隊シリーズには、テレビ本編に登場していないロボやメカなどが、結構存在しているためだ。 なので、ここからのカウント基準には、以下の物が付加されるので、よろしく。
ただし、劇場版限定登場のロボ(ガオナイト・バクレンオー)は、単体でデラックス玩具化している都合上注目度も高いので、カウント対象にしている。 では、続き! ■混乱の原因4:ゲッター変形 2000年度作品「未来戦隊タイムレンジャー」では、戦隊初の“同一のメカが、組替えにより別形態のロボットになる”という概念が登場した。 以前にも似たパターンとして「ファイブマン」のファイブトレーラー、「ジェットマン」のイカロスハーケン、ハイパーハーケン、「ジュウレンジャー」のダイノタンカー、「ダイレンジャー」の天空気殿など色々あったが(カクレンジャーの風雲無敵城は、玩具ギミックにないのでとりあえず除外していいだろう)、タイムレンジャーが斬新だったのは“まったく別のロボットの姿になる”というプラス要素があった事。 パーツとなるタイムジェット5機は、タイムジェット1を中心として手足に相当する他のジェットの配置を入れ替え(手を足パーツにしたり、その逆だったり)、地上戦用の「タイムロボα」や空中戦用の「タイムロボβ」、さらにまったく別なフォーメーションを取る事で大型戦闘機形態「タイムジェットγ」になる事ができる。 いわゆる“ゲッター的合体”という奴で、一粒で三度おいしいという事だ。 …ここまで書けばもう検討がつくと思うが、「結局タイムレンジャーに登場したロボットって何体なんよ?」という話になってくると、これまで以上にややこしくなってしまうのだ。 ゲッターロボを指して「三体のロボット」と表現する人は多いしそれで納得する人も多いとは思うが、元の機体はひとかたまりなので、厳密には「三体」ではない。 事実、相当昔に「ゲッターロボは単体ロボットだ」と言い張る人に出会った事がある(もちろん、ゲッターマシンが無数に量産されてしまっている異世界が舞台の「真ゲッターロボ」が、まだなかった頃のお話)。 「タイムレンジャーが使いこなしたロボット」という数え方なら、たしかにαもβも一個体として数える事が可能だが、ここまでの考え方に従うと複雑なところだ。 さらに始末の悪い事に、ここにさらに「タイムシャドウ」という、タイムロボ各形態と合体する事ができるロボットがいる。 これによってさらにバリエーションが増えてしまうわけだが、もうめんどくさいので、またロボット一覧を提示してみよう。
…上記をそのまま数えると全9体だが、あくまで個体数でカウントするなら、全4体と意外に少ない数になる。 最終形態の一つとはいえ、タイムジェットγをロボットとしてカウントするのは無理があるような気もするが…。 あと、同一の時代で活躍しない(それ以前に戦闘ロボですらない)プロバイダスをもカウントしていいのだろうか…という疑問もないではない。 あれは確かに玩具化されてはいるけど、プロバイダス単体ではなく「プロバイダーベース」の玩具化なんだもんね。 …ま、いいか(笑)。 という訳で、この作品のロボット数をどう数えるかは、読者次第という事で無理矢理締めておこう(笑)。 なお蛇足だが、このタイムシャドウの玩具、サイズさえあえばタイムロボに限らず何にでも合体できてしまうという特徴がある事は、一部で有名。 筆者は、以前どこかで「ToHeartのマルチのフィギュアと合体している」写真を見た事がある。 ある意味で「どの爆竜とも合体できる(と本編内で言われていた)」トップゲイラーよりも優秀であるといえよう。 こっちは物理的に、相手がフィギュアでもイケるんだからね(笑)。 ■混乱の原因5:パワーアニマル さて、この話題一番の注目株・ガオレンジャーの登場です!(ここからは増岡弘口調) 「百獣戦隊ガオレンジャー」は、これまでの戦隊ロボットの概念を継承しつつ、実質的には破壊してしまったかのような無茶苦茶さをひっさげて登場しました。 全24体のパワーアニマル(便宜上ガオライオンを単体としてカウント。商品展開上は一応25体)が何通りもの複雑な組み合わせをする事によって、無数の巨大ロボットを誕生させるのです。 では先に、本作に登場したすべてのロボット“精霊王”の姿を見てみる事にしましょう!
以上、ここに挙げた全24形態が、ガオレンジャー作品内に登場した全精霊王のバリエーションです。 詳しくは、このサイト内の「嗚呼、人生に玩具あり」の第3〜5回を参照してください。 これらの中には、たった一話限りの登場のものもあれば、わずか一瞬の換装程度のものも含まれています。 さすがにこれらをこのまま単体ロボットとして数えるのはどうかと思ったので、ここでは「バリエーション合体」であるものとして解釈しています。 そうすると、●の数だけなら全6体で、オーレンジャーにも届かない結果になってしまいますが…さて、問題は「※」印の物。 これらは、見方によっては単体であり、またバリエーション(もしくは別形態)にも見えてしまうという分類が難しくなっているものです。 ガオイカロス・アナザーフット&アームズやガオハンター・ブルームーンについては、名称に元の精霊王の名前がある以上バリエーションと解釈できるのですが、ガオイカロス・アナザー〜の場合、ガオイカロスとの共通パーツはガオファルコンによって構成される上半身のみで、あとはまったく別の組み合わせなのです。 しかも、これに疑問符を唱えると、似たような構成のガオナイトが単体ロボットと呼べなくなってしまう危険もあります。 ボディの特徴的な部分が、元の精霊王の姿を維持していればバリエーションである…とすると、今度は同様の構成であるガオケンタウロスがバリエーション扱いになってしまい、単体とは呼べなくなってしまいます。 さらにさらに、下半身ガオバイソンを共用しているため、どちらかがストライカー形態にならないと同時に並ぶ事ができないガオキングとガオマッスルはどうなるのでしょう? 考え方によっては、これも片方は片方のバリエーションという事になってしまわないでしょうか。 …さて、これは大変な事になってきました! いったい、ガオレンジャーの精霊王は、どうやってカウントすればいいのでしょう〜? 考え方を変えてみましょう。 とりあえず、腕や足を換えただけのバリエーション合体やガオハンター・ブルームーンは別として、同じ画面内に同時に並び立てる精霊王は何体になるのでしょうか? 考えられるパターンを羅列してみましょう! なおここでは、ストーリーの都合上揃い踏みがありえない組み合わせも、あえて含めています。
各ストライカーや、ガオイカロス・アナザー〜などを外して考えてみると、4体平均になるようですね。 これを最終結論に結びつけるのはやや問題ですが、一応「ガオレンジャーのロボは4体だよ」と言っても、嘘にはならないようです。 きっと、下半身になるパワーアニマルがもっと存在したら、さらにややこしい事になっていた事でしょうね(笑)。 …えっ? ガオゴリラやガオコングは四肢が揃っていて一応人型だから、ロボにカウントできないか…ですって? …そんな無茶な(笑)。 ■混乱の原因6:カラクリボール 「忍風戦隊ハリケンジャー」は、久々にメカやロボの構成が単純化した。 3人のメインレギュラー・ハリケンジャーが各自のシノビマシンを持ち、さらにゴウライジャー2人も各自のマシンを所持している上、6人目のシュリケンジャーも「天空神」という可変単体ロボットを持っている。 実に整理された構成で、前2作に比べれば全然ややこしくないように思える。 …が、ここに「カラクリボール」が絡んでくると、突然話はややこしさを増す。 主人公3人のシノビマシンが合体して完成する「旋風神」、ゴウライジャーの2人のシノビマシン合体により登場する「轟雷神」、そして「天空神」の3体が電送射出する事で登場する特殊ツール「カラクリボール」。 基本的には手持ち武器が出てくるのだが、この中に「風雷丸」という3パーツ構成の合体ロボがいる。 この風雷丸が、旋風神・轟雷神らと合体する事により誕生するのが、第一次スーパー合体に相当する「轟雷旋風神」。 加えて、番組後期(&劇場版)には「トライコンドル」という、これまた3パーツ構成の“大型ジェット機”が登場した。 なんとこれが加わると、「旋風神+轟雷神+天空神+トライコンドル」というすんごい図式が成立してしまい、第2次スーパー合体とも呼べる「天雷旋風神」が誕生! プレイバリュー的にはとても面白い試みなのだが、おかげで、カウントがいきなり複雑化してしまった。 一覧にしてみると、
トライコンドルはさすがにロボではないだろうから(かなり条件は満たしてはいるが…)、カウントから除外する。 しかしそれでもロボ数は全5体、バリエーションをすべてカウントすると全10体というなかなかの数になる。 トライコンドルをカウントに含めた場合は、さらにこれらにプラスワンな訳だ。 先のガオレンの同時出現数よりも、数字的には上に行ってしまう事になる。 ちょっと意外かもね。 もっとも、精霊王にスーパー合体系のバリエーションがあったら話は違ったわけだけど。 ■混乱の原因6:爆竜 このページを執筆している時点では最新作になる「爆竜戦隊アバレンジャー」。 ここに登場するメカ(厳密にはメカではなく、別世界の地球で独自進化した恐竜)は、第1回の冒頭に書いた特定の4体爆竜だけがバリエーション合体のパーツとして利用され、それ以外は案外すっきりした組み合わせによる合体構成だ。 ガオレンジャーと同様の一覧にしてみよう。
アバレンジャーのロボは、精霊王と似たようなコンセプトにありながら「組替えで別なロボットになる」という概念がないので、単純なロボット個体数は4体となる。 ここに、キラーアバレンオーやマックスリュウオーを数に加えると、ちょっとややこしくなり始める。 だが今回のコラムの冒頭で言った通り、ここではロボット数のほかに「マックスリュウオーは何体合体なのか」という疑問まで付加される。 商品上、マックスオージャのパーツとして同梱されている3体の黄金爆竜…本編ではほとんど個別認識できないこれをカウントに加え損ねると、全体数の把握を大きく間違える事になる。 全爆竜の数は、合体に関与しないブラキオサウルスを外すと全15体。 正確には、ここにマックスギャリーの「分類不能物」が付いてくるため、ギミック上は16体だ。 嗚呼、ややこしい。 で、マックスリュウオーは全8体合体であり、考え方によっては全9体とも取れる事は以前に書いた。 オオアバレンオーは間違いなく8体合体だから、少なくとも「8体合体」という規模が同作品内に2つも存在するというのは、結構すごい事かも。 では、これまでの複合合体型スーパークラス以上のロボットが、それぞれ全何体合体であったのかを比較してみよう。
…最後の方ではきわどいけれど、こうしてみると、マックスリュウオーは一応新記録を樹立していると見て間違いではないようだ。 えっ。 でもそんな事言ったら、主役メカ「アバレンオー」が合体していないのに、スーパー合体って見なしていいのか、だって? アルティマレインボー射出形態の時の天雷旋風神+リボルバーマンモスは、風雷丸も搭載しているんだから全9体以上じゃないかって? …う、うむむむむ…それを言われるとちょっと辛い(笑)。 筆者も最終回答を出せる訳ではないので、これ以上のツッコミはどうかご容赦いただきたい。 つか、筆者も頭混乱しそうなんだってば(笑)。
結局のところ、ここまで振りかえってみて「戦隊ロボの数って、やっぱりあやふやなのねん」という結論しか出ないようだ。 それにしても、本当にロボットの数が増えたなー。 平均所有(登場)数が4体平均になっていたなんて、ほとんど意識していなかった。 結論:無駄な事考えているくらいなら、素直に番組を楽しみましょう。 うん、わかったよママン♪ とか言いつつ、2004年度「特捜戦隊デカレンジャー」のメカ数とロボ数を思わず数えようと身構えてしまう筆者がここに居るのであった… → NEXT COLUM |
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