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更新日:2004年1月2日 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
さて、前回は「スーパー戦隊のロボって何体合体かはっきりしなくなった」とか「何体ロボットがいるか、どう数える?」といった話を、ダイレンジャーまでを対象にしてまとめてきた。 これまでは「スーパー合体後、または組替え合体後を個別カウントするべきか?」という事で考えてきたが、ダイレンジャーに続く「忍者戦隊カクレンジャー」では、また別なややこしい概念を引っ下げてきてくれた。 ■混乱の原因2:どこまでを単体ロボットとして数えるべきか 「カクレンジャー」を、戦隊最大のロボット数を誇る作品と記憶されている方は多いのではないかと思う。 とりあえず、登場ロボとその形態を全部挙げてみよう。
…ここまで、すべての形態を数えると全22体、バリエーションを抜いても全19体、合体後を加えず、同じ画面に登場できる理論上の数だけ数えても全17体…恐るべき数である。 もっとも、ここで「人型でない奴はロボとして数えない」という考えが出てくると、ゴッド5体のうち4体とツバサマルが消えてしまう事になる。 ただし、ゴッドサルダーを除く4体はともかく、ツバサマルは単体ロボとして数えるに相応しい存在意義があるので、普通にカウント対象にしても問題はないだろう(ゴッド4体はむしろ単体メカかな?)。 さらにカクレンジャーについては「忍術で出てくる奴(無から生まれる物)はロボットと言えないのでは?」という考えもあるらしく、なかなかにややこしい。 そんな事を言ってしまったら、クルマジックパワーによって誕生したRVロボなどはどうなるんだという気もするが(笑)。 ともあれ、これだけの数のロボットが存在するというのは間違いない事実であり、戦隊最大数と言われるのも充分納得できる。 …数え方が3つ以上も出ている訳だが(笑)。 次の95年度作品「超力戦隊オーレンジャー」では、今度は合体後・変形後のロボット数最大を目指したようだ。
合体完了後最終的に揃う数は5体、画面上に登場出来る最大数なら全10体、そのまま全部カウントすると全11体。 オーレンジャーロボの合体前の形態・超力モビルに人間型ロボットはいないので、これはカウントしていない。 可能な限り合体したカクレンジャーの全ロボット数は8体だから、確かに記録を更新した事にはなっている。 ただここまでの表記でわかるように、その人の数え方によってカクレンとオーレンの順位は入れ替わってしまうので、大変ややこしい。 ■混乱の原因:妙に細かい単体メカ群 オーレンジャーでのロボット量産は色々な意味で無理があったのか、さすがにこのスタイルが継承される事はなかった。 この後は、「ロボット数自体はそんなでもないのだけど、単体メカ単位で数えるとすごい数になる」という作品が目立ってくる。 「激走戦隊カーレンジャー」では、合体・変形完了後のロボット数が全4体に減り、大変わかりやすくなった。
とはいえ、VRVロボに合体する各マシンが個別でロボットに変形するため、最終的なロボット数は全9体(全カウント時)または全8体(同一体を数えない)となる。
さすがに「浪速合体(RVロボとVRVロボの四肢を入れ替え合体した形態)」を単体ロボと数える人はまずいないだろうが…数えてもプラス1するかしないかの範囲だから、この時期の作品としてはまだマシだったのかもしれない。 ちなみに、単体メカ単位ですべてをカウントした場合は、なんと全12体になってしまう。 「電磁戦隊メガレンジャー」では、またちょっとややこし合体が戻った感がある。
…えーと……そのままオールカウントで全7体、同時出現全4体、バリエーションを含めなければ、やっぱり全4体。 初代ロボ・ギャラクシーメガを“2体合体”と解釈すると、単体メカ数は全9体… …意外に多いなあ。 蛇足だが、ウイングメガボイジャーはいったい何体合体として考えればいいのだろう? 基本の5体合体後、別メカの“ごく一部分だけが合体”するという内容のため、これを単純にプラス1としていいものかどうか疑問が残る。 いいや、この際「5.5体合体」って事にしちゃえ!<ぉぃ シリーズ初の小数点以下合体の登場という事で、ウイングメガボイジャーは、きっと後世に名が残ることだろう。 次の「星獣戦隊ギンガマン」は、ちょっと面白い事になった。 主人公達が乗り込むメインロボットが、合体によるパワーアップを廃したギンガイオー1体だけだったというのが最大の特徴で、他にもブルタウラス・ギガライノス・ギガフェニックスという別ロボもいたにはいたが、これらはギンガイオーとの合体コンビネーションの類はまったくなく、実質的にはサポートロボ的な存在の域を出なかった。 要塞ギガバイタスを単体ロボとしてカウントするかどうかという疑問もあるが(一応人型らしき変形はするので)、それを加えても全4体、普通にカウントしたら全5体。 実に普通に数えられて、大変わかりやすい。 もっとも、単体メカという事でカウントしまうと、なんと一気に全17体まで増殖してしまうが(ここでは、巨大化黒騎士はカウントしていない)。 …え、「ギンガリラ」(ギンガイオーの下半身になるゴリラ型星獣)は単体カウントしないのかって? あ〜そうか、確かにこれをカウントするという考え方もあったねえ。 すると、ロボットは最大数全6体となる可能性もあるのかあ。 やっぱりこれもややこしいなあ。 1900年代最後の戦隊シリーズとなる「救急戦隊ゴーゴーファイブ」に登場したロボットは、
…となる。 合体ロボット数は全4〜5体(カウント概念はこれまでの通り)で、分離時のメカ数は全16体。 これもなかなかの大所帯。 とてもたかが一家庭の持ち物とは思えないレベルだ。 ところが、上の数え方では一つだけまずい事があったりする。 「グランドライナー」を5体と数えるか1体と考えるか、という問題だ。 これは、グランドライナー自体が列車型の連結車両の形態を持っているせいで、5つの車両がそれぞれのボディパーツになるのだが、列車を数える場合「この列車は12両編成だから、全部で12台だ」とは普通考えない。 連結してある状態で1台とするのが常だろう。 確かに一度分離してから合体し直してはいるが、これは微妙な所で、5体合体でも単体組替え変形でもそれぞれに説得力がある。 さらに加え、当初のグランドライナーは99マシン各種を内部に搭載した状態で合体するスタイルがデフォルトだったようだ。 これを考慮すると「10体合体」という言い方も出来てしまうが…まあ、いつのまにか中身カラッポでも合体していたから、この辺はつっこまないべきだろう。 ――で、ここで終わろうと思っていたのだが、「ゴーゴーファイブ」にはさらにもう一体、最終エピソードだけに登場したロボットがあった事を思い出した。 そう、玩具展開だけで終わると思われていた「ブラックマックスビクトリーロボ(本編内では“ベータバージョン”と呼称)」が、最終決戦兵器として登場してしまったというアレだ。 さて困った。 まず間違いなくロボット数は1体は増える訳だが、このブラックマックスビクトリーロボ…果たして分離可能なのだろうか? 玩具ギミックやデザイン、その他理屈から考えれば出来なきゃおかしいのだろうが、本編中ではバラけるシーンなど一切なく、完全な単体巨大ロボとして活躍していた。 困った。 これでは、本編内では合体機能をオミットされていた可能性も考えられるじゃないか!(笑) とりあえず、一応再計算してみよう。 話を簡単にするため、ここではあえてグランドライナーを5体合体として計算している。
…結局、これがこの時期の戦隊の中では、一番ややこしかったのかもしれない。 さて、2000年度作品となる「未来戦隊タイムレンジャー」では、これまでとはまた違った概念のメカが登場するが、その後は、作品毎にカウント概念がコロコロ変化するようになる。 という訳で、ここからの4年間については、次回に続く! → NEXT COLUM |
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