玩具ありMINI! PART-5
後藤夕貴
更新日:2003年12月28日
 こんなところで無理矢理でっちあげて久しい「人生に玩具ありMINI」!!
 いけしゃあしゃあと、今回でもう第5回です。
 もっとも、途中でガシャポンネタとか混じりましたが。


 あ、あとごめんなさい…
 このコーナーは、以前と違ってリクエストはお受けしておりません。
 つか、予算的にお応えする事ができないのです。情けないことに。
 でもでも、どうか呆れ果てず、よろしくおつきあいくださませ!


 今回のお題は…装着変身「仮面ライダーアギト」シリーズとのプレイバリューも楽しい
 【DXマシントルネイダー】です。
DXマシントルネイダーの勇姿。こうして見ると、ものすごくイイ♪
「DXマシントルネイダー」 定価2,980円

内容物:マシントルネイダー本体
/アギト人形(スライダーモード搭乗時スタイル)


…たったこれだけかよ、おい☆

 こいつも、アギト同様元々持っていたものを壊してしまったので、買い直しました。
 地震なんか大っ嫌いです。




●概要

 マシントルネイダーは、平成ライダーシリーズ2作目にして、とてつもなく異質な設定とシチュエーションを以って登場したライダーバイク。
 全ライダーシリーズの中でも比較的珍しいフルカウルタイプで、「初代サイクロン」「ロードセクター」「Zブリンガー」「ガードチェイサー」に並ぶ稀有なデザインラインを魅力としている。
 さらに、ライダーバイク初の「完全変形機能」を持っており(スーパー1のVジェットはマイナー変形で、完全変形ではない)、その用途がまったく変わってしまうという意外性も含め、これまでの流れとの明確な違いを打ち出す事に成功した。

 …って、もちろん、その後「仮面ライダー555」に登場した「オートバジン」「サイドバッシャー」などは、もっととんでもない違いを提示したわけだが。
 少なくとも、当時としてはかなり意外なものだった。

 生まれつき特殊な性質を持ち、人間から“アギト”に変異した者は、変身時に自分の乗っているバイク等をも変化させる力を発揮するが、マシントルネイダーも、主人公・津上翔一(本名・沢木哲也)のHONDA VTRファイアーストームまきぞえ変身させられた物。
 当初はただ姿が変わっただけで、明確な特殊能力などは一切発揮されていなかったが、サソリ型アンノウン“レイウルス・アクティア”との対戦時、翔一を遠隔監視していた“黒梵字(仮)”によって力を与えられ、可変能力を持った。
 バイク形態から、縦長のスライダーモードに変形し、低空を高速で飛翔する事が可能となる。
こちらが噂の「スライダーモード」。本編では、だいたいこんな姿勢で一生懸命フラフラ乗ってます。…って、そりゃまあ、実際乗ってみたらすげぇ怖いと思うけどね、撮影用の奴は。

 変形能力が作動すると突然ハンドルが効かなくなってしまうという恐ろしい特性があるものの、その後は素敵なスライダースタイルで操作可能となる上、他人(G3-Xなど)を乗せられたり、本体を横倒しにして複数の敵を一度になぎ倒したりする事が出来る(劇場版)。
 ただ保証はないが、どうやらスライダーモードのまま遠距離を飛行移動する事は出来ないように感じられる。
 あくまで戦闘の範囲で変形使用しているだけのようだ。

 ちなみに、書籍などの解説を読んだ限りのイメージでは、変形後はスライダーボードのように軽快に操る…かのような印象があるが、実際は結構なへっぴり腰で乗っているだけ。
 そりゃまあ、実際の撮影ではマシントルネイダーの尻っぺたの形をした台座の上に突っ立って、レールかなにかで引っ張られているんだもの。
 バランスを取りつつ立っているのが精一杯ってもんでしょ。
 へっぴり腰にならない方がどうかしてるってもんです。


●クウガ「トライチェイサー(&ビートチェイサー)」との違い

 もはや、装着変身のフィギュアが乗るという事以外まったくの別物と言い切っていいだろう。
 スタイル・ギミック・形状・材質別パーツの配分まで、まったくもって異なっている。
 コンセプトにしても、基本的に「別な物(ゴウラム)と合体する事でブーストアップする」チェイサー系とは違い、単独で姿を変える上に他商品・パーツとの関連もほとんどないのだ。
 個人的には、よくもまあここまでまったく違うコンセプトにしたものだと、感心している。
 こういうものって、何となく前作の要素に引っ張られる場合があったりもするからね。

 
 さて、ここからはちょっと細かく見てみよう。
 
 DXマシントルネイダーは、バイク形態時約16センチ、高さ約10センチほど。
 このサイズにしては、情報密集度がかなり高く、本体前部分にある金の爪状パーツと本体後部が亜鉛合金製という事もあり、全体的に重量感がある。
 そしてスライダーモード時は、全長約26.5センチ級にまで拡大、逆に高さは約6.5センチまで低くなる。
変形過程。動く部分はすべて動かしてみました。

 スライダーモード時には、本体内部から隠し小型車輪が出てくるようになり、これと後部底面に元々付いている小型車輪とで本体を支える事になる。
 この小型車輪、前輪は大変うまく収納されているのでバイク時にはまず発見される事はない。
 対して、小型後輪は常に本体スタンド部分のすぐ後ろに露出しっぱなしなので、かなりみっともない。
 なんとなく、自転車の補助輪みたいに感じられてしまうためだ。

後輪のホールド状態。これだけしっかりキマってる。
 スライダーモードに変形すると、本体が伸びるだけでなく車輪がそれぞれ横倒しになるようになっている。
 前輪部分は、シャフトをずるりと引き出した上に90度回転させ、前方に向けて折り曲げる。
 後輪は、駆動チェーン部分が上を向くようにクルリと回転させるのだが、この時、後輪の回転に沿うようにマフラーが横に広がり、内側に設けられたガイドでタイヤをしっかりホールドできるようになっている
 これは、小さい事ではあるが大変芸が細かい。
 本当は、この変形に伴って側面の爪状パーツも3つすべてスライドするのだが、パーツ構成の関係上そこまでの再現は不可能だったらしく、前の2つだけが繋がったままになってしまう。
 とはいえ、全体の印象としてはかなりポイントが高い。
 部分的な疑問点・問題点が残るのは仕方ないにしても、その見事なまでに整ったプロポーションは、アギト系のみならず、あらゆるライダーバイク玩具の中でもトップクラスに食い込む事は間違いない。
 変形前・変形後の両方とも、さほどの違和感を感じさせていないというのは素晴らしい。
 また、ハンドルは切れないものの変形の都合で前輪が曲がるため、装着アギトを載せて飾る際、前輪をやや左に傾け、アギトの顔を左前方に向け、マシントルネイダーのスタンドを立てず、装着アギトの左足を伸ばしてこれをつっかい棒にしてみると、凄まじいほどにカッコイイスタイルにまとまる。
 こうすると、後に述べる問題点が目立たないので、個人的には大変オススメ(このページの一番最初の写真参照)。
 こんなカッコイイ飾り方が出来るバイク玩具は、そうざらにはないという事だけは、ここではっきり断言しておこう。

 …もっとも、地震には要注意
 なぜなら、筆者はこれで飾っていたがために……ち、畜生、涙でモニターが霞むじゃねーか!(泣笑)


 さて散々誉めてきたが、実はなかなか無視できない問題点が多いのも、この商品のポイントだ。

 まずスライダーモードだが、付属のアギト人形の左足の裏には磁石が装着されているため、マシントルネイダーのリアシートカウル(?!)の合金パーツ部分とカチッとくっつける事ができる。
 …うそ、ごめん。カチッなんて付かない。
 なんとかかろうじてくっついている程度。
こちら、標準的なスライダーモード…って、実はこの商品、バイク形態ではなくこの状態で箱の中に入っています。て事は、こっちが本来の商品のあるべき姿?! そうか、だからバイク時に乗せられな(以下略)

 そして、右足をタンク部分付近に乗せて飾る訳だが、これを装着変身でやると……ものすごく難儀な事になる。
 というのも、装着アギトとマシントルネイダーを固定するものが何一つないため、絶妙なポージングを施した装着アギトをただ上に乗せるしか、手段がないのだ。
 だから、本編のように「スライダーモードの上にアギトを乗せて振り回す」なんて事は絶対に出来ない。
 筆者は、この商品の告知を最初に読んだ時、磁石が設定されているのはマシントルネイダーのリアカウル部分かタンク部分だと思っており、そこに装着変身の足首(合金製)をくっつける事で固定するのか、と思っていたので、実際に商品を手にした瞬間ガックリ来た。
 実際は、アギトの足首パーツ自体が磁石にくっつかないためやっても意味のないものなのだが、それにしても何かいいたくなるのは筆者だけなのだろうか?
左:DXマシントルネイダー付属のアギト。右:装着変身(なるべく似たポーズさせたけど、これが限界)。同スケールのはずなのに、このサイズ差は…

 ともあれ、こういう状態であるから、筆者はスライダーモードを置いた上に装着アギトを“何日間手を触れずに飾り続けていられるか”という馬鹿馬鹿しい事に挑戦してみた。
 劇中の「ライダーブレイク射出直前」っぽいポーズを取らせたそれは、なんとか2週間以上姿勢を維持し続けたが、これもまた小さな地震でグラついてしまった。
 この時がプレステ2が一番役に立った事だなんて、口が裂けても言えない。

 次に、ノーマル時のライディングポジションについて。
 正確に言えば、これは「DXマシントルネイダー」自体の問題とは言い難いが、一応触れておこう。


 実は、装着アギトはマシントルネイダーにまともに乗せることが出来ない


 タンク部分に腹と胸を近付ける姿勢を取れるフィギュアじゃないと、フルカウルタイプのバイクに搭乗させる事は出来ないのだが、生憎装着変身はそういう構造に作られていないため、ただ上から“背筋をまっすぐ伸ばした状態で”ストンと乗っけるしか方法がない。
 さらに、正しいライディングポジションを作るためには、太腿部分をぐいっと腹に近付けられるようにしなくてはならないのだが、これも装着変身には厳しい可動だ。
 結果的に、本来足のあるべき位置に装着アギトの足は至らず、まるで一昔前の体感ゲーム「ハングオン」の大型筐体でプレイする姿勢のような、両足をプランと下げるだけの格好になってしまう。
 これだとあまりにみっともないため、少しでも本来のポジションに近付けようと足を曲げると、今度は足首がマフラー部分に接触するという間抜けな事態になり、またまたみっともなくなってしまう(写真参照)。
通常ライディングスタイル。よーく見ると…
脚がこんな感じで、ぶら〜ん…

 この「どうがんばってもまともな姿勢にできない」という現実は、発売当時相当なクレームとなり、ネット上でも凄まじい攻撃の的にされていた。

 ただ良く見てみると、当時の指摘のほとんどは「DXマシントルネイダー本体にフットステップが設定されていない事が問題だ」という風な書き方をされていたが、それは正しくない。
 先に述べた通り、うまく乗せられないのは装着変身の構造のせいであり、マシントルネイダーにステップがあったとしても、そこに足を乗せようとすれば今度は下半身が浮き上がる事になり、益々みっともなくなる筈。
 そういった見方で考えてみると、多分設計の時点で「まともに乗せることは不可能」だという事がわかっていたので、割り切ってステップを捨てたという解釈も出来る。

 筆者は、実はこのステップを削った事に賛同する、恐らく数少ない一人だと思う。
 だって、ステップが横に伸びっ放しだったら、スライダーモードの時に外観のバランスが狂うんですもの☆

 では、どうすれば良かったのか…という方向で考えると、例として出てくるのが「ポピニカ魂 サイクロン」だ。
 これは、大人気の「超合金魂」と並ぶブランドとして開発された、リアル志向の乗り物中心超合金トイだ。
 他にも「ホバーパイルダー」があったが、このサイクロンの評判がめちゃくちゃ悪かったせいでブランドの息の根は止まってしまった
 その悪い評判はすべて「搭乗させるライダー人形」の出来が悪かったという事に集約され、サイクロン本体についてはそんなに酷評はなかったと記憶している。

 では、どうしてそんなにライダーへの不満が集中したのか?


 理由は簡単。
 バイクに乗せられなかったからだ。


 しかし、この人形は装着変身と大きくコンセプトが異なっており、フルカウルタイプのサイクロンにぴったり身体を密着できるようにするのが前提のため、脅威の関節可動率を誇っていたのだ。
 背中はきちんと腹側に曲がり、太腿も思い切り前方に曲がり、脹脛も太腿近くまで折れ曲がる。
 その上首まで上を向けるので、まさにバイクに身体を密着させるポージングが可能だったのだ。
 …ホントは造型自体が決定的にまずかったというのも問題だったんだけど、それはともかくとして、バイクに乗せるための工夫については、大変よく考えられたシロモノだった……筈なのだ。

 にも関わらず、実際にこの人形は、バイクに乗せる事は出来なかった。
 ――何故か。

 無数の関節は、その姿勢を長時間保持できるだけの強度に乏しく、またコスチュームの布地の張りの強さが関節を押し戻してしまうという弊害があったのだ。

 はっきり言って、これは致命的な設計ミスだったとしか言いようがない。
 人形の縮尺に対して、コスチュームの布地の厚みの割合を計算していなかったための問題なのだが、こんな小さな事が、せっかく入念に設計したフィギュアの関節をすべて殺してしまったとは、もはや皮肉としか言えない。
 筆者も、これを購入した時はめちゃくちゃ戸惑い、なんと、初めてサイクロンに乗せるまでに3時間を費やしてしまったのだ

 結果的に、この商品は「問題点を知った上であえて買う」という好事家向けに、破格の値段で叩き売られる運命を歩む事になる。
 これを見てもわかるように、フルカウルタイプのバイクに各関節可動を売り物にしたフィギュアをうまく搭乗させるのは、大変難しい事なのだ。


 その他の問題は細かなものだが、例えば、前輪シャフトの強度は予想以上にもろいらしく、よく「折れてしまった!」という報告を耳にした。
 乱暴に引っ張ったりすると、あっさりポキッと逝く事もあるようだから、注意したい。

 また、フロントカウル部分は透明パーツに直接着色している状態なので、色が剥げると大変みっともない。
 充分気を付けるべきだろう。



●話題

 2000年11月頃の時点で、すでに「来年のライダーのバイクは変形して空を飛ぶ」という情報が流れていたという。
 それがこのマシントルネイダーの事だったわけだが、当時まだクウガが放映している時点では、変形・合体ならともかく「飛ぶ」という事はちょっと考えられなかった。
 そのため、実際にマシントルネイダーの存在が発表されるまで…否、発表された後も「スライダーモードの能力」が公開されるまでは、誰もこれが“飛ぶバイク”だとは想像出来なかった。

 それくらい、マシントルネイダーは「能力の秘密を守る」事に成功していたバイクといえる。
 
 ただ、その形状やギミックなどから、クウガのトライ&ビートチェイサーのようなパワーアップ設定は出てこないものだろうと、早くから予想されていた部分もある。
 個人的に意外だったのは、新しいバイクと交代する事なく、最後までこれ一台で通し切った事だ。
 劇中の露出もそこそこだったので、大変存在感のあるバイクだったという事もあり、放送終了後2年が経過しようとしている現在においてもなお、根強いファンが多かったりする。

 この「DXマシントルネイダー」が、他のマシントルネイダー玩具より優れている所は、(変形ギミックを抜きにして)そのボリューム感ではなかろうか。
 マシントルネイダーは、原型車であるファイヤーストームのボディラインを色濃く残している事もあり、「全体サイズよりも厚みに長けた」イメージがある。
 だが、この「厚み」がイメージ通りに再現されていた玩具は、意外に少ない。
 プライズなどは、明らかに排気量が下がってしまったかのような貧相さを感じさせたものだ。
 個人的な嗜好はそれぞれなので、決して「最高の品」と断言は出来ないかもしれないが、この「DXマシントルネイダー」は、かなり良い線まで行っていた玩具だと言えるだろう。


 さて、こぼれ話。
 この「DXマシントルネイダー」は、前期と後期でパッケージが異なっている。
 前期はアギト・グランドフォームが前面に出されたデザインになっているが、後期のものはシャイニングフォームに変わっており、その色合いも大きく変化している。
 内容的には大きな変化はなかったようだが(残念ながら筆者未確認)、現在はどちらも入手困難で、場所によっては定価とほぼ同じか、それより一回り以上高い価格が付けられている事もある。

 で、当然こちらにも「香港版」がある。
 筆者は販売されていたのを眺めただけなので詳しくは触れられないが、あの長い特徴的なパッケージは横幅を詰められていて、ちょっとだけコンパクトになっているようだ。
 ウインドウ部分も大きくなっているようなイメージがあったが、アレは箱の中がただの白い発泡スチロールなので、あまり大きく開き過ぎているウインドウは、みっともなさを助長するだけだったりする。

 こちらの流通事情は定かではないが、装着G3系やシャイニング・バーニング等の普及率と比較すると、圧倒的に出回っていないようだ。
 少なくとも、トイ系イベントではあまり見かけない。
 これは、「ガードチェイサー」や「ギルスレイダー」でも同様の事が言えるようだ。


 ところで、一時期はかなり有名な話題だったのだが、「マシントルネイダーの元車は、当初はスズキ提供の予定だったのではないか?」という説があった。
 先の通り、実際はホンダだったわけだが、どうしてそんな噂が流れたのだろうか。
 実は、この理由は「DXマシントルネイダー」でもしっかり確認できる。

 本体側面部やマフラーに走っている、象形文字のような模様があるが、これをよく見ると「SUZUKI」という文字が隠されているようにも見えるのだ。
 過去の東映特撮作品で登場したバイク類には、タンク部側面にかなりの頻度で「SUZUKI」というメーカーロゴが確認できた。
 これは、車種提供のスズキが申し入れた事らしく、(100%完全であるかは未確認だが)つまり「うちが提供した物ですから、名前は残して頂きます事よオホホホ」となっていたらしい。
 そのため、地球外で開発された筈のスーパーマシンも、一億年前の勇者が駆っていた伝説のマシンも、すべてスズキが後ろで手を引いていた事になってしまった。

 さて、ここからは想像だが、もしデザイナーがマシントルネイダーをデザインしている過程で、スズキの意匠を巧みに取り入れる事を前提に考えていたとしたらどうだろう?
 メーカーロゴは確かに存在しているが、それが全体のデザインに溶け込んでいるのであれば、文句を言われる筋合いは確かにない。
 なるほど、もし本当にそうだとしたなら、大変に頭の良い対策だったと言っていいだろう。
 結果は皮肉な事になったが。

 なお、「HONDA X4」が元車のガードチェイサーは、カウルの先頭部分…つまりもっとも目立つ所にメーカーロゴが配されている。
 これは逆に、歴代と比較しても最も目立つものではなかろうか?
 だが、ガードチェイサーの活躍する背景から考えると、本当にホンダが技術協力している…という風にも解釈できちゃうかな? なんて思えてちょっとほんのり。

 当然このロゴは「DXガードチェイサー」にはないのだが、購入したハイレベルユーザーはこれを良しとせず、わざわざ適当ナサイズのHONDAロゴデカールを貼り付けていたそうだ。
 勇者は、どこにでもいるという事だ(感涙)。


 最後に、スライダーモードに装着変身を飾る方法なんかを。

 まず、装着アギトは足を左右に開き、膝を大きく曲げて“腰を落とす”ような姿勢にする。
 首は右一杯に回し、逆に上半身は、やや左側に向くように調整する。
 下半身はバイクの側面部と平行になるような向きを維持。
 腕は、個人的には「ライダーキック射出直前」の姿勢のように、左手をベルト左側に合わせて、右手はその上に重ねるようにする(なんとなくという程度)。
 …これがベストだと思っているが、劇中のように、両手を斜め横に開いてみるのもいい。
 この場合、上半身の向きは右向きになるが(本ページ写真2枚目参照)。

 とにかく、上半身は好きなように表情付けしていいが、ポイントは「腰を落とす」事と「重心をやや(アギトにとって)前方に向けるようにする」事。
 奥の方の足の裏中央より“やや前方”がリアシートカウル(赤く尖った部分)に接地するようにして、前に出る足は、シート部分よりちょっと前に出ている平らな部分(バイク時は隠れてしまう所)に平行になるように向きを調整。
 この状態で、ゆっくきりとマシントルネイダー・スライダーモードに乗せる。  
 この時点で、奥の足の裏の接地を間違えてしまうと、まず間違いなく乗せられないし、乗せられたとしてもすぐに倒れててしまう。
 足首は、両足ともややおおげさに曲げておくのがコツ。
 奥の方の足は、極端な話、上記条件が整っていれば踵が浮いていても構わない(わかりにくいが、写真2枚目のアギトの左足は、踵が浮いている)。
 理屈で考えて、後ろ側に曲げたりしたら、間違いなく立たせる事は出来ない。

 乗せる位置は、左足がリアシートカウルで、右足がタンク付近の平らな部分。
 普通に乗っている時、シート前の真っ平な部分に右足の裏がしっかりかかれば理想的。
 そう、スライダーモードの全長に対して、意外に後方寄りのポジションになるのだが、実はこの位置がもっとも安定する。
 
 左足は、尖っている部分にかかっていてもまったく問題はない。
 もし、前方にアギト、後方にG3-Xを乗せる場合は、アギトの右足をハンドル間のコンパネの上に乗せ(足首の角度に注意)、左足を、シート前の真っ平な部分に乗せるといい。
 G3-Xの足の配置は、各自工夫しよう。
 GX-05を構えた姿勢で乗せようとすると、難易度は急激に上昇する。…が、とりあえずやってみた。
 向きが本編とかなり違っている事については、笑って流していただきたい。つか、お願い。
40話戦闘シイーンの再現! …って、やっぱり無理があるよママン(つД`) G3-Xの足場ないもんだから、後輪の上に乗っけてるし…サイズ合ってないし…
 
 さあ、マシントルネイダーを持っている人は、装着変身と一緒に引っ張り出して、飾り姿勢維持時間記録にレッツトライ!
 ちなみに上の写真の継続時間は、約5分程度。
 G3-Xは意外に持ったのに、アギトが先に音を上げた。


 どーでもいいんだけど、ライダーブレイクって、変な技だよねえ。
 あのまま前輪のタイヤを武器にして、敵に突っ込んだ方が安全&破壊力高そうなのに、どうしてわざわざ空中で停止して、アギトを弾き飛ばすようなスタイルにしたんだろう?
 タイヤごと突っ込めば、まさに「ライダーブレイク」そのものだと思うんだけどなあ?

 …などと、いつも考えてしまうのは筆者だけなのだろうか?!
 

 それでは、また!


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