キリストの墓
 知らない人は驚くだろうが、実は「イエスキリストの墓は日本にある」という説が存在する

 青森県三戸郡神郷村という所にそれがあり、ここはかつて戸来村(へらいむら)と呼ばれていた所だ。
 十来塚(とうらいづか)と呼ばれるものがそれで、同所に在る十代墓(じゅうだいぼ)というものが、弟・イスキリのものだと言われている。
 現実に、これらには十字架が墓碑として立てられていたりもする。

 これは昭和10年、竹内巨麿という人物によって唱えられた説で、彼の持つ古文書・竹内文書による記述を頼りに長年墓の調査をしていたと言う。
 古文書によると、キリストは若い頃日本におり、21歳の時に日本に来て、12年間(22歳からの11年説もあり)現在の富山県にあたる土地で言葉や文字・神学を習ったらしい。

 だが実際に、聖書内ではキリストの21歳からの12年間の記述はまったくないため、不気味な符号を見せている事になる。

 33歳になって、キリストは例の布教活動を始める訳だが、ユダヤ教パリサイ派の反感を買って反逆者扱いとされ、磔の刑に処された。…というのが流れなのだが、古文書では「実は死んだのはキリストではなく、弟のイスキリだった」というのだ。

 キリストはその後再び日本を訪れ、戸来村にやってくる。そしてここで“十来太郎大天空”と名を変え、106歳の寿命を全うしたという。
 遺体は風葬にされ、数年後墓に葬られたるイスキリの墓には、彼の耳とマリアの頭髪が納められていると言われている。

 また、その異人的特徴から「天狗様」と呼称されていたという表記もあるという。

 これらの真偽はともかくとして、神郷村には、奇妙な痕跡が数多く残っている。
 例えば墓の所有権(土地という意?)を持つ沢口家という一族がおり、ここの家紋は「ダビデの星」と非常に酷似している。
 (この家系の方は、現在も付近にお住まいとの事)
 
 また、戸来村の語源は“ヘブライ”であり、この地域独特の方言である「アダ」「アヤ」「ダダ」(父親の意)、「アバ」「アパ」(母親の意)は、「アダム」と「イブ(エヴァ)」のなまったものであると言われている。
 
 生後10ヶ月ほどの赤ん坊が外に出る際、魔よけの意味を込めて額に十字架を墨で描く風習がある。
 ゲーム本編でも、秋村が赤ちゃん湖希を抱いて逃走している場面でこれがきちんと表現されている。


 で、究極なのがこの地方に古くから伝わる盆踊り歌「ナニャドヤラ」だろう。

 これの歌詞は

 ナニャードヤレー ナニャドナサレデア ナニャドヤラヨー

 …という、何言ってんだかよくわからないものなのだが、実はこれはヘブライ語で訳す事が出来るという。

 その意味は


 “聖前に主を讃えよ、聖前に主は逆賊を掃討したまえり 聖前に主を讃えよ”


 …と、なるという。


 この他、かなり色々な証拠(とされる物品や伝承)があると言われている。
 青森県三戸郡神郷村には、この他にも“日本のピラミッド”と言われている大石神ピラミッド(自然山を利用して建築された古代遺跡?!)などがあり、非常に興味深いといえるだろう。



 …と書いていてなんだが、実はこれらすべての事柄は、ほぼすべて村ぐるみのヤラセであったという事が判明しているそうな。
 先の竹内巨麿という人が、昭和10年頃に戸来村の村長から村おこしを依頼され、その際にでっち上げたものらしい。
 つまり、昭和10年以前この村は「キリストとはまったく縁もゆかりもない所」だったという事だ

 あ〜、ロマンもへったくれもないなあ。


 「火焔聖母」の舞台となる“いざなみ市”の根元・へらい町は、地理的には同じポイントの“架空の町”として設定されたのだろうと推察される。
 しかし妙見先生、上記のエピソードの発祥は明治時代とおっしゃってたけど、勘違いか或いはオリジナル設定だったのか…


ネオ・バイブル!