キャラデザに惹かれた、完全な絵買い。
…この絵柄……やはりセレンか…(汗)。
メインヒロインの声、北都南……こうくれば買うのは必定。
(ストーリー)
ひなびた温泉街の老舗旅館「明石屋」。
半年前に他界した主人「正慶」の後を継ぎ、彼の後妻「明石奈津子」が切り盛りしている。
そんな時、5年前に失踪し女のヒモの怠惰な暮らしをしていた、正慶の息子、主人公「慶一」が、父、正慶の遺言を携え、明石屋に戻ってきた。
遺言の内容は「全財産を息子、慶一に譲渡する」。
これを盾に慶一は明石屋売却を迫るが、正慶の遺した旅館を続けたい奈津子はそれを拒絶。
ならばと慶一は、旅館売却を見送る代わりに奈津子の身体を要求。
元々奈津子に邪な想いを寄せていた慶一は、追い詰められた奈津子をこうして強引に手篭めにする。
結局、奈津子は明石屋を守る為、慶一に身体を捧げる羽目になる。
二人の関係に、疑念を抱きはじめた奈津子の娘「明石由梨」と「明石恵梨」。
そして姉妹が母と義兄の関係に気付いた時、二人もついでに、ズッコンズッコン…
…という外道なお話しです。
基本的にどのルートも同じ展開。
前半は奈津子ママ&その他ヒロインとヤりまくる鬼畜な日々から、後半は旅館経営の危機を知った慶一が、それを阻止すべく立ち上がるといった流れで進んでいきます。
(絵)
絵買いだけあって、私好みの絵です。
セレンの看板原画家、奥間まさみ氏の描くキャラは好きです。
このパターンで毎回、懲りずにセレンのゲームを買う訳です。
背景の方も旅館の雰囲気が良く出ていたと思います。
(エロ)
ぐれいと!
(笑)コスプレ、半脱ぎH多彩(着物、仲居さんの着物、制服、ブルマ…その他諸々)全裸よりかえってエロい。
「ビバ!着衣H」(意味不明)。
また構図も良し、尻関係が多いのも、なお良し?
(システム)
調教SLGのセレンが今回はシンプルなADV。
移動は「MAP移動型」その場所にキャラの顔も表示されていて、お目当てのキャラに必ず会えるように配慮した親切ぶり。
毎回「激ムズなセレン」なのに…
(音楽)
OPのヴォーカル曲はI’ve。
よって単体流しても充分なのはいつもどうり。
セレンは昔からI’veですね。
(音声)
今回もセレンのゲームに欠かせない実力派が揃ってます。
北都南、岩田由貴、海原エレナ、北条明日香…
何といっても北都南…実によろしい。
(キャラクター)
「明石慶一」
主人公。
エロでは外道。
人の弱みに付け込んだり、女性陣の好意を利用して、ヤりたい放題と凌辱ゲー主人公の鏡…が、エロ以外では結構善人。
「明石奈津子」
メインヒロイン。
明石屋旅館の女将。
そして慶一の義母。
「アンタ歳いくつ?」というぐらい見た目が若い。
とても二人の子持ちに見えない、夜な夜な慶一に調教されて堕ちていく、悲惨な人。
「明石由梨」
奈津子の娘で長女。
以前、慶一が奈津子をレイプしようとしたのを目撃したため、突然帰ってきた彼を敵視、疑惑の目で見るが…
今回も慶一が奈津子をズップリする所を目撃。
最初は口止めの為、クギを刺しにきた慶一に、自分もズップリされる羽目に…
ちなみにその後の主人公の独り言が最高でした。
「はあ…クギ刺しに行ったはずなのに、なんで●○▼刺しちまうかなあ…」
「明石恵梨」
奈津子の娘で次女。
小さい頃、慶一に可愛がってもらった記憶が、慶一の失踪を機に増幅しブラコンになる。
姉が何故、兄を嫌っているのかは知らない。
そういう訳で、最初からまとわりついてくるので、遠慮なく可愛がってあげても無問題…
「谷口静香」
慶一の高校時代の後輩で、今は仲居として明石屋に勤めている。
高校時代から慶一に憧れていた。
当然、惚れた弱味に付け込んで、やってくれます慶一さん…
「俺の事好きならヤらせてくれるはずだよね?」
「俺の事好きだと言ってくれたのはウソだったのか? ……ぐっすん」
………こんな下心丸出しなセリフに騙されるか普通?
「中島綾」
明石屋の離れに長期滞在している客。
病弱で湯治の為にやってきている、思いっきり世間知らずな天然ボケボケなお嬢様。
そこに付け込む、我らが慶一さん? 「尻でやるのが正当なセックス」と誤った知識を実践をまじえて彼女に教え込む始末。
「木村佳奈&熊谷明美」
旅行で明石屋に泊りにきた、女子大生2人組。
当然、つまみ食い(爆)。
あちら様も「旅の恥はかき捨て」と割り切っていて結構、積極的なので遠慮は無用3Pを存分に楽しみましょう。
(総評)
良くも悪くも、やっぱりセレンのゲームだった。
凌辱ゲーの主人公にしては、全然ぬるい慶一への評価でゲームの印象が変わってくるでしょう。
前半さんざんに、やりたい放題しておきながら、後半は旅館を守る為奔走しするナイスガイに変身…
女性陣にあそこまでやって、最後は純愛ほのぼのEND…
慶一もまっとうな大人として、人間的に一回り成長…凌辱ゲーの主人公がそんなんでいいのか?
だいたい純愛ゲーを好む人が買うような作風、内容でもなかろうに。
まあ、何だかんだ言いつつも楽しめましたが…
過去のセレンのゲームより難易度はかなり易しくなり気軽に楽しめるので、凌辱ゲーの入門として丁度良いのではないでしょうか。
それでもフルコンプはやはり至難の業。 |