「銀河お嬢様伝説ユナ」シリーズでは「ユナFX」(PC-FX)と「ユナ3」(PS&SS)の間に制作された「ユナ1のリメイク版」であるこの作品についてレビューしてみます。
「ユナREMIX」はバインダーやカレンダーなどのおまけ付きで発売されてました。
年が過ぎても流はまだ大事に持ってます。
>ストーリー
神楽坂優奈(通称ユナ)は16歳の普通の女子高生でしたが、友達が内緒で応募した「ミス銀河お嬢様コンテスト」に出場し、何と優勝してしまったことから、彼女の生活は一変してしまいました。
TV出演や雑誌の取材、CDの録音やコンサート…
まさにてんてこ舞いの毎日を過ごしていたある日の夜、彼女は「エルナー」と名乗る謎の機械に、自分が「光の救世主」として選ばれた存在であることを告げられます。
エルナーの話はチンプンカンプンだったユナでしたが、彼女を狙ってきた闇よりの刺客「暗黒お嬢様13人衆」の襲撃によって疑う間も無く彼女達との戦いを余儀なくされました。
果たしてユナの運命は如何に!?
>キャラ紹介
○神楽坂優奈(かぐらざか・ゆうな)
このシリーズの主人公で、通称はユナ。
第21回銀河お嬢様コンテスト優勝者にして、人気絶頂のアイドル。
誰にでも分け隔てなく接する優しさと明るさが最大の武器である。
○英知のエルナー
光のマトリクス(光の救世主の分身)で、ユナを陰ながら支える名パートナー。
立場的にはまさに「美少女戦士セーラームーン」のルナ同然であり、まだ半人前なユナのため、いつも気苦労が絶えない(笑)。
○大地のジーナ
控えめで口数の少ない光のマトリクスで、攻撃力に秀でている。
ちなみにOVA「深闇のフェアリィ」では後述のマリナ、エリナ共々人間体モード(可愛いです)が存在する。
○海のマリナ
ドジだが人一倍優しい光のマトリクスで、水のことならオールマイティ。
○空のエリナ
明るくおしゃべりな光のマトリクスで、機動力に秀でている。
●「暗黒お嬢様13人衆」
○水野葉子(みずの・ようこ)
名門女子校に通う色々な「コンテスト荒らし」で、13人衆最初の刺客。
「OPの戦いであっさり敗れてそれっきり」など、後のシリーズでも不遇の扱いだった反動か、「ユナ3」では高性能隠しキャラとして登場した(笑)。
○弓岡かえで(ゆみおか・かえで)
ユナの所属する「ヴィーナスプロダクション」の先輩アイドル。
「影の薄さ」では水野葉子をも上回る不遇な扱いであった反動か、「ユナ3」ではサポートキャラとして最高の性能を誇る隠しキャラとして登場した。
○お花のマリ
華道「勅使瓦流」18代目師範。
本名は「勅使瓦マリ(てしがわら・まり)」
その名の通り、花を使った攻撃を得意とする。
○お茶の佳華
茶道「銀渓流」の作法に通じる名門の子女。
本名は「茶恵原佳華(さえはら・よしか)」
大和撫子な外見とは裏腹に性格は意地悪(笑)。
○六本木の舞
イケイケ姉ちゃんを地で行く派手好きのお嬢様。
本名は「徳大寺舞(とくだいじ・まい)」
後述の詩織やリア共々、ユナシリーズでは殆どレギュラー出演している人気キャラでもあり、後の「ユナ2」以降はユナの通う白丘台高校の教師となっている。
○ロックの姫
20世紀のヘビメタを愛するヘビメタ少女。
本名は「綾川姫子(あやかわ・ひめこ)」
その外見や口調とは異なり、性格は意外と素直で実直である。
○おっとりの詩織
史上最強のスローモーション少女。
本名は「神宮寺詩織(じんぐうじ・しおり)」
しかしそのトロさとは裏腹に、車の運転時は脅威のスピード狂に変貌する(笑)。
登場キャラではトップクラスの人気を誇っており、舞やリア共々、後のOVAやドラマCDのレギュラーとなっている。
○バイオリンのアレフチーナ
バイオリンの名手。
本名は「アレフチーナ・ミハルコフ」
普段は優しいが、音楽に理解を示さない人間には手厳しい。
○家柄と血筋のルミナーエフ
旧ロシア帝国貴族の末裔。
本名は「ルミナーエフ・ド・クロソワスキー」
女王様っぽい外見と性格ゆえに「女王様のルミナーエフ」という通称も持つ(笑)。
○古代文明のリューディア
超古代国家「マーニアス」王家の末裔で、元「光の救世主」
歴代ユナシリーズの「損な役回り」は大体彼女が担当している(笑)。
ちなみに本名は「リューディア・フレイルド・ルイーズ・マーニアス3世」である。
○チャイナの麗美
中国上流家庭のお嬢様。
本名は「紅麗美(ホアン・リーミン)」
中国武術に精通しており、夢は「コロニーを買い取って梁山泊を作る」ことらしい (笑)。
○教養のエミリー
数々の博士号を持つ天才少女。
本名は「エミリア・フェアチャイルド」
後半のキャラで出番の少なかった反動からか、後の「ユナ3」では葉子やかえでに劣らぬ強力隠しキャラとして登場した。
○リア
ドイツの資産家のお嬢様。
本名は「リーアベルト・フォン・ノイエシュタイン」
この時期は「闇の女王」の親衛隊長だったが、この頃から真っ直ぐな心を失わずにユナと接しており、後に無二の親友&憧れの人「美少女仮面ポリリーナ」(ユナは正体に気付いてない)として登場している。
陰日向からいつもユナを助け、励まし続けた名実ともに「影のヒロイン」である。
○高貴な沙雪華
日本旧華族のお嬢様。
本名は「綾小路沙雪華(あやのこうじ・さゆか)」
13人衆最強の実力で、バトルスーツ無しでもリアより強いのだが、ユナには敵わず敗れた。
○闇の女王
光と対極をなす闇の力を支配する女王。
諸悪の根源である存在。
外見は美女だが、その本性はまさに怪物である。
>内容評価
内容はグラフィックなどをタイトル通り一新してはいるものの、基本の「アドベンチャー&戦闘」システムは健在なため、経験者でも未経験者でもすんなり馴染めるようになってます。
アドベンチャーパートでは「引っかけ」は存在しませんし、武器使用のタイミングを問われる戦闘パートもさほど難しくなく進められるので遊び易さは合格点なのですが…後半の「教養のエミリー」戦だけはそうはいきませんでした。
詰まった理由としては、エミリーの強さもありましたが、この戦いではサポート武装となるマトリクスが「空のエリナ」しか使えないのです(最強は「大地のジーナ」です)。
そのため、この戦闘だけはラストバトルより苦戦しました(汗)。
「教養のエミリー」には確かに苦戦しましたが「勝てるか!」とさじを投げるほどではなく、「あきらめずに何度か挑めば勝てる」レベルです。
>最終評価
かって大ブレイクしたシリーズの始まりだけあって、よく立ったキャラやストーリーに心底のめり込めた良い作品でした。
ただ、「ユナ2」だけは未だにPCエンジン版のみですので、いつかはこちらもリメイクされて欲しいです。
確かに現状では厳しいですけどね…
ここは、とことんギャグに走ったドラマCDで我慢しますかね。
ドラマCDは「ユナ2」を基本にしたものが多いですけど。
(流竜馬 様)
元PCエンジンソフト♪
確かPCエンジンで「2」が出る時に、「1」をおまけ付きで焼きなおして発売。
更にその数年後に、これまたおまけ付きで発売されていたような…
とにかく当時、同じ作品が3回目の登場という異例の状態だったのが印象強い。
シナリオや攻略法は変わっていませんし、アドベンチャーでデジコミライクな作りはエンジンもSSも同じ。
すでに完成度というかとっつき易さは確立されていたわけですから、多少の戦闘などの苦労も許容範囲内でしょう。
シリーズの移植もして欲しいと思いますが…
もし出すなら、やはりDCでしょうか。
PS2でも構わないとは思うんですが、ネット環境は現在DCの方がましなので、きっとアペンドシナリオとか出してくれることでしょう。
しかし、どう転んでもユナはポリゴン化されてしまうんじゃないでしょうか(笑)。
そして新作映像(本編に加えなくてもおまけにありそう)を追加しなければならないでしょうから、声の収録が…
横山智佐、声出せるかな〜? (爆)。
(Mr.Boo) |