かつて、一つのシューティングゲームがラジオドラマになったことで爆発的ブレイクを起こし、サントラを除けば全26作のCD・漫画・OVA3巻を出しました。
その番組名は「ツインビーパラダイス」(通称ツイパラ)…
今回紹介する作品はその「ツイパラ」のゲームです。
<ストーリー>
地球によく似た星の、青い海の上に浮かぶ「どんぶり島」…
ここでは意志を持った不思議な3体のメカと3人の子供たちが島の平和を守ってきました。
それはツインビー、ウインビー、グインビー、そして各々のパイロットであるライト、パステル、ミントという子供たちでした。
彼ら「ツインビーチーム」は幾度となく多くの事件を解決してきたのです。
しかしある時、「黒い霧」がどんぶり島を襲い、その霧の力で大人たちは次々と倒れてゆき、島中の非常装置(バリア)までもが作動し始めるという異常事態が発生しました。
頼みの綱であるツインビーチームもこの事件が原因で散り散りになってしまい、今や島は前代未聞の危機を迎えることになったのです。
まさに絶望的状況でしたが、そんな時、「黒い霧」に対抗できる力を持った少年が現れました。
その少年とは、さっきまで「ツインビーRPG」をプレイしており、島の異変を知っていた「現実世界の主人公(名前変更可能)」でした。
ツイパラ世界の女神ともいえる「メローラ姫」の力でこの世界にやってきた主人公は果たしてこの世界を救えるのでしょうか!?
<キャラ紹介(主人公以外)>
・ライト
「ツイパラ」本編の主人公で、ツインビーのパイロット。
熱血正義漢だが、スケベなのが玉に傷。
今回は「黒い霧」の影響をモロに受けて戦闘できないため、ツインビーには主人公が搭乗している。
・パステル
どんぶり島のアイドルで、ウィンビーのパイロット。
優しく素直な女の子だが、怒るとムチャクチャ恐い(特に「大根」と言ったら殺されかけます)。
ライトとはいとこの関係だと思っているが、実際は血が繋がってないらしい。
・ミント
パステルの弟で、まだバブバブとしか喋れないが、実は超天才児。
グィンビーのパイロットで、戦闘力には欠けるが、チームの良き作戦参謀である。
・モルテ
「ツインビーRPG」のオリジナルキャラで、どんぶり島に住む超能力少女。今回の一連の事件に深く関わっている。
・フィーレン
モルテの妹で、同じくオリジナルキャラ。
超能力のために周囲から疎外された過去があるため人見知りが激しい。
・シーズ
ブラックツインビーに搭乗する、ワルモン博士に作られたアンドロイド。
ライトをライバル視しており、口も悪いが、根はいいヤツである。
パステルの事を憎からず意識しているが、口の悪さが災いしてよくケンカしている。
・サリュート
シーズ同様、ブラックツインビーに搭乗する、ワルモン博士に作られたアンドロイド。
シーズの姉として作られ、暴走しがちなシーズをよくたしなめている。
また、ライトの事が好きで、「ツイパラ3」ではまさに純愛モード炸裂である。(笑)
・シナモン博士
パステル&ミントの祖父で、ウィンビー&グインビーの製作者(ライトの親&ツインビーは異世界「ソルティアス」出身なのです)。
皆の優しいおじいちゃん的存在である。
・ワルモン博士
シナモン博士をライバル視する、自称「悪の天才科学者」
「天才科学者」は決して誇張表現ではないのだが、悪になりきれない人なのでツイパラでは毎回「いい人」で終わっている(笑)。
・マドカ
ライト、パステルのクラスメイトで、喫茶「ファンタジアン」を経営している女の子。
コーヒーは絶品だが、彼女お得意の「クッキー」は最悪のまずさを誇る。
ちなみに彼女もライトが好きである。
・アップル先生
ライト達の通学先「デザート中学」の美人教師。
…なのだが、いびきが壊滅的にひどい(笑)。
・ピーチ先生
デザート中学の保険医。腕は良く優しいのだが、口は悪い(笑)。
・メローラ姫
表向きは「惑星メル」の女王だが、その正体は人々の平和を願う心の集合体。
受難の絶えない方だが、それでも気丈に頑張っている。
・ホワイト
ライト達のクラスメイト。マジメ故に損な役回りが多い。
「ツイパラ」では一番登場歴の長い脇役である。
・マスタード
ライト達の悪友。スケベで遊び好きのお調子者。
・ラピス
レンゲ島に住む少年で、釣りの天才(シーズの師匠)。
・リトル
パステルに憧れている少年で、ラブレターを送ったこともある。
パステルには一途だが、野郎には冷たい一面あり(笑)。
<ゲーム内容評価>
・戦闘はモロ「FF(4以降のアクティブタイムバトル)」ですが、使用技は原作に忠実なので、ファンならニヤリとすること確実です。
・フィールド移動ではアクションゲームのように動きまくれるので楽しかったのですが、欲を言えばもう少しアクションパターンが欲しかったです。
・あと、町や村にいる人との会話は「ときメモ」のように3択になっており、主人公の性格が変化し、後の会話に影響するというのも楽しかったですね。
また、会話は特定キャラクター(攻略対象)の好感度にも影響するため、結構あなどれません。
(攻略対象)
パステル、マドカ、モルテ、フィーレン、サリュート、ワルモン博士、シナモン博士
・また、ミニゲームも充実しており、本編の進行以外でも結構楽しめますよ。
(例)釣り、ツインビー、ダンスコンテスト、ハンマーゲームなど
<最終評価>
「内容評価」の点だけ挙げるといいとこだらけですが、欠点が無かったわけではありません。
戦闘では攻撃力のズバ抜けたツインビーに依存しがちですし、会話による好感度は圧倒的にパステルに関するものが多いため、裏技(後述)に頼らねば個別EDを見るのはキツいです。
そして…何よりも無念だったのが、「デートイベントの存在するパステル・マドカ・サリュートとのデートでCGが無い!!」ことです(これでCGがあれば「大満足」だったんですが…(T-T))。
全体的に見て「悪くはない」出来だっただけに、こういう細かい所ができてなくて残念でした。
でも「萌えなんぞ不要!ツイパラ世界を楽しめれば良し!!」という方なら十分楽しめると思います。
(裏技)
使用時に誰かの好感度を上げるアイテム「フェロのくすり」を攻略対象に対応したボタンを押しながら使えば、その相手の好感度が上がります。
・パステル…L2&R1&R2
・マドカ…L1&L2&R2
・サリュート…L2&R2
・モルテ…L1&R2
・フィーレン…R2
・シナモン博士…R1&R2
・ワルモン博士…L1&R1&R2 |