PLAYSTATION 東京魔人学園外法帖 メーカー:アスミックエース
流竜馬 様
 かつての「スーパーロボット大戦」シリーズと同様にデビューしたての頃はゲーム雑誌では大した話題にされなかったのに、ゲーム内容によって多くのファンを掴み、今や人気作品の仲間入りを果たしている「東京魔人学園」シリーズの(2002年7月の時点での)最新作です。


 (ストーリー)

 1886年初春、動乱に揺れる江戸に一人の若者が現れた。
 若者の名は「緋勇 龍斗(ひゆう たつと)」(変更可能)。
 様々な怪異事件に巻き込まれる龍斗だが、次々と加わる仲間たちの協力もあってそれらの困難を乗り越えてゆく。
 …が、一連の事件の黒幕の前では龍斗達はあまりにも無力であった。
 
 一度は死の淵をさまよう龍lだが、謎の女性・比良坂の力によって一命を取り留める。
 …が、気がつくと彼の近くにいるのは今まで(黒幕にやられるまで)死闘を繰り広げてきた相手であった。
 しかも、連中に自分の記憶が無いと思ったら、何と時を遡っているではないか!?
 これは一体何を意味するのか?
 そして龍斗の運命は如何に!?

 
(ゲーム内容)
 主人公を中心とした「アドベンチャー」と、ストーリー中で立ちふさがる敵との「シミュレーションバトル」が楽しめるゲームです。
 特にアドベンチャー部分では「恋愛要素」もあり、好感度を上げておけば「サクラ大戦」のような能力修正がつき、戦闘で役立ってくれます。
 
 なお、CD-ROMは3枚組で「陰」「陽」「邪」となっており、「陰」「陽」はどちらからでも始めることが可能です。
 最初に選択したディスクをクリアすると、もう片方のディスクを始めることになり、「陰」「陽」どちらもクリアしたら、「邪」のディスクで始められます。
 
○「陰ディスク」
 徳川に滅ぼされた一族の軍団「鬼道衆」の一員として、幕府に挑みます。
 鬼道衆のメンバーは重く辛い過去&信念を持っているキャラが多いため、初プレイ時は感情移入しまくりでした(特に、リーダーである「九角 天戒(こづぬ てんかい)」はかなり魅力的でしたね)。
 
○「陽ディスク」
 幕府の新組織「龍閃組」の一員として、江戸を守るために鬼道衆達と戦います。
 …が、その戦いの中で彼らは幕府の暗黒面も知り、終盤で己の信念のため、幕府の腐った連中に立ち向かうことになります(この戦いの結末はかなり良かったですよ)。
 なお、こちらのシナリオでは史実の有名人物も数名出てきますよ。
 
○「邪ディスク」(ネタバレ)
 比良坂の力で助かった「龍閃組」と「鬼道衆」が手を組み、全ての黒幕「柳生 宗崇(やぎゅう むねたか)」を倒すために最終決戦に向かいます。
 「かっての敵味方が力を合わせて強大な敵に立ち向かう」という少年マンガ的シチュエーションはかなり燃えました。


(注意)
 なお、キャラ個別EDを見るには…
・一定以上の好感度(数値&主人公の呼称で判断です。)
・最終決戦の地へ突入前の告白フラグ(例外あり)
・VS柳生戦前の「雪山で2人っきりイベント」で会話成功(例外あり)
 が必要です。


(ゲーム評価)

・濃い(重い)シナリオと、うまく立たせたキャラの織りなすドラマは相変わらず秀逸で、一度始めるとなかなか止められない中毒性があります(笑)
 また、初心者が詰まらない難度のバトルもそれに拍車をかけているため、最初にプレイ時間を決めておいた方がいいです(爆)。
 
・また、「2周目以降、能力や金やアイテム継続」システムは今回も健在ですが、好感度まで継続できるのは嬉しかったですね〜。
 デビュー作「東京魔人学園剣風帖」では地獄に近かった脇役キャラ攻略が確実にできるようになりましたから…(脇役は好感度を上げにくいため、他の好感度の高いメインキャラにイベントを食われる(メインキャラのイベントが優先的に発動する)ことが多かったのです)
 
・あと、相変わらず多少のバグ(戦闘中フリーズなど)はありますが、「こんなもんクリアできるか!」と言うほど起こらないので、許容範囲だと思います。
 
 「キャラ紹介」を書き込みますね!!
 でも、この作品の攻略対象はムチャクチャ多いので、今回は女性のみ紹介します。
 (理由その2:男性キャラにはDCで変換不可能な名前の方もいるのです。)

 
<(主人公以外の)キャラ紹介>

(龍閃組サイド)
美里 藍(みさと あおい)
 医者の手伝いをしている物静かな少女で、治癒の力を持つ。
 誰にでも優しく接する性格で、争いは好まないが芯は強い。

桜井 小鈴(さくらい こすず)
 藍の親友で、弓術道場の跡取り娘。活発で男勝りだが根は優しい。

涼浬(すずり)
 幕府隠密。幕府任務至上主義だが、主人公達との交流や幕府役人の腐敗を見たことでその考えを改め、新たな道を模索する。

花音(かのん)
 気だてのいい茶屋の看板娘で、「お花」と呼ばれている。
 実は義賊集団「大宇宙党」の一員「桃影」である。

真那(まな)
 隅田川の橋の下に妹と暮らしているスリ(主に食べ物)の少女。
 貧乏に負けず明るく前向きで、さばけた性格の持ち主である。

ほのか
 隠れキリシタンで、その素性を隠すために異人の館で暮らしている。
 藍に匹敵するお人好しであるが、結構ハードな過去を持つ。

織部 葛乃(おりべ かつの)
 胸がなければ100%男呼ばわりされるであろう女性(笑)。
 男顔負けのナギナタ&符術の達人である。

桧神 美冬(ひのかみ みふゆ)
 剣術道場の天才女性剣士。性格はとにかく高飛車だが、主人公達との幾度もの衝突がきっかけとなって、内面的に変わり始める。

ピセル
 鬼道衆の口寄せが原因で美冬に魂が乗り移った女性。
 生前は優しさと強さを兼ね備えた女性騎士であった。

 
(鬼道衆サイド)
桔梗(ききょう)
 妖艶な美女で、鬼道衆の頭目「九角天戒」を慕っている。
 若い頃から散々苦労しているため、他人(特に女性)思いである。
 
雹(ひょう)
 からくり人形・ガンリュウを操る少女で、九角以外には心を開かない。
 そういう性格になってしまった彼女の過去はあまりにも凄絶である。
 
比良坂(ひらさか)
 見せ物小屋で人魚の格好をさせられ、奴隷同然の扱いを受けていた金髪の少女。
 時空を越える不思議な力を持っている。

 
(脇役)
時諏佐 百合(ときずさ ゆり)
 「龍閃組」の司令官的存在。「幕末動乱もの」の今作品タイトルになぜ「学園」があるのかは、彼女のを言動を見ていればわかります。
 
遠野 杏花(とおの きょうか)
 人気の瓦版屋さん。明朗快活で、主人公達とも仲が良い。
 
真由(まゆ)
 真那の妹。病気を患っているが、貧乏故に治療ができない身である。
 しかし、姉の影響か、どんな時でも強く健気に生きている。
 
美弥(みや)
 気の強い江戸っ娘で、花火工房「弁天堂」のお嬢さん。
 
おりん(「りん」が変換できませんでした…。)
 吉原の売れっこ遊女で、桔梗とは昔からの仲。それだけに吉原の華やかさの裏にある哀しみも知っている。
 
 …とまぁ、女性キャラだけでもこれだけいます…(汗)
 
 今度は男性キャラ紹介に行きますね〜(魔人学園シリーズは、男性EDも多数存在するため、女性ゲーマーのハートもガッチリ掴んだのです)。

 
<男性キャラ紹介>

(龍閃組サイド)
蓬莱寺 京梧(ほうらいじ きょうご)
 剣の道を極めようとする若者。
 お調子者ではあるが、義侠心に厚く、決める時はビシッと決める。

醍醐 雄慶(だいご ゆうけい)
 京から派遣された密教僧。
 豪放磊落ではあるが、根が真面目であるため、京梧とはよくケンカする。

武流(たける)
 将来有望の花火職人だが、とにかく気が弱いのが困り者。
 しかしその正体は義賊集団「大宇宙党」の「紅影」である。

十郎太(じゅうろうた)
 とにかく元気な飛脚で、武流と花音の親友。
 彼も「大宇宙党」の一員「黒影」である。

霞 梅月(かすみ ばいげつ)
 星を見ることで未来の吉凶を占える名家「秋月家」の次期当主だったが、それに嫌気がさして、俳人として暮らしている。

支奴 酒門(しど しゃもん)
 長屋に住むからくり師で、機械・科学知識の豊富な男。
 常に飄々としているが、その正体は鬼道衆の一員「嵐王」である。

劉(りゅう)
 仙道士(修行中)で、今回の事件の黒幕・柳生宗崇を生み出してしまった張本人「崑崙(こんろん)」を追っている。
 

(鬼道衆サイド)
九角 天戒(こづぬ てんかい)
 鬼道衆のリーダー。一族や仲間の復讐のために江戸を混乱に陥れようとするが、それだけの悪党ではなく、人間的魅力に溢れる好漢である。

九桐 尚雲(くどう しょううん)
 天戒の従兄弟で、龍蔵院槍術の達人。強さを極めたいと思う気持ちは蓬莱寺に通じるものがある。

風祭 奥継(かざまつり おきつぐ)←「おき」の字が変換できませんでした
 古武道を使いこなす少年で、鬼道衆の切り込み隊長的存在。
 しかし、年相応の子供らしく、子供扱いされると怒る。

御神槌(みかづち)
 元神父で、今でもキリシタンを虐殺している幕府を恨んでいる。
 しかし、許せない悪党以外の人間に対しては限りなく優しい男である。

弥勒 万斎(みろく まんさい)
 隻腕の面打ち職人で、口は悪いが腕は確か。

奈涸(ながれ)
 涼浬の兄で、幕府きっての隠密だったが今は抜け忍。
 涼しげな顔の裏に、熱い正義の心を秘めた男である。

壬生 霜葉(みぶ そうは)
 新撰組を抜けた天才剣士。孤高の一匹狼だったが、色々あって鬼道衆に入る。

・門天丸(もんてんまる)←「もん」の字が変換できませんでした。
 「もんちゃん」と名乗る遊び人だが、天狗の神通力を使える男。
 普段はチャラチャラしているが、時にはきつい事を言う。

泰山(たいざん)
 村で発見されたわずかな金のために村を滅ぼされた木こり。
 そのため普段は優しいが、幕府の連中には爆発的怒りを見せる。

火邑(ほむら)
 元・長州の維新志士。戦いの結果、両腕を失っており、今は義手である。
 戦闘狂と言ってもいい性格だが、根はいいやつである。

クリス
 驚異的な銃の腕前を持つ異国の青年。正義漢ではあるが、根っからの悪ではない鬼道衆の皆に興味を持ち、同行することになる。

嵐王(らんおう)
 鬼道衆の作戦参謀&武器開発係。そして屈指の発明ヲタク(笑)。


(脇役)
犬神 杜人(いぬがみ もりひと)
 長屋で世捨て人生活を送っている人狼。
 人間を忌み嫌っているが、時諏佐 百合と主人公達との出会いが彼の冷え切った心に変化をもたらす。
 
御厨 惣洲(みくりや そうしゅう)
 江戸の平和を守る八丁堀。正義と信念の人で、弱き人々を守る為なら上司や権力者の無茶な命令に逆らうことも辞さない。
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