PLAYSTATION 東京魔人学園朧奇譚 メーカー:アスミックエース
流竜馬 様
 「東京魔人学園剣風帖」ファンなら必携もののファンディスクであるこの作品について語ってみます。


<収録内容紹介>

1)「3ーC」
 「剣風帖」の最終シナリオ(卒業式)データによって、メインキャラ以外とのEDが見られるモードです。

2)生物室
 「剣風帖」のサイドストーリー集(全6話)です。
 しかし、見るためには特定の仲間やフラグのデータが必要です。

3)講堂
 CG鑑賞モードです。EDデータも収録されてますよ。

4)奏楽堂
 全BGM&全キャラボイスが聴けます。

5)弓道場
 「剣風帖」カルトクイズができます。熟練者でも苦戦しますよ。

6)旧校舎
 「剣風帖」のレベル上げ&アイテム収集ゾーンの難易度UP版で、中にはクイズ要素ありの「螺旋洞窟」というモードもあります。

7)オカルト研
 メモリーカードのセーブデータから、全キャラの好感度チェックができます。


<サイドストーリーメインキャラ紹介>

緋勇 龍麻(ひゆう たつま)
 明日香学園に通っている「剣風帖」主人公。
 この時はごく普通の高校生であった。

青葉 さとみ(あおば さとみ)
 龍麻が明日香学園で知り合った女子生徒。
 次第に龍麻に好意を寄せるようになる。

比嘉 焚実(ひが たくみ)
 さとみの幼馴染みで、彼女を通して龍麻と知り合った。
 一本気なイイ奴で、どんな危険も恐れない強い心を持つ。

鳴滝 冬吾(なるたき とうご)
 古武道の達人で、主人公の亡き父の親友。
 それまで普通の高校生だった龍麻に、古武道を伝授し、闘いの舞台となる「真神(魔人)学園」への転校を手引きした。

秋月 マサキ(あきづき まさき)
 若き天才画家にして、予知能力「星視」の持ち主。
 しかしその力で「ある人」を救った代償として、両足の自由を失っている。

芙蓉(ふよう)
 秋月家を守護する安倍家の式神で、常に無表情で事務的。
 感情の起伏にも欠けていたが、最近はそうでもない模様。

コスモレンジャー
 自作のスーツでヒーローショーだけでなく、町中での人助けにも奔走する3人の高校生達。3人揃って「力」を発揮できるため、個別や一人でもケガをしている時は弱い能力者である。

如月 ヒスイ(きさらぎ ひすい(DCで変換できませんでした)) 
 江戸時代より東京を守護してきた忍者の子孫。
 冷静沈着な性格と常人離れした戦闘能力を持ち合わせているが己の使命に忠実であるが故に、他人との交流が苦手である。

橘 朱日(たちばな あけび)
 如月のクラスメイトで、成績優秀な才女だが周囲から孤立している。
 その境遇からか如月が他人に思えず、何かと彼の世話を焼く。

壬生 紅葉(みぶ くれは)
 闇に隠れて悪人を狩る暗殺者で、現役高校生。
 一見クールで無愛想に見えるが、その心はとても優しい。
 ちなみに後の「妖都鎮魂歌」(漫画)では晴れて主役となった。

霧島 諸羽(きりしま もろは)
 さわやかな好青年で、真面目で純真極まりない性格。
 かつて自分とさやかを不良から救ってくれた蓬来寺京一を尊敬している。

舞園 さやか(まいぞの さやか)
 人気絶頂のトップアイドルだが、決して驕らず謙虚な姿勢を崩さない良い子。
 霧島のことが好きなのだが、お互い奥手なため進展は遅々としている。

マリア・アルカード
 真神学園の美人英語教師で、誰にでも親身に接する優しい性格である。
 しかし、その正体は人間に夫と母を殺された「吸血鬼」で、人間への憎しみと愛情の狭間で苦悩している。

犬神 杜人(いぬがみ もりひと)
 見た目がすごく胡散臭い真神学園の生物教師。
 その正体は「外法帖」で登場した人狼の男で、かって唯一愛した「時諏佐 百合」との約束のため、真神学園の地を守っている。

来須 狩夜(くるす かるや)
 妖魔根絶を目的とする組織のハンター。
 犬神とは昔からの腐れ縁らしい。


<サイドストーリー紹介>
1)「龍之刻」
 明日香学園で楽しい高校生活を送っていた龍麻(主人公)だったが、「真神学園の転校生」が引き起こす怪事件に巻き込まれてしまう。
 何の力も持たない龍麻は能力者に勝てるのか!?

2)「真心」
 秋月マサキを護衛していた芙蓉は、コスモレンジャーに助けられた。
 主の命令で、彼らに恩返しをすべく、彼らと共に一日を過ごすことになった
 芙蓉は、交流の中で何を見いだすのであろうか?

3)「雨月」
 あくまで東京の守護に尽力し、他者との交流を拒む如月。
 しかし彼に興味を持った少女・朱日の出現が彼の毎日を変えていく。
 彼は朱日に…そして周囲に心を開くことができるのか!?

4)「月下之花」
 「大切なものを護るために他人を殺めること」に矛盾を感じ始めた暗殺者・壬生。
 そんな時、母の入院先を訪れた彼は、そこで出会った仲間達との交流によって心を癒される。
 だが、そこへ暗殺者集団の魔の手が!壬生は仲間を護れるのか!?

5)「厄日」
 さやかとの買い物のはずが、トラブルの連続でそれ所じゃなくなる霧島君。
 果たして彼の運命は如何に!?

6)「痕」
 龍麻との決戦で、自ら死を選んだマリアだったが、犬神の手によって一命を取り留めていた。
 …が、彼女の心は疲れきっており、彼女を狩りに来た来須相手にも戦意が涌かない。
 彼女が気力を取り戻し、この危機から逃れることができるのであろうか!?


<総合評価>

「剣風帖」好きなら、他のゲームを切り捨ててでも買う価値があるファンディスクで、とにかく「かゆい所にまで手が届いている」作りには「脱帽」の一言です。

・ただ、唯一の欠点は「サイドストーリーのフラグ立て」で、ラストエピソードの「痕」フラグはサブキャラ「マリア・アルカード先生」を攻略しないといけないので、攻略本や情報のないプレイヤーにとっては「未知の財宝」同然のものとなってます(汗)。
 でも、この欠点があっても十分に楽しめたいい作品でしたよ。
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