原作は「電撃Gzマガジン」の読者参加ゲームで、同期の「シスタープリンセス」や「ハッピーレッスン」程のブレイクはしなかったものの、結構人気のあった作品です。
(ストーリー)
父親の経営する早乙女女子大付属の女子寮の管理人をすることになった主人公が数々のトラブルを経験しながらも、それを機会に寮の女の子(12人)と仲良くなっていくという展開です。
(ゲームの進め方)
4〜2月まで一ヶ月単位で「MAP移動で出会う女の子と会話」と「イベントでの会話」を行うことで女の子の好感度を上げ、2月にバレンタインチョコをもらう(EDを迎える)のが最終目標です。いきなりネタバレになりますが、女の子12人のうち、小学生4人は全員まとめて1つのEDです(つまりED数は9です)。
また、この「小学生ED」は「好感度が一人もEDレベルに達してない」場合のみです。
(キャラ紹介)
・綾瀬 美樹(あやせ みき)・15歳(中3)
ギャルゲー標準装備(笑)の「優しくて、女の子らしい趣味(お菓子作りや料理)があって、お花も大好き」な典型的美少女…なのですが、海に行った時は「どれだけ純粋培養されてきたんだ!?」と思うほど男を警戒してました。
・野々花 沙織(ののはな さおり)・18歳(高3)
活発で行動的なスポーツ少女。「いつもの服装でジョギングに行く」というポカをやらかしたイベントを除けば、極めて普通の女の子です。
・千浦 真林(ちうら まりん)・14歳(中2)
帰国子女で、日本文化に興味深々。特技は食っちゃ寝(笑)。
マイペースぶりが魅力の女の子です。
唄はうまいのに、カラオケはなぜか超音痴です。
・星波 ちはや(ほしなみ ちはや)・17歳(高2)
自然と触れ合うことが好きな少女。大人しくて、人見知りしがちですが意外と物事に対して積極的に行動してます。
・宇佐美 ゆん(うさみ ゆん)・13歳(中1)
容姿も性格もまだ子供で、ぬいぐるみが大好き。
本人に自覚はないが、ギャグメーカーの素質あり(笑)。
ちなみに、自分のことを「うさみゅん」と呼んでます。
・蘭咲 礼香(らんざき れいか)・17歳(高2)
Gzマガジン誌上ではダントツの人気を誇ったタカビーお嬢様。
前の管理人がすぐ逃げ出したというだけあって、常にワガママ全開です。
時折見せるいじらしさがたまらないファンもいるのでしょうが、僕はこの子はすっごく嫌いです。(^^;
・綾瀬 美緒(あやせ みお)・10歳(小4)
綾瀬 美樹ちゃんの妹で、姉に憧れている。
まさに「背伸びしたいお年頃」を地で行くキャラクターです。
・藤原 樹(ふじわら いつき)・10歳(小4)
女の子の自覚皆無で「漢」を目指す活発少女。
寮のトラブルメーカーで、主人公の苦労は彼女のイタズラと礼香のワガママで大半を占めていると思う(大汗)。
・立花 真白(たちばな ましろ)・12歳(小6)
IQ300の超天才少女で研究以外に対しては淡泊。
いついかなる時も冷静なのですが、状況次第でそれがボケになります(笑)。
・森下 潤未(もりした うるみ)・9歳(小3)
寮生では最年少。人見知りの激しさはちはや以上で、すぐに泣いてしまう。
樹をおねえちゃんと呼び、慕っています。
・進藤 かすみ(しんどう かすみ)・20歳
寮の看護婦で、寮生の健康管理を担当してます。
真面目なのですが、天然っぽいところもあり、後述のさちえさんとはかなりの凸凹コンビです(笑)。
・遠山 さちえ(とおやま さちえ)・20歳
寮のハウスメイドで、家事全般を担当してます。
そそっかしい性格で、作品中随一のギャグメーカーです(笑)。
(ゲーム評価)
・会話の選択肢は基本的に2択で、バッドエンド直行のやばい選択肢も無いので「クリアできない」ことはありません(必ず誰かのEDに到達します)。
何人かはクリアに必須の選択がありますが、目当ての女の子に親身に接していれば確実に選べているでしょう。「引っかけ」も「バッドエンド」も存在しないこの作品は言ってしまえば「ファンディスク」です。
・幅広い選択による様々な展開を楽しみたい方々には確実に「物足りない」作品でしょう。
でも、逆に言えば「ファンなら楽しめる作品」でもあります。読者参加ゲーム時代のイベントが随所に導入されているため、当時のファンならニヤリとしますよ(笑)。
あと、オプション面は充実しており、「ゲーム進行が嫌だ」と感じることはないと思います。
・「幅の狭さ」以外の難をあげるとすれば「音楽」ですかね。
これといって印象に残る曲が無く、「イマイチ」感が拭えませんでした。
(PS)
なお、この作品中では「ファンロード」の企画「新婚さん」的会話が所々で聴けます。(笑)画面を見ないで聴いたらかなりの破壊力がありますよ(核爆)。 |