PLAYSTASION 星の丘学園物語 学園祭 メーカー:メディアワークス&アトリエ彩
流竜馬 様
 この作品は、メディアワークス作品では「地味で目立たない」部類に入る作品ですが(汗)、その出来はかなりのものでした。

>ストーリー紹介
 「星の丘学園」に転校してきた高校2年生の主人公「村田 和也(変更可能)」は、転校早々、現在この学園では11月3日の学園祭の準備に大忙しであることを知り、この学園祭を成功させるべく自分も頑張って皆に協力しようとする。
 果たして、この学園祭は成功するのか?
 そして、学園生活の中で恋は生まれるのであろうか?


<キャラ紹介>(多いのでメインキャラ限定で…)
雪柳 なずな
 新体操部副部長で、文武両道&性格も優しい王道ヒロイン。
 主人公のことが結構気になっている模様である。

水沢 翔子
 主人公のクラス委員長で、真面目な女の子。
 風のイタズラでスカートがめくれたところを、主人公に見られてしまうという衝撃の出会いを果たしている(爆)。

秋月 伊吹
 テニス部部長で、ボーイッシュな女の子。
 面倒見がよく、いつも周囲を気遣っている優しい性格である。

名取 エリカ
 陽気で活発な女の子で、メディア部副部長。
 部長の直樹とは意見の対立があるものの、いいコンビである。

片栗 かすみ
 音楽部部員…なのだが、他人と関わりを持とうとしない。
 態度こそつっけんどんだが、根は優しい女の子である。

鳴海 泪
 ドジで内向的な女の子だが、音楽のことになると積極的になる音楽部副部長。

藤野 沙織
 美術部部長で、学園のマドンナ的存在。
 絵画に対する情熱は真剣極まりなく、周りが見えなくなるほどである。

進藤 愛
 美術部副部長で、初対面の相手でも積極的に接する女の子だが、超気まぐれであるため、行動が読みにくいところもある。

日向 照美
 子供のように無邪気で、外見はまるで小学生に見える先輩。
 演劇部部長をやっており、その実力は確かである。

小泉 玲子
 演劇部副部長で、幼馴染みの照美とは対称的に大人っぽい魅力の先輩。
 やりくり上手で、部の実質的リーダーといっても過言ではない。

内田 真子
 主人公より前に来た転校生で、家庭的で穏やかな女の子。

芙蓉 瞳
 学園内で時々出会える隠しキャラ的存在。
 容姿と高等部2年であるということ以外は全て謎に包まれている。

桜井 陽子
 科学部部長で、主人公を時々実験台にするはた迷惑な方。
 眼鏡をとったら美人である。

花菱 静香
 読書好きで引っ込み思案な女の子。
 お菓子作りの腕はいいのだが、手作り弁当の味は…

白河 嫁菜
 主人公のクラス担任。
 授業中に時々出す3択問題攻撃が得意である(笑)。

山田 美沙子
 購買部の母親と交代で働いている大学生。
 休日はコンビニで、主人公と共に働いている。

内海 かりん
 中等部3年生で、情報収集好き。
 女の子の好感度チェックや、道具交換は彼女にお任せ!

篠崎 美耶
 中等部3年生で、推理好きの女の子。
 普段の行動からはそう見えないが、実はかなり推理力あり。

綾小路 新
 生粋のおぼっちゃんで、少し周囲とズレたところはあるものの、優しくて誠実なイイ奴である。

橋本 直樹
 メディア部部長で、イタズラ好きで女好きだけどイイ奴である。


<ゲーム内容紹介>
 この作品では、「学園生活」「学園祭に備えて各部活動の手伝い」「アルバイト(休日限定)」の行動を、10月11日から11月3日までこなすことで、「学園祭の成功」と「恋愛成就」を成すことが最終目標です。

「学園生活」
 登校時間に4回、昼休みに4回、放課後に6回の自由行動&部の手伝い(2回)をとることができ、マップ画面の移動によって出会えたキャラとの交流が可能です。
 この時、他のキャラの情報を聞けたり、道具(後述)入手も可能です。
 キャラ(男女問わず)の間には色々なイベントが用意されており、時間やタイミングを要求されるものも結構あるため、中々やり応えがあります。
 また、キャラとの仲が親密になれば、「登下校の誘い」も起こるようになり、その際に他のキャラに見つかってしまえば、その子の好感度が下がってしまいます(男友達との登下校は大丈夫です)。
 あと、好感度が下がったり、疎遠にされてたキャラは不機嫌になってしまい、「ときメモ」の爆弾状態となってしまうので、早急に話しかけ、機嫌を直した方がいいです。

「各部活動の手伝い」
 放課後に2回可能で、自分の好きなクラブ(テニス部・演劇部・科学部・メディア部・美術部・新体操部・音楽部)を手伝えます。
 主人公が手伝いをしたり、道具(後述)を提供することで完成度が増していき、学園祭当日までに完成度100%以上を目指すのが最終目標です(100%以下だと、未完成で出展する羽目になります…) 。

「アルバイト」
 土曜日と日曜日に起こる強制イベントで、コンビニで4種類の仕事(商品整理・清掃・レジ打ち・書類整理)の中から一日あたり3回の仕事を行うことでバイト代ゲット&能力値上昇ができます。
 また、バイト中にやってきたキャラとの交流も可能です。

「道具」(このゲームのポイントです!!)
 キャラとの交流か購買部で購入することでゲットできるもので、その道具を欲しがっている部活に提供すれば、その部の作業効率が上がります。
  しかも、この効果は永続するので、なるべく早めに渡す方が良いのですが、時にはイベントでしかゲットできないものも存在するので加減も大切ですね(お金か物々交換用の道具が必要なのです)。

「学園祭」&「後夜祭」
 11月3日に起こる最終イベントで、各部の成果&各キャラとの交流を思う存分に堪能できますが、時間制限のあるイベントも多いので注意しましょう。
 そして、この時までに、好感度のかなり高いキャラがいれば、会った時に「後夜祭の後で会いたい」と誘われる手紙がもらえます(一人とは限りません)。
 後夜祭のあと、手紙の指定場所に行けば、そのキャラとのEDに突入します。
 ED達成までに好感度が達してなければ、「これからも仲良くしよう」止まりですけどね。
 誰とも結ばれなければ、友人の直樹との野郎EDが待ってます(笑)。


<最終評価>
 多くのキャラとの交流&イベント、学園祭に備えて大わらわな日々が楽しめるだけでなく、「限られた時間でどこまでのことができるのか」というやりこみプレイを楽しめることが大きかった「見事な秀作」です。
 キャラの会話内容がそれほど多くなく、頻繁に接していれば「ときメモ」キャラのように話題がループしてしまうのが唯一の難点でしたが、それ以外はケチのつけようがなかったです。
 特に読み込みの速さは脅威的で、終始快適にプレイできたことはマジで感動しました。
 この作品や、以前紹介した「サーカディア」のように、マイナーでも素晴らしい作品は、まだまだ存在すると思うので、これからも秀作マイナーゲーム探しに奔走していきたいです。

 (流竜馬 様)
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