>ストーリー
今まで習ってきた剣道をやめてまで受験勉強に打ち込み、片思いの女の子と同じ高校を受験して、合格したら告白しようと志していた主人公・中垣祐(変更不可)は受験失敗&彼女が親友とくっついたことのダブルパンチに打ちのめされてしまった。
別の高校に受かってはいたものの、無気力状態に陥っていた祐を見かねた叔母・春雨やよいは、彼に活を入れるために自分の経営する温泉宿「春雨」で春休みの間バイトをやらせることにした。
そんな叔母の心遣いも通じず、バイト代が入ればその金であてのない一人旅にでも出ようとまで考えるほど落ち込んでいた祐だったが、春雨に着いて早々ドタバタに巻き込まれることになった祐はそれどころではなくなってしまう
(笑)。
果たして彼の運命は如何に!?
>キャラ紹介
○中垣祐(なかがき・ゆう)
中学を卒業したばかりの本作品主人公で、外見は華奢な美少年だが剣道の腕前は有段者級。
現在は傷心中ではあるものの、「春雨」での生活を通して次第に立ち直っていく。
○春雨ひより(はるさめ・ひより)
祐のいとこで、「春雨」女将である春雨やよいの娘。
性格良し・器量良しのおっとり美少女だが、恋愛については桃谷剣十郎(後述)の数多のアプローチが全く効果ゼロなほど鈍感である(笑)。
○綺羅(きら)
「春雨」で働くメイド服の少女で、そそっかしいドジっ娘。
春雨の皆のためにいつも頑張っているが、それがトラブルを生むことも多い(笑)。
○明智小鈴(あけち・こすず)
祐のひとつ年下の幼馴染みで、「春雨」とは懇意にしている「明智牧場」の一人娘。
普段は祐との口喧嘩が耐えない活発な女の子だが、内面は繊細である。
また「まぼろし月夜」の鳴海理央同様、中学生の身でかなり胸が大きい(爆)。
○葉山百合子(はやま・ゆりこ)
「春雨」に逗留しているナイスバディな美女で、無類の酒好き。
いい加減な性格をしているようでいて、見るべきところはしっかり見ており、言うべきことはしっかり言い、要所での活躍を忘れない素敵な姉御である(笑)。
○織部蛍(おりべ・ほたる)
「春雨」に逗留している女子高生で、極度の内気&無口である。
だが、祐との手紙による交流によってその心を開き始めるようになった。
○ライラ・ララ・ラザルス
「春雨」に逗留している外国のお嬢様で、性格は高飛車。
しかし祐達との交流がきっかけで、その表情も態度も次第に柔らかくなってくる。
○御玉さん(おたまさん)
「春雨」旧館辺りに出没する謎のお婆さんで、何故か祐のことに詳しい。
ちなみに攻略対象(!)であり、この物語の重要人物である。
○春雨やよい
温泉宿「春雨」の女将で、典型的「肝っ玉母さん」な方である(笑)。
○桃谷剣十郎(ももや・けんじゅうろう)
町一番の温泉宿「桃源楼」の跡取り息子で、春雨ひよりの幼馴染みである大学生。
金持ちのボンボン=主人公のライバルなキャラではあるが、典型的な嫌味属性キャラではなくルックスも性格も文句無しのパーフェクト好青年である。
この作品で、流の一番のお気に入りキャラです!! (笑)。
○温泉組合会長
「桃源楼」のオーナーで、「春雨」乗っ取りのために色々な嫌がらせを行っている。
とてもパーフェクト好青年・剣十郎の親とは思えぬほど陰湿で憎たらしいクソオヤジだが、春雨ひよりシナリオで、根っからの悪党ではなく「男らしい一面」もあることが判明する(笑)。
○橘綾乃(たちばな・あやの)
「ファーストKiSS☆物語」のキャラと同姓同名の女の子(笑)。
…ですが、彼とは比べものにならぬほど腐った性格で、取り巻きを引き連れ自分とソリの合わない小鈴に事ある毎に嫌がらせを行っている(大激怒!!)。
>内容評価
ゲームとしては「まぼろし月夜」同様、マップ移動&アドベンチャー形式で、それほど長いシナリオでもないうえに、選択肢も引っかけ一切無しの簡単なものばかりなので、女の子の場所チェックをしておけば、1シナリオにつき1時間ほどで攻略可能です。
各シナリオの展開は基本的に…
1.ドタバタ生活。
「受験失敗&失恋の痛みはどこへやら」状態に(笑)。
2.次第に立ち直る祐。
しかしその時「春雨」や好きになってきた女の子にトラブル発生!!
3.色々あってトラブル解決。
高校生活を迎えた祐に待っている女の子達とのED。
となっており、最初は目も当てられないほどのヘタレだった祐が次第に立ち直って行き、多少空回りはありましたが、女の子達のハートを掴めるようになるほどの熱いヤツになっていく過程は良かった。 過去をきれいさっぱり乗り越えて、新生活を迎えることになるEDはED曲「こころは春風」の爽やかさもあってかなり良かったですよ!!
残念ながら、この作品でも「歌を聴くモード」はありませんでしたが、EDシーンロードからなら聴けるようになってます。
>最終評価
短くても良くまとまったシナリオ&良く立ったキャラクター・主役から脇役までハズレ無しの声優陣。
爽やかなEDソングと共に迎えられる心地よいハッピーエンド…
どれをとっても良くまとまった秀作でした。
場を盛り上げるために「重い展開」を持ってくる作品が多い中、ここまで爽やかに締められる「癒し(立ち直り)ゲー」に出会えて本当に良かったですよ。
まぁ、シチュエーションはまさに「ラブひな」でしたが、主人公の祐は景太郎とは違って最初のヘタレ具合が嘘のように見えるほど早い立ち直りの結果、(多少空回りしたものの)「男」を見せて女の子のハートをつかむことができました。
やはり流のお気に入りの「ファーストKiSS☆物語」の水沢芳彦君や「ミス・ムーンライト」の秋庭こうき君のように主人公が「男が好感を抱ける男」だったことが大きかったみたいです。
(PS)
ちなみに作品中トップクラスの意地悪キャラ「橘綾乃」役の声優さんはOP曲「まほうのきせつ」を歌っている「幡宮かの子」さんなのですが…
主題歌を歌っている方をこんなポジションに回して良かったのでしょうか…? (大汗)。
「春雨」声優陣は彼女も含めて皆ハズレがなかったので、個人的には悪役じゃなくて他のキャラ(メインは無理でも味のあるサブキャラとか)をやってほしかったですよ。
(流竜馬 様)
こぢんまりとした高校生版「ラブひな」春休み限定バージョン…?
一応受かっているところが違いますけど、似通ったキーワードがそこかしこに…
両者の時期が近いですが、まさかね。
限られた場所、失恋だけではない主人公のショック体験など、シチュエーションを絞るとどこか似てくるもの、という一例が見えた気がします。
だからといってその時点で非難はしませんけど、スタートラインが不利なのは明らか。
でも、十分成功しているといえるでしょう。
全作に引き続き好印象の歌。
なかなかのセンスを感じさせてくれます。
「歌を聴くモード」はまただめでしたか…
ロードは一応のフォローのつもりでしょうが、なぜ入れてくれないのだろう?
ある意味特別扱いと言えなくもないですが、サントラとか出る予定がなさそうですから、ちょと拍子ぬけな感じがします(涙)。
(Mr.BOO) |