To Heart レミィ編

3.ストーリー完成度:E
4.H度:−
5.オススメ度:E
6.攻略難易度:D
7.その他:PS版のレミィのシナリオが好きな人は読まないでね。文句しか書いてないから。
 
 レミィは、PS版においてシナリオが大幅に変わったことで、鷹羽の好きなシナリオ第4位からブービーに落ちたキャラだ。
 ま、そういうわけで、文句を言わないと体に悪いので書いてるんだけど、同じ思いの人がいてくれると、ちょっと嬉しい。
 正直言って、前半についてはまったく問題はない。
 主な変更点が、レミィのパンチラがなくなったことだけだからだ。
 実際レミィのパンチラの意味は、グラフィックの枚数稼ぎ的なものでしかないし、“ぶつかると運命的な出会い”というレミィの勘違いから始まったものだから、1回ぶつかれば用は足りる。
 初恋の思い出話が、レミィのシナリオ上のイベントである『長岡の館』(Leafファンクラブ会誌にあったコーナー名だったりする)の撮影に行った先でのことになったりしていて、結構いい。
 問題は、レミィに対する扱いというか、ディフォルメの仕方なのだ。
 パソコン版のレミィは、金髪なのと、思い込みが激しいことを除けば、どこにでもいる陽気な女の子だった。
 一方、彼女は軽いタッチの性格のためか、『ToHeart』の中ではコメディリリーフ的な役割を持っていた。浩之に対し、執拗に体当たりを続けたのも、バーサークしたのもそのためだ。
 そのため、キャラクターイメージとして『レミィ=弓矢』という図式ができてしまった。その傾向が『Leaf Fight』などで増大し、とうとうコミック版では、“誰も知らないような諺を使う”という設定が、“間違った諺を使う”に化けてしまった。
 アニメ版もそれを受け継いでいるようで、鷹羽は非常に悲しい。
 話を元に戻すと、『ハンティングがしたいヨー』が強調されたため、“動かない的には当たらない”どころか、“動く的なら百発百中”などという怪しげな設定になってしまったのだ。
 しかもそれだけでは飽きたらず、家族全員が異常性格者になってしまった。
 特に父親! 威力を押さえてあるとはいえ、地雷を庭に埋めておいたり、家ん中で猟銃ぶっ放したりと、どう考えても異常だよ!
 ついでに言うと、『宮内』レミィなんだから、鷹羽は、父親が日本人だと思ってたよ。
 レミィの家族がアメリカに引っ越すのを、浩之がレミィも引っ越すもんだと思ったって展開は、良し悪しはともかく、見せ方が下手すぎる。
 あれじゃ、気付かなかった浩之はまるっきり馬鹿だ。
 そもそも、レミィのシナリオの一番の見せ場の、小瓶のイベントを削った意味がどこにあるのか、教えてもらいたい。
 あのままHシーンをすっ飛ばしただけの方が、(パソコン版より軽くなってしまうが)まだ良かった。
 空振りするような新作イベントなら、変える意味がないのだ。
 …もしかして、レミィって世間では全然人気ないの?
                
(鷹羽飛鳥)
 
 
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