SONNET 〜心かさねて〜
今年こそロンリークリスマスを脱出するぞと決めた主人公が、手っ取り早く近場で可愛い女の子をゲットするお話。
1.メーカー名:ブルーゲイル
2.ジャンル:ADV
3.ストーリー完成度:B
4.H度:B
5.オススメ度:B
6.攻略難易度:D
7.その他:『WHITE ALBUM』『My Girl』に続く、“彼女がアイドル”ネタだと思って買ったのに…。
(ストーリー)
12月1日、主人公下田芳雄(変更可)は、今年こそイブを彼女と過ごすと心に誓った。
アイドルとして売出中の幼なじみ真理子、同じく幼なじみで女子陸上部主将の珠美、真理子の妹円香など、周りに美少女は沢山いるのだが…。
これもまた『はぷにんぐJOURNEY』同様、ストーリーを書こうとして詰まってしまうゲームだ。
各シナリオに共通するのは、「クリスマスイブを過ごす相手を見付ける」こと、ただそれだけ。
1シナリオ当たり1〜2時間くらいやれば、何とかなる程度の簡単なゲームだ。
曲もキレイだけど12曲と少ないし、内容的にも、少々掘り下げの足りない“どうしてこの娘が芳雄を好きになるのかわからない”系の、底の浅いシナリオが目立つ。
だが、鷹羽はいくつかの点で高く評価している。
まず、メインヒロインである真理子が、清純一直線としては描かれていないこと。
真理子のファーストキスは、鬼畜プロデューサーの金堂に無理矢理奪われている。
そして、それを真理子自身の口から「真理子は、唇を奪われました」「ごめんね、ファーストキスあげられなくて」と言わせている。
意思に反して無理矢理キスされてしまったのだから、そんなことは別にどうでもいいことなのに。
芳雄の方でも、「そんなこと気にしないよ」的なことを言っているのが好感が持てる。
金堂、深海と、鬼畜系の人間を配し、SAD END(鬼畜エンディング)なんてものを作っているせいもあって、登場する女の子達は襲われかけたり絡まれたりしている。
そのため芳雄は、総じて女の子に優しいのだ。
また、アイドルとして真理子の先輩に当たる(ね? 『WH』、『MG』路線ぽいでしょ?)亜弓も、芳雄と付き合うに際し、「私、もう経験しちゃってるの」というようなことを言う。
それに対して芳雄は「だって亜弓さんはその人のことがホントに好きだったんだろ」と、“気にするな”という意味のことを言うのだ。
こういった展開は、18禁ゲームではあまり見られない。
そもそもが、このテのゲームには処女が多いということもあるのだが。
もう1つの美点は、これも『はぷにんぐJOURNEY』でもあったことだが、避妊について言及している点だ。
このゲームの場合、HAPPY,SADを問わず『生で中出し』ばかりだ。
そんな中で、唯一教師の幸子だけは、「女の子に優しくない男は嫌われるぞ」「ちゃんと責任が取れるようになったら生でしようね」と言って、コンドームを使う。
こういうのって、ちょっといいよね。
んでもってこの先生、芳雄の出したのを見て、「こんなの生でやったら、一発で妊娠ね」なんてにこやかに言うんだよな。あ〜、恐ろし。
PS:
どうでもいいけど、なんか、どっかで見たことあるような制服だよなぁ。
いいのかなぁ。
(鷹羽飛鳥)