螺旋回廊:音楽について
うーん、久しぶりというか「アトラク・ナクア」以来ではないでしょうか、音楽でうならされたのは。
確かに昨年は「Kanon」とかあったけど、個人的にはあまり印象に残らなかったというのが本音です。
むろん、良い曲なのは認めてますので誤解なきように。
で、この作品はというと、確かに「Kanon」に比べると名曲ばかりとはいえないのですが、中には「ほう」と唸らせる仕上がりのものがあり、また曲単体のみではなく、「螺旋回廊」という作品の一部として考えるならば、とても良く出来てると思います。
02・冬の大学
ピアノとスティールギターのアンサンブルで、Sギターが冷たく、それでいて輝いてる冬の空気を感じさせ、またピアノが学舎の暖かみを感じさせてくれます。
シンプルながらも、響きのいい曲感もいいですね。
06・考えるよりも速く
シンセブラス&ストリングスが緊迫したリズムを刻み、後ろでかすかに流れるクリア・ギター。
楽曲というより、効果音(曲)的仕上がりです。
まさに咄嗟というか、思わず動いてしまう。
それが好きな人のことならなおさらでしょう。
そんな一瞬を、うまく表した曲です。
14・ささいな日常への懐古
スティールギターとナイロンギターのツインギターアンサンブルで、タイトルの通り、ノスタルジーを感じます。
個人的には、のんびりと放課後のひとときを過ごした図書室を思い起こしました。
ちなみに作中ではヒロインとのひとときに流れていまして、なかなかいい雰囲気作りになってます。
19・そしてすべては闇の中へ…
この作品「螺旋回廊」を象徴した曲で、人の忌嫌する“闇”を良く表してると思います。
分厚いシンセの咆吼に次いで、ホルンやストリングスが“闇”の誕生を歌い、続くシタールがリズムセッションと共に“闇”を讃える。
そこには、恐怖や畏怖すらも越えたすべてを消し去るものを感じさせ、有終の美すら感じさせます。
20・緑香る青空の下で
この作品の終章たるエキストラステージ。
そのスタッフクレジットに流れる、謂わばこのゲームのトゥルーエンディングというべき曲です。
この作品をプレイし続けて、その果てにようやく訪れた心や精神の平定に安堵したのを実感した曲です。
また明らかに、ボーカル挿入を意識した作りでした。
これは是非、ボーカル付きを聴いてみたいですね。