(蒼シナリオ)
碧、真黄、ましろを均等に相手していると、このエンディングになる。
すなわち、緋路を立ち直らせるだけの力を持った少女がいない場合だ。
この場合、蒼依は緋路が心配で、力になってやれない自分に失望を感じてしまう。
蒼依が蒼の魂を宿していることは、碧シナリオで、蒼依が緋路を助ける際のセリフから判っていたことではあるけれど、はっきりするのがこのシナリオだ。
「どうして人形に宿ることが出来たのか?」なんてことは、あまり関係ないことだから、特に知る必要もない。
要するに、緋路のことが心残りだった蒼が、成仏できずに悪あがきしていたということだ。
力尽きる前に緋路に別れを言うことが、このシナリオの意味なのだ。
蒼との別れをきちんとしたことで、緋路は自己嫌悪から解放され、1つの恋の終わりを乗り越えることができた。
また真黄が、緋路の様子から蒼依の存在に気付いていることにも注目したい。
一緒に住んでいる真黄が、緋路の急速な立ち直りに不審を抱かないわけがない。
他のシナリオでも、真黄は薄々蒼依の存在に気付いていたはずだ。
ただ、突き詰めていく必要も余裕もなかっただけだろう。
ただエンディングでは、緋路がその後、恋をしたのかどうかに全く触れられていないのが画竜点睛を欠くといったところだろうか。
あの終わり方では、本当に蒼の生まれ変わりの少女を口説いてしまいそうだ。
やはり約束は約束として大切にしながら、大人の恋をして結婚した緋路が見たかった。
なにしろ“死んだ本人から励まされて立ち直る”という、ちょっと反則な立ち直り方なのだから、その後が重要なのだ。