ハーレムレーサー〜恋のレギュレーション待ったなし!〜
うにゅ?
“ハーレムレーサー”?
レーサーが主人公で、女の子とイイコトしちゃうのか。
そういえば、今まで有りそうで無かったなぁ…。
ま、毛色の変わったモノをやりたかったし、“ピットリポーターのカワイさん”には何度も助けられているからなぁ。
いっちょ、やったりましょうか。てね、おいらには珍しくスタンダードにきましたよん。
なんか隣で“すーぱーえろてぃっくあどべんちゃーげーむ”やら“花の記憶”やら、はては“イリュージョン”やらとヤジ、えぇ! ヤジですよヤジ!! ヤジ以外の何物でもありませんよ、が飛んでいますが…、たまにはいいでしょ! たまには!
えぇい、放しなさい!
あ゛ーもうっ! カワイさんたすけてー!
1.メーカー名:Jam
2.ジャンル:SLG(こんなもんもSLGかい? いまいち納得しないなぁ)
3.ストーリー:B(他AないしE)
4.H度:C
5.オススメ度:B
6.攻略難易度:C(エクストラENDならばA)
7.その他:何人たりとも俺の前を走らせねーっ!!
えーん! ピットリポーターのカワイさぁーん!
どこにいっちゃったんだよー、みっちんゲンコーあげらんないじゃないかー。
どこ…な、なに!?
ゲームの中に…なんか、アロハシャツを着て、ヘッドギアしてて、ピットでドライバーにインタビューしているヤツが…。
名前が“ハワイ”って、カワイさぁーん!!
しぃぃまったぁ! 先に取られたー!
さすがにカワイさん“はんぶんこ”ってぇワケにはいかないからなぁ。
仕方ない、おいら一人で頑張るか。
そいじゃ本題ね。
えーと、ゲーム内容は主人公を鍛えて、鍛えて、日曜日には女の子とデートしちゃったりしながら、年間のドライバーズポイント1位を狙うのだ。
もちろん、チームポイントも1位を目指そうね。
ま、ついでに女の子のハートをげっちゅーしましょー。という風においらは受け取っております。
あっ、そうか!
これ18禁ゲームなんだから“女の子”が目的なのか!
こりゃ失敬。まずはプレイしてみましょー。
それではゲームスタート!
おぉ! ムービーが始まったぞ!
なんかいいね、これ。チャイナドレス着ている“おねーちゃん”がいい感じ。
それにしても、マシンのエキゾーストノートが“いいですねー”。
なんかこう制作側のこだわり、と言いますかそんなモノが感じられます。
いやほんと。
そいで、主人公のパラメーターを見る。
なんと、体力・精神・敏捷・知性・親交・容姿・人気の7つ。…7つしかないシンプル設計!
ま、こんなもんでしょ。
登場人物なんかはミハエヌ=シューマッチ・亜栗まさひこ・本多五郎・ハワイ、なんて初対面とは思えない方々でしょう! とまぁ、ここまでは予想どおり。
あれ? アイルトン=セナは?
ご安心ください。
主人公の所属チーム“ゴローワークス”のオーナー本多五郎が娘・本多セナ嬢がいらっしゃいますっ!
しかしまー、とんでもねー名前じゃのー。
ごろーさんが、今は亡き“セナ”を悼んで付けちゃったのかもね。
しかしまぁ、このレースのクラス“F−1/2(エフとにぶんのいち)”と言うのだそうです。
いやー、きちがいポンチ!
そーこなくっちゃ!
ま、そんなこんなでゲームを進めていくと、ついぞ不安になるレースシーン。
実況は二宅アナウンサー、解説は今昔純、う゛〜ん他人とは思えない!
ミハエヌ=シューマッチをはじめ、M・ハッキヤネン、D・クルセカンド、A・ザナルニィ,E・アーバウンド、J・ビルヌードルなどの、あうあう…ドライバー達!!
…もういいっ!!
頭の中は“変な文字変換”を無意識に処理して、舞台は“F−1”なのぢゃ!!
“鈴馬”っ!? “鈴鹿”ぢゃっ!!
おいらはF−1を題材にしているから、コレを買ったんぢゃっ!!
文字変換っ!? するワケない!
スデに処理落ちっ!!
“本多”は“ホンダ”であって“本多”にあらず“HONDA”なのだ!!
いけっ! 我が友人!! 長部健っ(実名)!
愛称“たけ”!
あ°ーーーーっ!! こぉけやがった!
くそったれクルサード(クルサード本人にはなーんのウラミもありません)!
ロードっ! もいっちょ! …ロード!
もいっちょ! …くしょー、もいっちょ!
長部! 弱いぞ! てめー、金かえせっ!
それにしても事故率(アクシデントによるリタイヤ)が高いぞ!
なんか70%くらい事故るゾ! どーすりゃーいぃーんぢゃーっ!
やっぱ精神が低いからか!?
運かっ!? 敏捷はけっこうあるのにっ!
そこまで本物に似なくてもいいっ!!
はっ!? …え、えへん…
そ、そいで、やってみた感想は“あっ、けっこー遊べる”てなもんです。
ところどころに“F−1”が好きってなモノが感じられるんですけど、レースの作戦がとても淡泊。
当日のコンディションなんかは、天候と路面状況だけでシンプルに表現していてイイんですけど、やっぱりタイヤの選択ぐらいはやりたかったですね。
「バリバリ飛ばすぜ」「落ち着いて走るぜ」「マシンを大事にするぜ」で、作戦の全てを表現をするのはチトきつい。
でも、なんでこーなったか分かる気がするね。
実はこのレースシーン、ミハエヌ=シューマッチとレースで絡むシーンが入ると、結果の順位が良くなるんです。
つまり作戦の選択でコンディションにあったモノを選べば、シューマッチとレースでご対面となるのだのだのだ。
だから、簡単に三択なんだろうね。
そう! シューマッハ、おっとシューマッチ。
彼は、長部のライバルとして登場します。
F−1/2のトップドライバーなのに、どー見たって性格“おっぺけぺん”な主人公・長部君を一方的にライバル視し、勝てばたとえ1位と2位でも「張り合いがない」と言い、負ければ例え最終戦でも「次は勝つ」と言う。
ぢつにファンキーなお方です。
でも彼、本当はとても無口なんだけど、長部を気に入ってて話かけて来るのだそうです。
長部君がリタイヤしてしまったら「残念な結果になってしまったね」と先輩風吹かせるのも、彼の優しさなのだろうか?
だとすると「嫌味のひとつでも言わないと気が済まないのか」とか「クギを刺しに来た」と長部君に陰口を叩かれているのは、チトかわいそう。
あげくに一度も長部より上の順位が取れなかったら…、おいらだったら泣いちゃうね。
そーいば、さりげなく音楽がいいですよ。
BGMに徹していると言うか、偉そうなこと言うワケじゃないんだけど。
場面にあった、それでいて自己主張が強くない、とでも言いましょうか。
バランスがいい曲が多いです。
まぁ、F−1のおんがくと言えばT-SQUAREの“TRUTH”なもんで。
“うまく似せた曲だなー”と思って聴いていても、いや、似せているのは“雰囲気”だけだ、ってな曲があったりと、おいらは好評です。
その他にも予選・本戦をコールするCGなんかも“ぐっ”とこさせるし、プレイヤーをやる気にさせてくれます。
おいら、実を言いますとかなり本気にプレイしましたよ。
みんな終わった今では「あれほど本気にならなくても」と思うけど、その気にさせられていたんだね。
とにかく“嫌味”がないのがGoodです。
(総評)
とてもまとまっていて、みっちんとしましてはOKで、出てくる女の子も何処かしら温かくていいです。
点数は80点、佳作だと思います。
ちゃんとF−1を題材にして、ディフォルメイトして、表現しています。
まぁ主人公のパラメーターなんかが、どういう結果に結びついているのか良く分かんなかったり、レースでクラッシュする確率がむちゃくちゃ高かったりとムカツク所もいくつかあります。
けど、セーブ方式なんか大事なところはプレイヤーを良く意識していて、とてもフレンドリー。
それとバグがない。
バグ持ちのゲームが氾濫している最近を意識して、評価点として挙げときます。
まぁ、ユーザー一人一人の環境の差が広くて、プラットフォームが安定していないのは分かるんだけど、ある大手のメーカーなんか決定的なバグがあるのにも関わらず、ゲームを出荷している現状は見るに耐えません。
小さいメーカーなら、まぁ少しくらい同情しますが、大手がねー…。
それも、以前好きだったメーカーなのでなおさらです。
それに、ほかの大手メーカーはこんな話聞きませんよ。
あ、話が変な方に行ってしまいました。もどしましょう。
それで、言いたいことは“ちゃんとユーザーを意識しているか否か”ということです。
特に、システムやレスポンスがです。
シナリオや音楽といった目に見える所なんて誰だって注意しているから、そりゃメーカー側だって、意識していいものを作ろうとするでしょう。
だけど、システムやレスポンスなんか副次的なモノで直接評価の対象になりにくいから、おろそかになりがちです。
でも、このハーレムレーサーはずば抜けた点数は何処にも付いていないけど、好印象を含めて、おいらの総合得点が高いのは。
そこが、しっかりと意識されていた点にあります。
1回クリアするのに結構時間がかかるのに、おいら女の子全員のCG1日で全部開いたもんね。
エンディングは途中のセーブデータからでも見れるけど、CGを開くのにそれぞれ始めの方からやり直しが必要だったりします。
自分でも「何やってんだ?」と思ったけど、やっぱりユーザーを考えてそういった造りになっていたから、できたのかな、と思うね。
それにこのゲーム、かなり手が込んでると見た。
(追記)
なになに?
「女の子全員のハート(好感度)が5つになると…」
なんじゃ? まぁいいじゃろ、やってやろーじゃん!
もう5回もクリアして“ハーレムレーサー”マスターになっているおいらに、出来ないはずがなぁい!! と始めた“エクストラENDへの道”!
コレが結構大変でした。
1回目は失敗してしましたが、日曜日は一日も無駄に出来ないということが分かり、失意の二回目はエキゾーストノートを胸に頑張りました。
レースの結果によっても女の子全員に入る好感度が違うらしかったので、レースもセーブロードの山!
なんとか1回だけ、2位で後全部1位になることに成功!
女の子のハートも全員5つ!
もうほんと計算して作られている、と改めて感じる。
帰れるんだ、これで、か・え・れ・る・ん・だぁーあぁーっ!!
と、なんか懐かしい歌のフレーズが、頭ん中グルグル回る。
そこで、おいら腹がとーてーも減っているのに気付く。
ご飯はあるが、おかずがない。
そういえば“シーチキン”があったかな?
あった。
とっとと食べて、エンディングを見よう!
どんぶりに“シーチキン”あけて“ねこまんま”とする。
味付けはしょうゆではなく、塩を使うのがみそ。
もぎゅもぎゅ食べていると、手があいている。
ほいじゃ、とボタンを押す。
突然メイドさんが画面に現れる。
みっちん爆発
「徳川機関長ぉーっ!」
「目標前方のモスク、イドリブっ!」
「誰だ!? ライオンが幻影だなんて言ったのは!?」
「君だ!!」
「この私を見ろ! ぱあふぇくとな人格だからさっ!!」
「ひこーきのうんてんしゅ…」
「くるっ! くるっ! 来るっ!! あたま下げてっ!」
「ときどき、バカをしたくなるんだよっ!!」
「息子に…愛していると、つたえてくれ…!」
「それは…」
「それは?」
「それは、俺の、俺の…、心意気だ……」
「なんて野蛮で、発想がイングランド的なんだ…」
「ふざけるな…! 人を斬るために、抜いたことはない…!」
「パストーレ将軍は百戦錬磨の将軍であり! 私の友人であるっ!!」
こ、これが走馬燈か…?
意識が戻る…
目の前には惨状が広がっていた。
おいらのパソコンが…詳しくはモニターとキーボードが、なにやら動物の肉片と植物の種子、油、そして、もうなんだかな粘液がミキシングされてあたりに散らばり、付着し、異臭を放っている。
これを“惨状”と言わずして、何を指すのか!?
…んっ?
ふんっ! ふんっ!
フンっ!
…鼻からご飯つぶが……、っ俺かっ!?
そうだ! メイドさんだ!
…モニターをキレイにすると、メイドさんが映っていた。
俺、F−1…あのF−1…「ハーレムレーサーへようこそ!」
悪魔の言葉が聞こえた…。
要約すると、長部君は手を出した女の子達に本格的に惚れられて、彼女たちに拉致監禁され、“ハーレムレーサー”という勝手な称号をコレまた勝手に与えられ、ご主人様になって、戸籍を消されて…あうあう
あ°ーーーーーーーーーーっ!!
あのさ、おいら、いちおー予想していたんだよ。
チームオーナーの娘にレースクィーン、チーム監督、新聞記者、メカニック、チーム監査、良く分かんなかったのが女優なんだけど、要するに、新しいチームを作るのかな? とね。
フツーそーでしょーが。
それをあーた、こんな羨ましい…長部健っ!!
なんか、やられたって、その、だまされたとも、ムカツクやら嬉しいやら、くやしいやら…だってそうでしょ!
このゲームはF−1なんでしょ!
ひたすらF−1なんでしょ!?
そーなるよーにしといて……すいませんやられました。
(みっちん)