GIRL FRIENDS
 
 女の子達の旅行についてきた貴方。写真を撮って意中の彼女をGETしましょう!
 
1.メーカー名:LIBIDO
2.ジャンル:ADV
3.ストーリー完成度:E
4.H度:B
5.オススメ度:D
6.攻略難易度:D
7.その他:恋クラの廉価版って感じ。
 
(ストーリー)
 千鶴が出掛けた四泊五日の女の子だけの旅行に、無理を言ってついてきた主人公。
 気に入った女の子の写真を撮りつつ仲良くなりましょう。
 
 はっきり言っちゃうと、恋愛ADVとしてはあまり期待しない方がいい。
 このゲームは『放課後恋愛クラブ』のような、会話を楽しむためのゲームだ。
 従って、ストーリーなどというものは、ほとんど存在していない。しかも『恋クラ』では、それなりに会話の自然さや仲良くなっていく流れというものを目指していたことが窺えるのだけど、こいつにはそれさえない。
 目的の女の子をひたすら選び続けて、一番喜びそうな選択肢を選んでいくだけなので、難易度も相当低い。
 そもそもこのゲームでは、女の子の写真をデジカメで撮るというのは、裸のグラフィックを見せるための口実に過ぎない。
 本来なら、水着姿から撮り始めて、セミヌードを撮らせて貰えるまでにいたる課程が重要だろうに、何枚も撮っているらしい描写が全くないから、薄っぺらい感じがする。
 しかも、3日目で初めて撮る女の子でも、いきなりセミヌードになってしまうのだ。
 もうこれは、グラフィックのための方便としか言いようがない。しかもそれだけの縁で付き合えてしまうってのはちょっと、ね。
 オマケに、全部で8人しかいないのに、やっていて頭の痛くなるキャラが3人もいるってどういうこと?
 はっきり言って、Hグラフィック目当てか時間潰し以外の目的でやるのなら、やめておいた方がいい。絶対後悔すると断言しよう。
 唯一の救いは、クラスメートの千鶴をヒロインに据えた時だけは、それなりにストーリーがあるということだろうか。
 この場合だけは、主人公は千鶴に告白するタイミングを手に入れるために旅行についてくるわけだし、千鶴も友達を超えるためのチャンスが欲しくて主人公を同行させるからだ。
 お互いが元々相手のことを気にしているのは、どうやら不動の設定らしく、奈留を被写体に選ぶと千鶴に告白するよう勧めてくる。
 それで実際に千鶴とくっつくことができればもっと良かったとも思えるのだが、そうならないところがこのゲームの底の浅さなのだ。
 奈留を被写体に選べば必然的に千鶴を1回選ばないことになるので、千鶴が落とせなくなってしまうんだよね。2日目にいきなり千鶴に告白した時の会話は結構好きなんだけどな〜。
 
(総評)
 ところで、『fifteen』の“15少女主義”ってのを見た時にも思ったけど、なんつーか、あざといよね。
 “女の子が15人”を引っ掛けて、恐らく全員“15歳”なのに、そのことにはどこにも触れてないじゃない?
 今回も同様で、プロフィールには学校名と学年しか書いてない。
 ほとんどのキャラは高校生だけど、梨花はとてもそうは見えない。どう見てもお子様だ。とすれば、「若柳学園1年」というのは、当然中学1年生のことなんだけど、どこにも書いてないわけだ。ずるい技を考えたもんだよね。
    
(鷹羽飛鳥)

 
 
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