ドリル少女スパイラル・なみ
 
銀の螺旋に想いを込めて 唸れ正義の大回転! 「ドリル少女スパイラルなみ」、見参!! 八月某日。
 新潟、鷹風虎徹氏宅
鷹「あぁ、みっちん。実はプレゼントがあるんだ」
み「えっ? なに? なになになに?」
鷹「…条件がある」
み「うっ! 嫌な予感が…」
鷹「一度、手を付けたら返却は死罪…」
み「うぅぅ…危険な香りが…」
鷹「ほう? じゃーいいの?」
み「あ°ーーーーっ! ヤバイけど見たいーーーっ!! 」
鷹「ほい」
み「ぎゃーっ! “ドリル少女 スパイラル・なみ”だーっ(泣喜)!」
 
1.メーカー名:エボリューション
2.ジャンル:ドリル育成SLG
3.ストーリー完成度:C
4.H度:B
5.オススメ度:B
6.攻略難易度:D
7.その他:全てのドリラーへ…
 
 (ストーリー)
 ある日突然、新型メイドロボが欲しくなった主人公“四郎”だが、貧乏な彼には高価すぎて手が出ない。
 そんな彼の目にふと止まった、ドリル堂という、怪しげな秋葉原裏道風のお店。
 そこでは、なんと目的のメイドロボが新品の半値!?
 多少の傷物ということ…買ってみれば、欠損した右手にはサービスの“ドリル”が…!!
 ここに“ドリル戦士スパイラル・なみ”降臨っ!!
 
 やってきました“ドリル”です。
 もうどうにかしてくださいよ! ほんと!
 “以後、ドリルと付いたモノは無条件にキミの担当ねっ!”と後藤さんから電報が届いております。
 だぁあっ!?
 あんたらよってたかって…
 あっ、電話だ…ハイ…
梨瀬成「もぅしもし、今度のドリ…」 ガチャ
 どいつもこいつもっ!
エルトリア「こんにちわー。みっちん、スパイラル少…」
み「てめーふざけてんじゃねーっ(アニメ版餓狼伝説/ジョー東・声:佐竹棒読み)」
エ「えっ? スパイラル少将くるくるヤン…」
み「あんときゃ(銀河英雄○説アスターテ会戦)“中佐”だ、かえれかえれ」
エ「あぁっ!“久遠の絆”作戦成就の暁には…っ!」
み「かえれかえれっ! …ん? また電話…」
梨「ぇぃどーりあーんっ!」
み「ネタが古すぎますっ!」 ガシャン
エ「コーヒーどうぞ…」
み「サンキュ…まったく…て、てめーくつろいでんじゃねーっ(餓狼伝説/ジョー東・声:佐竹棒読み)」
エ「まぁまぁ、今日は面白いモノを持ってきたんですよ!」
み「おいおい、最近そーいうーモノでろくなものないぞ」
エ「まかしてください、最近ツイていないひとに最適っ!」
み「テレ○ンワールドかいおまえ…」
エ「じゃんじゃーん“Drコ○の開運なんでも風水術”ですぅっ!」
み「……かえれ…」
エ「いいじゃないですかっ! ちょっと私の荷物…聞いてってばっ!」
み「じゃぁ、はよ言え…つまらんかったら“バチャドテQ”やらすからな…」
エ「えぇとですね、みっちん最近“ツイてない”ということですから…あっ、そうそう、北はどっちです?」
み「えーと、近くの女塚神社があっち向いているから、こっち北」
エ「そーですか…そーしますと、この部屋、電波の入り良くないでしょう」
み「おまえそれ“風水”か?」
エ「あはは、いやつい。気を取り直して…あっちが東、テレビがココ、玄関が…解りました」
み「ほう?」
エ「えーとですね、まずこの壁ぶち抜きません?」
み「まてコラ! いきなりなんじゃい?」
エ「いや、“龍”が通るんですよバッチリ…それがダメですと、オブジェをなんか置きませんか?」
み「オブジェ…ん? なんだコレ…?」
エ「できれば円錐形の…」
み「…黄色と黒…道路工事のコーン…?」
エ「それですっ!! 」
み「“それですっ!!”じゃねーてめーの荷物じゃいっ! それになんじゃ“ドリル”って!!」
エ「イヤ、“龍”のしっぽ…」
み「おいらの広い懐が、そろそろブチ切れそうだぞ…」
エ「もひとつ! みっちんに必要なのは“部下”です」
み「おいおい、鞄あさるなよ…」
エ「というわけで“メイドさん”です。女の子はさすがに用意できなかったので“メイド服”をご用意いたしました」
み「おまえ、どこで…」
エ「え? ド○・キ・ホーテ。それはおいといて、“ドリル”と“メイド”の運気上昇アイテムでみっちんはゴー、ウェント、ニッサンゴーンです! あぁっ! パソコンに“ドリルでるんるん”という謎のフォルダが…っ!! 」
み「今お前が作った、目の前で…」
エ「奇跡だ、いまわたしは奇跡を目の当たりにしているっ!! 」
み「わかったっ! わーかったっ!! そーんなにおいらにやらせたいか“ドリル”を? やりゃーいいんだろやればっ! まったくどいつもこいつも…」
エ「あっ、電話借りてイイですか?」
み「イイよ…」
エ「………オペレーション“三宅島”…完了です」
後藤夕貴「フッ…(ニヤリ)」
 
 というワケで“ドリル”です。
 正直“またドリルだ…” というのが第一印象です。
 ドリルにメイド、ロボットにロボトルファイト、ついでにロボットの改造屋が“ドリル堂”もう好き勝手やっています。
 まぁいいですけどね。
 おいらこのゲームに出てくる“パクリ”あんまり解らなかったんで、何がどうだか明言はできないんですけど、“ドリル”は『勇者特急マイトガイン』のモノだそうです。
 パクリ度数は70%〜80%位でしょうか?
 ひじょーに志の低いゲームです。
 しかし、その分制作側の“遊ぼう”という姿勢には潔さを感じます。
 でも、やっぱりロボット相手に“恋愛”は、やはり一抹の寂しさを感じますね。
 特に、それら彼女たちに特別“自発性(自我)”が発生する理由や要因が稀薄なのは致命傷です。
 甲殻機○隊にも載っていたことなんですけど。
“メカは好意から微笑むのではなく、プログラムで微笑む。最近は人間もそう”
…というのが、おいらの考えでもあります。
 もちろん、おいらは頭ががちがちの人間じゃないので、なにがなんでも認めないということはありません。
 ただ、あまりにもロボットというかアンドロイドにする必要を感じないのです。
 出てくるアンドロイドなんか、片っ端から“人間”なんだもん。
エ「ダメですよーっ! フツーの女の子に“ドリルつけてっ!”て頼むんですかぁっ!?」
み「やかぁぁーしぃっ! てめぇー好きだろーっ! ドリル女好きだろーっ!」
エ「いやぁー、みっちん程ぢゃーありゃぁーせんよー。ちゃーんとウラは取れてんですからね」
み「ほんとかっ!? ほんとにか!? ほんとぉうにかっ!? いつ言ったっ!? いつぅっ!!」
エ「もう、つき合いは3年にもなるんですよ…」
み「ツゴーのいいことを…」
 話もどすっ!
そいでね…あ、電話…
梨「だるたにあーん(のぶとい)っ!
み「叫べばイイってもんぢゃぁーありませんっ! ドリルとぜんっぜんカンケーありませんっ!!」
梨「どらえも〜…」 ガチャッ
エ「シィィーザーァァァッ
み「やかましぃっ! このフェチ公っ!! てめぇゲンコー取りに来たのか、邪魔しに来たのか、どっちかにしろ!」
エ「では、は○たいらさんに3000点…決して“森○博子”なぞには…」
み「そーか、そーか、ぢゃましに来たのか…」
エ「それより、いいんですか?」
み「なんじゃい?」
エ「このままでは、下手な掛け合いだけでゲンコーが終わってしまいます!」
み「な、なんと?い、イカン。話を続けるぞ! えーと、えーと…」
エ「まぁまぁ、気を静めて…そういえばこのゲーム、女の子、独りを除いてみーんなアンドロイドじゃないですか? なんでまた?」
み「そりゃ“自分の意のまま”てな女の子に憧れる人間は多いもんなぁ」
エ「好意的に考えると“戦って”“改造”できるには“人間”じゃまずかったんじゃないですか?」
み「ばかもん! こんなセンス売りもんにするトコが、そんな良心があるわけがない」
エ「そースねー、『マシンメイデン』と『メイド狩り』てなゲーム出したトコですからねー、このゲームなんか“まさしく”集大成ですね」
み「しかもだな、“なみ”のパーツに“処女”てなモンがあってな」
エ「“ジョジョ”っ!?」
み「買い換えれば何度でも“破る”ことができるんだ」
エ「スバラシイっ! 波紋が使えるんですか? それともスタンド?」
み「しかも“H可能”になる“インサートパーツ”てなモノを買った後に、ドードーと出てくるんだ」
エ「“シャボン”かな? “エメラルド”かな? ひょっとして“時よ…っ!”」
み「やった後に“処女を楽しみましょう”てなセンスには閉口するね」
エ「すばらしいっス! なんてすばらしいぃっ(涙)!!」
み「……………かえれ……」
エ「なぁーに怒ってんですか? 水の上を歩くことができるんですよ!!」
み「なんのはなしだっ!?」
エ「はっ?…まぁまぁ、次行きましょう、次…」
み「(こ、こいつ…)で、次は何だ…?」
エ「“ドリル”っスよ“ド・リ・ル”
み「“ドリル”はもぉうイイっ!」
エ「いけませんっ! そのために三宅島の人たちが苦しんでいるんです!!
み「なんのことだっ!!」
エ「わたしの家の目の前が“一時避難先”になっているんですよ」
み「おまえんち、代々木だもんな…」
エ「そこから、夜な夜な“ど〜り〜る〜”や“おかぁ〜さん、どりるぅ〜”なんて風に乗って聞こえてくるんですよ」
み「おいおい…」
エ「もはや“ドリル”は必要事項なのです!」
み「わぁかったよっ! ドリルなドリル!」
エ「じゃーなんで“ドリル”が出てくるんですか? そこんとこヨロシクお願いします」
 まづ、“ドリル”にはまごうことなき浪漫があるのだっ!!
 その圧倒的な存在感に、反比例するかのような実用性の低さっ!
 “人型ロボット”に、なんともアンニュイなドリル!
 そのドリルは、敵の装甲をねじり裂く“POWER”すなわち“正義”すなわち“無敵”の象徴なのだっ!
 あの美しい円錐形から発生する巨大な力は、我々に抗うことさえ許さず、全てを粉砕するっ!!
 おぉぉぉっ!! ドリルよっ!
 全ての自我に力の洗礼を与え賜えっ!!
 
…んっ?…電話…
後「マリぃーツィアぁーっ!
み「なんですかぁっ!? それぇっ! いぃま流行ってんですカーっ!!」
 ガチャ
み「チッ…切られた…。ん、また電話…今度は…」
梨「真弥子、どーして死…っ!!」 ガチャッ!!
 またっ!
後「どーじゃーっ! ドリルは…っ!」 ガチャッ!
 またっ!
み「やーかーしーわーっ! ドーはドーリールのードーっ! あっ、父さん…」
 
しおしおのプー…
 
 (総評)
 ま、おもしろいですよ。ゲームは…
 でもなんかこう、その根底にあるモノが、表面は明るく進んで行く分ひどくひん曲がってドス黒く感じるんですよね。
 制作者サイドの意志とは別に…。
 確かに、思い通りになる女の子は“需要”が大きいと思うけどね。
 ま、“Hありき”“お笑い”を含めての売り込みは正解な気がします。
 もともと、ガイ○ックスの様なノリがあまり好きではないので申し訳ないけど、おいらは好きではありませんでした。
 でも、ゲーム自体は良くできています。
 レスポンスもイイですし、エンディングの発見も楽です。
 総合得点は高いです。
 十分オススメします。
 原○将太郎さんに敬礼っ!
 ついでに、やっぱり“ドリル”には、あまりインパクトはありませんでした。
 やっぱり、天下の一発『怪奇! ドリル男の恐怖』には及びませんね。
 
 
 …って、総評これだけかい?
 
 
(みっちん)

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