怪奇ドリル男の恐怖!!


「ドーリルでルンルン くルルンルン ハぁートがルンルン ぷルルンルン、へーんしんよぉ!いーまがチャンスぅよぉーっ!」
 というわけで、みなさまお待ちかね「ドリル男」です。
 
 “ドリル”っスよ!“ドリル”!! めっちゃあやしいじゃないですかぁー!!
 イキます! イケますっ!!
 ぐるぐる回って、グルグル回って、ぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐ「これが定説です」
 ドリル、グリル、バレル、ブレル、キレる、もれる、荒れる、遊ぶ、運ぶ、キューブ!!
 うーん、ドリルとキューブな関係…ハシにもボウにもかからん車造るな! ニッ○ン!!
 サファリ万歳!! グランドロード万歳!!
 ……はっ!?
 
(ストーリー)
 “今風おしゃれなペンション”に宿泊しに来た雪乃・葉月・彩花の三姉妹。
 道に迷い雨も降り出し、怪しげな洋館へと入り込んでしまった。
彩花「パンフレットと全然違うね」
雪乃「写真映りが悪いのよ」
葉月「っていうより、全然別の建物だよ、どう見ても」
雪乃「あら、わたしは好きよ」
 なんて軽口たたいているのも今の内、その洋館には世にも恐ろしい怪物が蠢いていたのだ。
 
1.メーカー名:TETRATECH
2.ジャンル:ADV
3.ストーリー:C
4.H度:D
5.オススメ度:C
6.攻略難易度:C
7.その他:どーりーるーだーどーりーるー
 
 さぁドリル男です、ドリル男。
 インパクト有りますからねぇ、たいていの人は“ドリル男”と言っとけば、まず80%は意味と映像が伝わります。
 バケツを被り、左手はシザーハンド、股間にゃガトリンクガン、トドメは右手の特大ドリル!
 “怪人”となっていますが、ありゃ〜“人”じゃなくて“モノ”でしょう。“怪モノ”です! あれは!
 
 まぁ、こいつでHゲーム造ろうてぇ発想は、素晴らしいモノがあります。
 おいらが思いますに、Hゲームは“H”があれば他は何をやってもOKなんです。
 SLGやADVなんかでも、とにかくHがあればHゲームということになるのです。
 そんなことでハッキリ言いますけど、そこいらの普通のゲームよりも発想が自由で豊かです。
 いろいろ環境が違うと言うこともありますけれど、“何やってもいい!”というのはかなりの利点です。
 大きな会社になってしまうと、やっぱり小回りが利かなくなるだろうし、下手なモノなんか造れなくて、一つのゲーム開発に掛かるコストも大きくなるのでしょう。
 そういった点で、おいらはこういったゲームにゲーム業界のフロンティアを見ています。
 てへっ、変な話をしてしまいましたね、すいません。
 でもまぁ、こんなゲームが日の目を見られるのも、こんな業界ならではなのでしょう。
 自然界に例えると、恐竜の時代よりもずっと以前に地球上にいた、いかにも“神様が造り損ねた生物”みたいですよね。
 なんかいいんですよねぇ〜あいつらって、ほんと神様が“どんなモン造ろうかと”試行錯誤している姿が感じられて。
 まぁ、そんなもんが自然淘汰されずに我々の目の前にあるようなもので……実は“ドリル男”ってとっても大切なモノなのでは!?
 アリガタヤアリガタヤ。
 
 うにゃ、そろそろ本題に入らなきゃーいけないなぁ。
 ま、このゲームさっきも言ったように“神様の造り損ない”という表現は結構当たっています(と思う)。
 ドリル男という奇抜妙味なキャラクターを全面に押し出しているもにも関わらず、内容・ストーリー共に満足するモノではありませんでした。
 こればっかりはイカン。
 ドリル男は人造人間で悲しい過去があって、怪しい洋館で、美しく悲しげな女性が居て、なんだか良く分かんないけれど教会に神父が居て…おいら思いましたよ。
 “裏切られたって”
 パッケージからしてメンコが付いてたり、古めかしくして“ドリル男”なんて面白可笑しくてとんでもなく、どーしようもないものをデデーンと出しておいて、ちゅーとはんぱはいけないよちゅーとはんぱは!!
 いやっ、あなた方がやりたかったことは分かるんです、ほんと。
 でもそれだったら、三人姉妹のそれぞれのストーリーを全く別の話にすればよかったじゃーないですかぁ!
 同じ屋敷内で逃げ回っているであろう姉妹らにはほとんど会わず、ついには夢オチっ!!
 ヒドイっ! ひどすぎるわっ!!
 
 ドリル男をエサにおいらを騙したのねぇ!?
 
 ドリルと聞いて、思わず“まぐまらいざー”って叫んでしまう人たちの熱き漢のエネルギーをどうすればいいのですか!?
 ほらみなさいっ! 有珠山が噴火してしまったじゃーないですかっ!!
 あれが全国500万人ドリラー(潜在含む)のやるせないエネルギーなのですっ! 
 
 しかしまぁ、元ネタはシザーマン(クロックタワー)なんでしょう(違ったらごめんね)。
 それにやりたかったことは、江戸川乱歩みたいな少年ホラー(これも違ったらごめんね)。
 でも、このゲームを手に取った人達が何人それを期待しただろうか?
 まさか、パッケージのまんまだとは思いませんでした。
 おいらはこのゲームに関しては、ドリル以外どーでもよかったんです。
 インパクトのある商品を出したのならば、それを求める人のサーチをしっかりやってもらいたかった。
 だってドリル男だよ、ドリル男
 絶対面白いじゃないですか、もったいないっ!
 次に“ドリル”って言われたって「またドリルか…」になっちゃうんですよ、一発ネタに次はないんですっ!
 初めて聞いたときは“マジか? やられた! こいつらすげぇ!”と思ったんですよホント。
 
(総評)
 ゲームの内容はあんまり面白くなかったけど、見るべきモノはたくさんありました。
 例えばドリル男やモンスターなどから攻撃を受けた時の回避なんですが、その方法が“マウスを左右に振る”なんです。
 これはとてもいいです!
 プレイヤーを、ゲームの中に引き込もうとしている努力が感じられます。
 それに、トイレなんかに隠れていたところを見つかった場合なんかは、回避が難しい、てな具合に納得させてくれます。
 それに効果音なんかも面白かった。
 トイレに隠れているとドリル男がノックしたりと、文章以外の表現も豊かでした。    
 そういえばドリル男って“リンガリンガ”ていうんだよねぇ………
 リンガリンガぁ〜ーリンガリンガりんガぁ〜あぁっ!
  リンガリンガぁ〜ーリンガリンガりんガぁ〜おぉーイェ〜!
 いやそんなことはいいんだそんなことは…。
 
 えぇそれでですねぇ、おいらがいいたいことは“ウリを生かしていない”ということです。
 また、こういう一発ゲームを作ってくださいねホント。
 
 あ、そうだ! ゲームのヒントを少しばかり…。
 リンガリンガに服を破かれちゃうと、その回数分見れるCGが少なくなってしまうよ。
 まずリンガリンガの攻撃を受けちゃーいけません。
 たまーにリンガリンガ以外に攻撃してくるヤツが居ますが、受けるとHシーンになるのもあるので覚えとこう。
 それとリンガリンガの振り切り方なんだけど、これが実は簡単。
 とにかく移動しまくって、リンガリンガの足音がしなくなったらすかさず隠れる。
 下手に花瓶なんかで反撃しても、また追ってくる場合が多い、とにかく隠れましょう。
 トイレは結構見つかってしまう。
 ベッドの下や暖炉の中が、結構隠れられた。
 
 そいじゃね…
 
(みっちん)


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