DollS Front -人形達の戦場-
 
 なーんか最近シミュレーションゲームしてないなー、と思い立ったので、わざわざ探してゲットしたのが、このゲーム「DollS Front」であります。
 どんなラーメン屋か分からないのに、とりあえず入ってみる“オーラ喰い”にも近いこの暴挙っ!
 一抹の不安を感じながら、“とりあえず”プレイだっ!!
 
1.メーカー名:ゾンビーズパラダイム
2.ジャンル:SLG
3.ストーリー:C+
4.H度:B
5.オススメ度:C
6.攻略難易度:D
7.その他:主人公のユニット、かつて無いほど“無敵”
 
(ストーリー)
 DC2531、火星を植民地化していた人類は、火星と地球を結んでいた軌道エレベーターの崩壊という大惨事に見舞われた。
 大量の人口を失い、本星との航路をも失った火星人類は、わずかに残った生存可能な土地に集まり、新たな文明を築いていた。
 争いを嫌い、女系社会にシフトしたはずのその世界は、愚かにも群雄割拠していたのだ。
 そしてDC 2999 、隻眼の英雄が黒き鬼神を目覚めさせた。
 全ての怨嗟を呑みこむために…
 
みっちん(以下:み)「ごとーさん、いいの見つけましたでヤスよ」
後藤夕貴(以下:後)「ほほう? 当然、アレなんだろうねぇ?」
み「すいません。これSFシミュレーションなんで、今回は変なタイトルじゃないんです」
後「ま、いいさね、次に書いてくれればなぁ〜」
み「はいはいはいはいはい。まぁこのゲーム、一抹の不安を感じながらプレイしてみたんですけど…」
後「なに? “あ°ーーーーーーっ!”モンだったか?」
み「いいえ、別にそーいうモンじゃなかったんですけど『Dolls Front』って…」
後「あーーーっ!“ファティ○”っ!?」
み「そーなんですよ。おまけに“巨大人型兵器”で、その人工生命体の女の子、インターフェースらしいんですよ」
後「あーあ、ヤっちゃった…って、まさか“突っ込まないと動かない”て言うんじゃないだろうなっ!?」
み「そこんとこは大丈夫です。“あんげる・ぱらさいと”ではありませんでした」
後「いやー、シンゾーに悪いなー」
み「その他にも、火星の植民地化・壊滅的人口減少・失われた超技術・壊滅後の女系社会の構成・出生率の低下・隻眼の主人公・陸上戦艦・対衛星軌道兵器・メイドさん
後「…最後、なんて言った!?
み「いやいやいや、で、どーです、ハヤカワSFにありそうな話でしょう?」
後「もう、ドキドキするね」
み「それに加えて、女将軍(司令官)にハーレムとくるんですよ!」
後「詰め込んだねー、このゲーム。なんかもう聞いただけでおなかいっぱいだ」
み「それに“対衛星軌道兵器”ってなんてことはない、単なるサテライトキャノンのコトなんですよ。戦闘フェーズで、これバンバンぶちかましているのを見ると“あぁ、こーゆーゲームなんだー”て、良く解りますよ」
後「センスが10年は前だな」
み「そーなんです。でも、おいら好きですよ、このゲーム。どーいった人にウケるかよく解りますよ」
後「へー、じゃーどんなやつに…」
み「まず、“三国志好き”な人ですね、特に“人材コレクター”」
後「あぁっ! なるほどね!」
み「おいらがそうだから解るんですよ。武将が増えて、自分の国も強くなって、やることが無くなって来ると“あー、この何にもしてない武将、女だったらなー”って」
後「なんてオタキンな発想だ…」
み「いやっ! “解る”て、ヤツですよ! だってほら、何年もいっしょに戦ってきて、年齢も近くって、見てくれもそんなに悪くなくって、忠誠度100 だったら、ってね」
後「うぅ〜わぁ〜っ! えんがちょーっ!」
み「あんただって、戦隊モノの“ピンク”好きでしょーっ!」<は?(後:本人)
後「まぁ、世の中耳がとんがっていないとダメってヤツもいたからなぁ」
み「この話やめましょう、さりげに論点ズレてるし、このまま行くと、おいらの自爆ネタに落ち着くのが目に見えています」
後「自分からズラしたのにー」
み「それでですねぇ! このゲーム、スタンス…まぁ“方針”ていうかそんなモンがいいんですよ。フツーの18禁ゲームは“H目指してがんばろう!”なんです。正に“Hであらざればゲームでなし”なんですよ。でも“まずゲームありき”てのがこのゲームなんです」
後「でもこのゲーム、H無くしたらどうなの?」
み「まぁ、やる気無くしますな
後「ほぉらぁ、見ろぅっ!」
み「スタンスの話をしているんです、あたしゃぁっ!」
後「まぁまぁ、解っているよ。“蒼きオオカミ○白き雌鹿”って、言いたいんだろう」
み「そーですっ!」
後「でも、それはゲームパートがちゃーんと出来ているのが前提だぞ。確かにスタンス…この場合“姿勢”というのは大事だけど、このゲーム全体を通して“デキ”はどうか? というのが主題である限り、メインの方を評論して“お話にならない”だったらやっぱり“悪いモノ”になるんだぞ。まぁ、個人的なことは別だけどな」
み「うーん、そー言われるとけっこー有るんだよなー“ちょっとまて”てなとこ…」
後「どんなとこ?」
み「まず、戦闘フェーズなんですけど、戦艦対戦艦で打ち合うのはイイんだけど、自軍だけでも20ぐらいのユニット動かすんですよ、1ターンの間に。で、それをどちらかが全滅するまで続ける。最初は戦艦だし“おもしろい”って、ヤっているんだけど、そのうち飽きて鬱陶しくなる。例としては『テ○ルズ オブ ディスティニー』なんかがそうですね。そこで“短略モード”なんてのが出てくる。単純に勝った負けたしか判定されないんで戦っている気がしないんですよ。しかも女の子捕まえられない!」
後「うーん、そいつはキツイね」
み「まぁ、1回CG 回収しちゃえばイイんですけどね。だったらその分、戦闘良くしてよ、て思うんですよ。それに100 ターン目だったかに、突然主人公死んでエンディングになるのもかんべんして。おいらのファーストプレイなんだけど、女暗殺者に襲われて、何とか助かって、そのターン終了したら“おっちんじまいました”これにはびっくりっ!」
後「ま、それでも結構気に入っているんだろ?」
み「そーなんですよ。おいらにとっては久しぶりの戦略級SLGなんですよ! 最近は戦術級のSLGばかりでおいら寂しいんです。ストラディア、レジオナルパワー、ディーヴァ…あぁ懐かしい。最後のSLGは銀河英雄伝説Wなのねん。Win 版で再販されたのも有るんだけど…先立つものが…」
後「そのネタはもう使ったぞ
み「(チッ…)あのセンスの古さがおいらには合うんですよ」
後「解るなー。ま、そのセンスが気に入ったらOK てことだね」
み「ま、そんなとこです。悪くないけど、オススメでもない、というのが本音です」
 
(総評)
 ゲームの流れは、自国及び占領国から徴収される“軍資金”から陸上艦を買ったり生産したりして、人事により任命した司令官に配属。それら艦隊により戦争を行う…といったものです。
 税率の変更による“民意(民忠?)”の変化、内政による占領国の国民総生産(GMP)の上昇、陸上艦生産のための開発力・生産力への投資、外交、人事、諜報、そしてハーレム…と、結構やることは用意されています。
 だけど、やはりSLGとしては物足りなく感じます。
 敵が攻撃してきても、戦闘を回避する方法はいくらでもあるし、ペナルティーもない。
 困った敵には“サテライト・キャノン”をぶっ放し、戦艦Vが建造可能になるまで開発に投資して、ひたすらそれを建造する。
 外交なんていらない。
 内政なんてしない。
 艦の購入なんてするだけ無駄です。
 税率は7%がベスト。
 主人公ロードの部隊は“グスタフ”だけで良し!!
 短略モードを恐がるな、CG を回収したヤツはとにかく“短略”だ。

 ……以上を頭に入れとけば勝利間違いなし。
 て、こんな程度のアドバイスでクリアできます。

 個人的には、CG のコレまたセンスの古さも好きです。

(みっちん)



 PS:
 “人形達の戦場”とサブタイトルが付いてますが、“人工女の子”3人しかでてこなかったのはどうして?


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